劇場公開日 1994年12月10日

「ハナモゲラ語を思い出した」ゴジラVSスペースゴジラ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ハナモゲラ語を思い出した

2019年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 ゴジラ細胞から邪悪な部分だけが発達して誕生したスペースゴジラ。ゴジラを倒すためだけに宇宙からやってきたという、意味不明な設定も面白い。一方の地球では、対ゴジラ用に開発されたロボット怪獣モゲラによるMプロジェクト、そしてゴジラの後頭部に増幅器を撃ち込んでテレパシーで操るTプロジェクトなる二つの作戦が展開されていた。

 個人的な恨み(殺された峰岸徹)でゴジラを憎む柄本明や吉川十和子。サイキックセンターの小高恵美やGフォースの橋爪淳など、人間たちのドラマも展開する。特に柄本明が演ずるキャラはゴジラを憎むが故に暴走して、共通の敵スペースゴジラから進路を変えてしまい、Gフォースパイロットに殴られ気絶させられるなど、笑えるところもある。

 今作では九州全域が破壊され放題。熊本城は難を逃れたのかもしれないけど、福岡が廃墟と化してしまう。結晶体を使って宇宙エネルギーを増幅したりして、バトルフィールド化する迫力も凄い。

 モゲラにしろ、メカゴジラにしろ、一旦倒れたら自力ではなかなか起き上がれない。ゴジラも今作では何度も倒れているけど、回復力が半端ない。こうした戦う男たちの映画ではあるが、一方でサイキックの小高恵美が何度も言う「戦うだけがすべてじゃない」「心を通わせなければ」というメッセージも印象に残る。

 それにしても、ベビーが大きくなったミニラもどきのリトルゴジラ。やっぱりいらない。また、服部隆之の音楽がいい♪

kossy