劇場公開日 2002年9月14日

「時を駆ける乙女」千年女優 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5時を駆ける乙女

2024年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

千年女優というタイトルにはピンときませんが、千年女王を連想しました。
愛しい相手にきっと会えると信じて、突っ走る乙女。女優となった彼女は自分の気持ちに正直に走り続け、その姿は観客の感動をも呼びます。
過去から現在、虚構の世界から現実世界と場面が次々切り替わっていく表現方法が素晴らしいです。

一途な恋の切ない物語ですが、作品は、アニメならではの楽しさが詰まっています。
ヒロインに共感しながら観るような作品ではないですが、絵も綺麗だしとにかく見ごたえがあります。
一方で、叶わぬ恋と知りながら、尽くさずにはいられない男。共感するとしたら、こちらです。

評価には関係ないのですが、ポスターの千代子の着物が、正しいのかどうか微妙です。付け下げ?振袖?付け下げにしては柄が豪華で、袖丈が長すぎです。振袖にしては、柄が単調です。私は和裁も出来ないし、服飾史も知らないのですが、たぶん現在はこういうのは無いです。昔はあったのかもしれませんが。

ゆり。
ゆり。さんのコメント
2024年1月22日

ロケット内での千代子の独白。自分の思う通りに生きたので、後悔はしていない、という事だろうと思いました。好きな人を追いかけ続けた人生、彼女は幸せだったのでしょう。(私にはできません)
女優の道を選んだ事については、どうだったのでしょうか。ファンの心の中で永遠に美しい姿でいる為に引退した訳ではなかったですね。

ゆり。