劇場公開日 1992年1月15日

「俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に敬意を表して…」シコふんじゃった。 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に敬意を表して…

2024年4月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

92年のロードショー以来の鑑賞。
キネマ旬報ベストテンでは第1位選出
の高評価作品だったが、
何故か私の中では、
中盤2/3までは傑作、残りの1/3は駄作、
との印象が残っていた映画。

改めて観てみて、脚本としての大筋は、
・卒業単位目当ての相撲部入り、
 ~OBへの「勝ちゃいいんだろ」発言、
 ~そしてまさかのリーグ戦の展開、
と良くは出来ている。
しかし、細部における演出と脚本としては、
・コメディとしても、
・スポ根ものとしても、
・人情ドラマとしても、
・人間成長物語としても、
全般的に中途半端な作品に感じてしまった。

そんな中、主人公が相撲部に来て、
「ピアスはダメなの」と反応した場面には、
会社時代に、ピアスをしてきた新入社員が
注意をされた時に全く同じ反応をしたことを
思い出し、思わずニヤリだったが、
まわしとふんどしの掛け合いのシーンなど、
前半の一部にこそ笑えて観れていたものの、
終盤の繰り返しの過ぎるリーグ戦の描写
も含め、
次第に、その荒唐無稽さに、
安易さとユーモアの質にそのものに
違和感を感じ始めてしまい、
残念ながら、今回は全般的に全く乗れない
鑑賞となった。

この作品の前に、是枝監督の
「そして父になる」を再鑑賞して、
その優れた作品性に気付き
高評価に変えたばかりだったが、
残念ながら、この作品は逆の結果となった。
したがって、
キネマ旬報ベストワン作品とは承服しにくい
鑑賞後感なので、
ここでの評価としては
せいぜい🌟2つのところなのだが、
俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に
敬意を表して、🌟3つにさせて頂きました。

KENZO一級建築士事務所
きりんさんのコメント
2024年4月29日

こんばんは、
コメントありがとうございました。
「共感ポチとは何か」問題・・これ、わかります。
以前他のレビューアーの方とも話し合ったことがありました、
「内容に同意は出来ないけれど『読みましたよ』の合図としてポチをします」とその方。
そうですね、自由で良いのかもしれません。
反応の正確を期するためには、共感なしのコメント有りの方法もありますね。
自分自身の中でさえも(おっしゃる通り)、作品への評価や感じ方が、年月を経てどんどん変わっていくものですから難しいし、そこが面白い。
僕は過去の自分のレビューを、ダメ出しして消去したこともあるのです(笑)
こちらこそ今後ともよろしくお願いします✨

きりん