劇場公開日 2004年3月6日

「デスペラード♪」ホテル ビーナス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0デスペラード♪

2018年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 小粒ながらまとまった群像劇。1号室は酒に溺れたドクターと元看護婦のワイフ、3号室には花屋開業を夢見るソーダ、4号室には殺し屋を目指すボウイ。傷ついた者同士が立ち直る姿、それがそのホテルを立ち去る過程に一致する。誰かが立ち直れば、他の者が扉を閉じる。それに触発されてか、他の者がまた立ち直る。そして、天使のように背中に羽根が生えるという喩えは綺麗にまとめていました。

 面白いのはボウイの人殺しの第一号。強い人間になるためにはどうすればいいかと、一人で考え抜いて答えを出したこと。これだけは納得です。

 しかし、ラスト以外の全編モノトーン映像、これには若干色がついていて、パートカラーとなって意味を持つ伏線かと思っていたら、何も意味が無いようだった。映像だけはもっと練ってもらいたかった。。。音楽は「デスペラード」が良かった。イーグルスの原曲を使用すると1000万円かかるので止めたんだってさ・・・高いね。

kossy