劇場公開日 2000年12月16日

「地球最大の死闘」ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地球最大の死闘

2022年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

通算24作目にして20世紀最後のゴジラ作品。
従来のシリアスなドラマ性から空想科学映画としての娯楽性が重視されている。
とはいえ、ゴジラの標的になるため、日本政府が原子力発電の永久放棄を決断したり、その原子力撤廃にともなう省エネの推奨によりリニアモーターカーが全国に路線を広げていたり、首都は大阪に遷都されていたりと、未来予測的な世界観が面白い。
さらに、SF志向も徹底していて、ゴジラをブラックホールに閉じ込めるという発想からそのブラックホールを作り出す装置を開発。成功するものの、時空の歪みから古代生物を現代に引き寄せしまい、これが怪獣としてゴジラに対抗する。
また、人間側はGグラスパーという対ゴジラチームで対抗し、いわゆる自衛隊から戦車や対空ミサイル等は登場せず、未来的デザインの万能戦闘機グリフォンのみで対抗するあたりも、いわゆる日本的特撮映画作品になっている。

エンドロール後のいわゆるバッドエンディング的な演出はゴジラ作品では画期的なオチだと思う。
あと、お台場で走るゴジラがかわいい。

ヒックス伍長