劇場公開日 2000年8月12日

顔(2000)のレビュー・感想・評価

全12件を表示

3.5ほこりが、はらわれていく

2024年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

悲しい

 中年になっても引きこもりがちで、母と暮らしていた正子。しかし母が急死し、葬儀の夜に仲が悪かった妹を絞殺してしまう。そのまま家を出、逃亡生活をすることに。ラブホテルやスナックと転々していくうちに。
 主人公のモデルは福田和子とのこと。その逃亡生活に比べると、スケールはこじんまりとしています。しかし「ほこりをかぶってた」正子が、外の世界で人の世話になり、人を好きになる。図太く生き生きしていく姿は、曲がりなりにも清々しいです。
 藤山直美が良いです。もっと映画に出てくれないかな。

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sironabe

4.0逃げたい

2023年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

悲しい

主人公(藤山直美)は、母がやっているクリーニング屋の二階で、衣服の直しをやっている。
かわいい妹(牧瀬里穂)は水商売をしていて、いつも喧嘩している。
母親が急死、葬式の日に妹を殺してしまった主人公は、香典袋を盗んで逃げ出す。
ロードムービーだが、現れる人たちがみんな血が通っていて、とてもリアル。
藤山直美は神がかり的だが、他の共演者もとてもいい味を出している。

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いやよセブン

4.0生きようともがく人間は面白い

2023年4月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

Twitterで「見ておくべき日本映画」として挙げられており鑑賞
監督の名前は知ってはいたが石井監督の爆裂都市の美術で映画界入りということで鑑賞後に少し納得

何かをきっかけに変化し、生きる上での成長は人間讃歌とも捉えられた

キャストが素晴らしく岸部一徳や佐藤浩一らは"社会的に"素晴らしい人間ではないかもしれないが非常に人間的で温かみがあった

人との関わりに知りもしない過去は必要ない
今どんな人間か、だけで充分だ
そういった意味でもこれは喜劇だった

何よりも私が生まれる少し前の映画だが所々懐かしさを感じる平成初期の風景は良いものだった

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ezio

0.5なにこれ?

2022年6月25日
スマートフォンから投稿

レベル低すぎて
映画とは呼べない。
観るところ、まるでなし。
シナリオ、演技、撮影、編集
素人以下。
日本のプロなんて、こんな文化祭レベル。

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キョン

4.0コンプレックスの塊の女性の魂の解放の物語

2020年7月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD


もちろん主人公の正子の不美人顔のことです
そのために彼女は劣等感の塊となってしまっています
本作はミステリーものでも、犯罪ものでも、逃亡劇でもありません

コンプレックスの塊の女性の魂の解放の物語です
だからラストシーンに私達観客は彼女の味方になって応援すらしているのです

島の祭りのお囃子の唄の歌詞が、正子の物語とリンクしてくるのは出色の演出でした

藤山直美は、ご存知のとおりあの喜劇王の藤山寛美の娘
顔がそっくりです
彼女もまた子供の頃からの喜劇人としての舞台のキャリアがメインなのでどうしても笑いのシーンは舞台ぽさを感じてしまいます
それでも強烈に映画の中に私達観客を引き込み一気にラストシーンまで連れて行く演技力は凄い力です

スナックの女性となって髪をセットし、綺麗なドレスをまとい、化粧もして、弾けた様子は本当にそれなりに魅力的です

大楠道代の律子ママも鶏ガラのような細い体、ヘアスタイル、あの衣装、立ち振る舞い、言動
ものすごい実在感があります

二人とも全国のどこのスナックでもいそうな迫真のリアリティです

あのお店の楽しそうなシーンが輝いているからこそ、前半の鬱屈からの魂の解放と、終盤の逃走もまた、その解放を失いたくないという説得力を増しているのだと思います

素晴らしい演出力です

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あき240

3.5内容はシリアスながら、重過ぎなく展開していき、犯人である主人公の成...

2020年4月3日
iPhoneアプリから投稿

内容はシリアスながら、重過ぎなく展開していき、犯人である主人公の成長物語として良くできていたと思った。監督のうまさということなのか。

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おれ

4.0友達て..おらなあかんの?

2020年1月9日
スマートフォンから投稿

実在の人物の話とは思えないくらい濃い。運の良さと逞しさ。この物語に対して、こういう作風というギャップもあり、笑っていんだかなんだかな感じ。
出会う人たちはみんな優しく、このへんは時代なのかな、現代ならこうはいかんだろ、っていうね。
「許してもらわんでもええよ。」
「うち間違った人好きです。」
自分も他人も否定しない生きかた。なんか凄いかも。

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collectible

2.5面白かったけど

2018年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

なんかヌルっとしてた

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宮西瀬名

4.0なんかいい。 追い詰められていくのに、より逞しくなっていく主人公が...

2018年8月1日
Androidアプリから投稿

なんかいい。
追い詰められていくのに、より逞しくなっていく主人公がいい。
そして豪華な面子。
ごちそうさま。

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本まぐろトロ子

3.5引きこもりの逃避行

2016年3月21日
iPhoneアプリから投稿

引きこもりの女が、妹殺害後の逃亡生活から、皮肉にも人生を取り戻していくようなストーリー。
家族の死が彼女の殻を破るきっかけになります。

殺人犯である主人公だけでなく、彼女が逃避行中に出会う様々な人々から、誰しもが抱える悲しみや人生の負の側面が浮かび上がります。この映画が面白いのは、そこに全く悲壮感がないこと。何だか引き込まれて、思わず笑ってしまう場面が多いです。

それにしても嘔吐シーンが多いです。どんな意味があるのでしょうか…。

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everglaze

4.0これはコメディ?

2015年6月7日
Androidアプリから投稿

引きこもりの姉に妹がずっとそんな風に生きていくのかと軽蔑の一言を投げ掛ける。
皮肉なことに妹殺害の逃亡生活の中で今までより人と関わり経験しなかった事が出来るようになる。
監督の意図したものなのか分からないけど逃亡劇が喜劇的に描かれている。
鈍くささが愛しい。

特筆すべきはトヨエツの脚の長さ!
いい男だわぁ。惚れぼれする。

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おこげ

4.0たまたま手にとった。

2014年7月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

サスペンスのけっこう恐い系かと思いきや、主人公には何度か笑わされた(笑)
妹を殺してしまい逃亡するんだけど、初めてみる世界や経験や出会いによって変わっていく。
観ているこっちも幸せになってほしいと思ってしまう。
しかし藤山直美さんサイコーです☆
「とっとけ!」と「さらばじゃ!」思わず繰り返して観ちゃった(笑)

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