雷電(1994)

劇場公開日:

解説

常人よりも体内電流を多く発する特異体質を武器にして、パチスロに人生を賭ける男を描く異色のギャンブル・ドラマ。監督は「幕末純情伝」の薬師寺光幸。「パチンカーワールド」(白夜書房・刊)連載の同名漫画(作・北鏡太、画・一の瀬正)を原作に、脚本は「結婚(1993)」の[中井・鷲尾両家編]の桃井章、「凶銃ルガーP08」の伊藤秀裕、薬師寺光幸の共同。撮影は長沼六男が担当。主演は「王手」の赤井英和。

1994年製作/92分/日本
配給:ヒーロー
劇場公開日:1994年5月28日

ストーリー

神経を刺激して興奮すると、体内から電流を強く発する(活動電流)体質を持つ刑事の大石吉太郎は、その体質が元で殺人犯の矢野を殺してしまい、責任をとって辞職する。ある日彼は妹とよく似たダンサーを目指す彩と知り合い、彼女とその家族を捨てた父であるパチプロの深沢とパチンコ勝負をすることになった。吉太郎はパチンコは全くのド素人だったが、活動電流によって深沢に勝った。だがその頃妊娠中の妻幸子が転倒し病院にかつぎ込まれ、怒った義父によって幸子との縁を切らされてしまう。打ちひしがれ、ますますパチンコにのめり込む吉太郎。彼は、チンピラの小杉や曽根らの魔手によってヤク漬けにされてしまった彩を救うため、彼女を賭けた小杉とのパチンコ勝負に出て、見事勝つ。引き下がれない小杉たちは吉太郎を襲い、仲裁に入った深沢が刺されて死んでしまった。吉太郎は活動電流を相手の体に流して、深沢のかたきをとるのだった。

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