劇場公開日 1968年10月30日

積木の箱のレビュー・感想・評価

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3.0増村保造×若尾文子だがビミョー

2023年12月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

初見は池袋・新文芸坐(2013年2月)、10年ぶりに鑑賞🎥
増村保造監督×若尾文子主演の映画だが、少年の性のめざめを描く内容で、ややいびつな(変態的な)場面が散見される😅

北海道の各地を転々としている家族の父親は観光王なので金はある。そんな父親が二人の姉弟と妻だけでなく、姉弟の姉として妾(松尾嘉代)を自宅に住まわせていて、妻妾同居の状態。……こういう妻妾同居はあの『華麗なる一族』でも山本薩夫監督が描いていたが、「金と権力を持った男」にありがちだったのだろうか。

そんな父親が妾と裸…の姿を、多感な中学生の息子=一郎が見てしまう。一郎の姉(高校生)=みどり(梓英子)も父親と妾の関係は知っている。
この梓英子という女優、高校生にしては色気があるかな…と思ったら、本作出演時は20歳ぐらいだったようだ。

序盤、なかなか若尾文子が登場しないな……と思っていると、一郎の学校の近くのパン屋の奥さんが、とっても綺麗な若尾文子である。
若尾文子には息子がいるので、一郎は若尾文子のことを「おばさん、おばさん」と呼ぶのだが、観ているこちらは「若尾文子に向かっておばさんって言うな!」と思ってしまう😅笑

この一郎少年、若尾文子の家に干してある下着の匂いを嗅ぐなど変態の素質を持っており、松尾嘉代の色っぽい誘惑にも負けるような「どうしようもない少年」である。

カラー映像で若尾文子を観られる映画としては喜ばしい映画であったが、内容が変態的な歪みを持っており、観て良かった!……と素直に思えない微妙な作品。

なお、初見時は未ソフト化作品だったが、今回はDVD鑑賞したので特典映像の「予告編」は初めて観た。
本編では使われなかったフッテージが結構多くて、特典としてはなかなか良かった👍

<映倫No.15449>

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たいちぃ