劇場公開日 1978年6月3日

「主役に魅力なし」沖縄10年戦争 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5主役に魅力なし

2022年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

沖縄海洋博の巨額の利益を巡る沖縄ヤクザの暗闘を描く物語。

「仁義なき戦い」で人気に火がついた、暴力団抗争に焦点をあてた1作ですね。
松方弘樹主演、千葉真一共演の作品ですが、千葉が松方を喰っている印象が強い作品です。

ただ、これは松方と千葉の俳優としての実力差ではなく、演じたキャラクターの魅力の差と言えるように思います。
逆に言えば、魅力のないキャラクターが主演を勤めている作品・・・ということが、この映画の面白さの限界を表しています。
大きな組織に対抗する反骨心。大きな組織の長になりあがる下剋上。暴力団を描く映画の面白さはどちらかになると思うのですが、この作品の主人公からはどちらも感じることは出来ません。
「幼馴染」と「組織に対する責任」に板挟みになるトップの苦悩。それは決して軽いものではありませんが、ヤクザ映画で描くことは難しかったように感じました。

私的評価は厳しめです。

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よし