劇場公開日 1976年5月15日

「今日、京都で狂気のバスガス爆発!的な傑作」狂った野獣(1976) ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今日、京都で狂気のバスガス爆発!的な傑作

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

冒頭に出てくる銀行員がどう見てもチンピラヤクザの見た目で、こんな銀行には、怖くて金なんて預けられません。
たぶん京都では普通の光景なのだろう。(偏見)

革ジャン姿のイカス女(死語)、星野じゅんがホンダのCB750で爆走するところは、とてもカッコイイ。

足廻りを強化したらしい平凡な路線バスが、かなりの段差や悪路をポンポン跳ねながら走るカースタントは中々の迫力があり、特に凄いのは、バスをめぐり、殴る蹴る走る飛び乗ってバスの横転スタントもこなす、渡瀬恒彦の度胸と身体能力だと思う。

若き日の鶴瓶師匠の達者な喋りや白バイ隊員の室田日出男が歩道橋から飛び降りる「ダーティハリー」(1971年)のパロディ(だと思う)などの見どころも多々あり唖然のラストも楽しめる

だけど渡瀬が湖を泳いで逃げるラストは何かのパロディなのか

とにかく短い76分の上映時間で見所満載のバスガス爆発!的な傑作です。

ミラーズ