劇場公開日 1971年3月12日

「MINAMATA鑑賞後に観ました」水俣 患者さんとその世界 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0MINAMATA鑑賞後に観ました

2021年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

MINAMATAがユージン・スミスを通した水俣病(とそれを取り巻く人々)を描いた作品である一方、こちらは水俣病発症後の症状や実際に患者=被害者となってしまった家族に対し、ピンポイントでスポットを当てている作品。

なお、水俣病自体については わかってるでしょ? という体で語られるので、事前知識は必要だった。

個人的に衝撃的だった内容を思いつく限り。
①水俣病であるという認定を受けるために申請書を出すも、何度も却下にされる。何度も出してみてはと声かけする支援者に対し「これ以上手間をかけさせるのも申し訳ない」と言う家族。
②株主総会でのリアルチッソ株式会社の面々の表情。MINAMATAでは國村隼演じる社長が多少同情と悔恨の表情を見せるも、リアルは完全に我関だった…
③ある日畑作をしてる時に突然脚が出なくなる、手の痺れを感じる→常時杖歩行が必要な状態に。
④重度の小児麻痺より重い水俣病の重度患者の症状。
⑤それでも我が子を愛しく思う母と父。

かなり方言が強く、頑張って聞こうとしてもわからない言葉がいくつか。字幕もないので、推測で内容を飲み込むしかない(多分敢えてだと思うが)。
100%ドキュメンタリー作品なので評価のつけようがありませんが「公害とはこんなに恐ろしいものなんだぞ」ということを知る非常に貴重な資料だと思います。

BONNA