学校の怪談2

劇場公開日:

解説

古い学校に伝わるオバケ話を題材に、子供たちが恐ろしい体験を通してたくましく成長していく姿を描いたジュブナイル・ホラーの第2弾。監督、脚本、撮影はそれぞれ前作同様、平山秀幸、奥寺佐渡子、柴崎幸三が担当している。主演は、前作と役柄は違うものの野村宏伸が再びつとめ、「ゲレンデがとけるほど恋したい。」の西田尚美がヒロインとして登場している。校長先生役の岸田今日子の怪演も話題となった。

1996年製作/103分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1996年7月20日

ストーリー

塾の講師をしている理香は教え子たちを連れて、春休みの集中合宿のために自分の故郷に帰ってきていた。合宿に参加するのは塾の生徒たちのほか、理香の弟の司をはじめとする地元の子供たちだった。理香は都会の子供と地元の子供との交流を目的にこの合宿を計画したのだが、都会の塾組と全くソリが合わない司は、ことあるごとに衝突を繰り返している。宿泊所である蓮正寺の真行おしょうは、お寺の隣にある南小学校で数十年前に起きた、“4月4日4時44分の伝説”を子供たちに話して聞かせた。それは、当時の校長先生が首をもぎ取られて死んだという恐ろしい出来事だった。合宿は最後の日を迎え、メイン・イベントである肝試し大会の準備が進められていた。その日はまさに4月4日。見えない力に導かれるように学校の時計台へ上った塾組の憲は、誤ってスニーカーを歯車に引っかけてしまい、時計の針が4時44分で止まってしまった。すると、たちまち辺りは黒雲に包まれ、ちょうど学校へ迷い込んでいた塾組の子供たち3人と、司を含めた地元の子供たち3人が、旧校舎の中に閉じ込められた。学校の中にはもうひとり、新学期から赴任してくる教師だと名乗る浅野和成という怪しい男も閉じ込められていた。憲を含めた8人は、次々に襲ってくるオバケたちをかわして逃げ道を探すが、一向に見つからない。やがて、憲が止めた時計台の時計が原因であることに気づいた一同は、それを再び動かすことで無事に異世界からの生還を果たした。それまでいがみあっていた都会の子供たちと司たちは和解し、再び会うことを約束して別れた。

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(C)1996 東宝

映画レビュー

4.0恐怖に立ち向かうことで、友情が生まれる

2023年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

学校の怪談2は1よりも好きな人が多い気がする(笑)
実は私もそう…

夏休みだけの勇気、恐怖に立ち向かったからこその友情。
エモいの渋滞が起きている…

前作よりも恐怖表現というかVFXは弱くて、CGを起用し始めて残念な感じですが
その分キャラクターに深みがあって感動的。

老夫婦が体育館で踊っているシーン…スコい。

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二ノ前

5.0とにかく人形がトラウマ。

2022年8月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

『学校の怪談2』鑑賞。

*主演*
野村宏伸

*感想*
20年以上前に観たことがありますが、再鑑賞。ちなみに前作は鑑賞済みです。

前作と同様にオープニングから引き込まれます。校長先生役の岸田今日子さんが懐かしい!

4月4日の4時44分に学校で何かが起こる・・・

不気味な気味な茶汲み人形、新たなる妖怪が続々と登場して、小学生達に襲いかかります。人面犬=きたろうが懐かしいけど、ラスボスのアレは懐かしい!

今回の小学生グループは、悪ガキの司、ポラロイドカメラを持ち歩く気が強い杏子、ピーピー笛を吹く小学生、モテモテ直弥、直弥の幼なじみのなな子。なな子ってどこかで見たことあるなって思ったら前田亜季さん!可愛かった!そして、前作では先生役として出ていた野村宏伸さんは、今回は泥棒役でなかなか活躍してくれましたね。

司は、ある意味キーパーソンだったかな?最後は感動的だった。素晴らしい!

前作同様、ストーリーと演出がとても上手く出来ていたし、めちゃめちゃ面白かったです!\(^^)/

前作より怖さがありました。とにかく人形がトラウマw

和尚さんがプレイしてたゲームギアが懐かしい!

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ひろっぴ

3.0冒険ファンタジー&ジュブナイル

2019年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 4月4日の午後4時44分に何かが起こる?30年前に校長先生(岸田今日子)がピアノにしたたる血を見て死んでしまったとのこと。首が見つからないとか言ってたけど、懐中時計じゃないのか?

 基本コンセプトは前作と同じだが、野村宏伸を寺荒らしの泥棒という設定にしているところで、コミカル路線を突っ走っていた。他にもきたろうの人面犬というのも笑える。怖さなんてのはこの際どうでもよくなっていて、ゾクゾクとしたのは岸田今日子が現れた時だけだった。それも轆轤首に仕立てたことで恐怖は半減。そもそも、ホラーというより少年たちの冒険ファンタジー&ジュブナイルといったところか。

 校舎に通じる抜け穴などで、少年たちと泥棒が校舎に閉じ込められた状況というのは定型化しているのかもしれないが、今回は地元の少年ナオヤの死んだ祖父母が少年少女の姿となって手助けしてくれるところがミソ。おばあちゃんを一人ぼっちにさせたことを悔いているナオヤが謝るところなんて感動してしまいそうになった(笑)。

 音楽が前作より数段素晴らしい出来栄えだったが、恐怖を感じさせる雰囲気はなく、ハリウッドの冒険モノといった印象がある。音楽だけでももう一度聞いてみたくなるほどだ。

 子役たちの演技は特筆すべきものはないが、前田亜季が可愛い!てことくらい・・・

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kossy

3.5ちょっぴり怖くなって、より面白くなって、学校に怪談がまた出ました…

2019年2月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル、映画館

楽しい

怖い

学校に怪談が、また出ました…。
懐かしの人気シリーズ第2弾。

田舎のお寺に合宿中の東京の塾の子供たち。
近くの古い学校には、怖い怖い話が。
そして、曰く付きの4月4日4時44分がやって来て…。

学校に閉じ込められた子供たちという設定以外、子供たちも話も舞台も全て一新。全く別の“学校の怪談”。
一応は前作と同じSFXを駆使した怪談ファンタジー×ジュブナイル・ムービーを踏襲しているが、前作よりちょっと怖さ増し。
田舎の古学校。
ずっと伝えられている曰く付きの日にちと時間。
廊下をカタカタ動くからくり人形。
学校から脱出しようにも、外は人魂漂う墓地…。
ウジ虫落としながら進む兵隊の亡霊は、あれは普通に怖いと思う。
ユーモラスなお化けキャラは極力抑え、今回は雰囲気で怖楽しませる。

そして何と言っても本作のMVPは、岸田今日子だろう。
30年前の4月4日4時44分に謎の死を遂げた校長先生。
にしても、お化け役、ハマり過ぎ。
子供向け怪談ファンタジーでも、抜群の怪演と存在感。
昔劇場で観た時、岸田今日子が登場しただけで、女の子のグループが「キャ~ッ!」って悲鳴上げてたっけ。(←これ、マジです)
岸田さん、スゲェッス。
「返して、私の時計…」の台詞と共に、当時の子供たちに強烈インパクトを与えた。
この年は市川崑の金田一復帰作『八つ墓村』でも小竹様・小梅様を一人二役で演じ、個人的にも岸田今日子という人を知った。
それから後に、名女優である事をもっと知る事になるのである。

今回、夏休みじゃないのがちと残念。
でもちゃんと、子供たちの冒険・友情・不思議な出会いの物語である。
最近奇遇にもこういう類いの作品を続けて見ているが、やっぱりいいなぁ。
採点は同じだが、ちょっぴり怖くなって、より面白くなって、前作よりも好き。

アナタの学校にもありませんか…?
曰く付きの日と時間。
アナタの知らない世界が…。

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近大
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