迅雷 組長の身代金

劇場公開日:

解説

クズはクズでも、チンピラでも極道でもないど素人の男たちが、やくざを敵に回して戦いを挑む姿を描いたピカレスク。サントリーミステリー大賞作家の黒川博行の小説『迅雷』を原作に、「セラフィムの夜」の高橋伴明監督と「首領になった男」の西岡琢也脚本という、「TATOO<刺青>あり」の名コンビが“コテコテの大阪映画”を目指して顔を揃えた。撮影は「CAB」の栢野直樹。初めは弱気だったが次第に相棒を引っ張って行くようになる主人公に「きけ、わだつみの声(1995)」の仲村トオルがふんし、「極道の妻たち 危険な賭け」の石橋凌と、このところ進境著しい「犯人に願いを」の金山一彦がその仲間で共演している。

1996年製作/103分/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:1996年6月22日

ストーリー

たった一度きりの誘拐計画のために集まった友永、稲垣、ケンの3人は、西尾というやくざを誘拐して身代金をせしめると、約束通りそのまま散り散りに別れた。ところがしばらくして、二度目はないと自分で言っていた稲垣が、友永の前に再び現れる。もう一度、一緒に事を起こそうという稲垣の強引な誘いに、友永は結局断りきれず加わってしまった。友永となにかとウマの合わないケンも合流して3人が揃い、稲垣はまたしてもやくざの組長を標的にして、さらに大金をせしめるという計画を告げた。組長の緋野を誘拐し身代金を要求するところまでは好調だった3人だが、交渉相手の若頭・矢代が頭の切れる男だったため、身代金どころか逃げるだけで精一杯となってしまう。ケンとはぐれたふたりは、ケンがやくざに捕らえられたことを確認すると、敵の裏をかいて組事務所に乗り込んだが、稲垣の持っていたピストルが使い物にならず、結局ケンを取り戻すことはできなかった。友永と稲垣は苛立ちから罵り合うが、かえってそれが友永の気持ちを踏ん切らせる。友永は少しずつ稲垣をリードしはじめ、緋野から情報を得ながら、矢代が潜伏した先を探し回った。そんな中、緋野に隙をつかれた稲垣が逆襲にあい、ケガを負った。逆上した友永は、何かが弾けたように執拗なまでに緋野をなぶりものにする。ケンが監禁されている場所を見つけたふたりは、火炎瓶片手に乗り込み、ケンを救出した。ようやく逃げのびた3人は、また元通りバラバラに別れたが、やがて、友永は新しい標的を見つけたと稲垣とケンの前に現れる。3人の気持ちは、今はひとつになっていた。

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