劇場公開日 2007年9月1日

「チケット売り場で「恋とセフレ・・・」と言ってしまい、ヤバイと思ったのだが、内容はそんなようなものだった。」恋とスフレと娘とわたし kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0チケット売り場で「恋とセフレ・・・」と言ってしまい、ヤバイと思ったのだが、内容はそんなようなものだった。

2019年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 日本では「出会い系サイト規制強化」という記事が目立つ今日この頃。こんな健全な見合いがあるとは・・・と、考えすぎなのでしょうけど、ネタとしても古いような気がします。それにハリウッドのラブコメの典型的なパターンの寄せ集め感。これはあの映画と同じ、あれもこれも・・・と、オリジナリティが全くなかった。ダイアン・キートンが主演だから、絶対にいい映画だと期待しすぎたのかもしれません。

 冒頭の結婚式から韓国あかすりマッサージ。いきなり男論議を始める母親と娘たち。女性目線の下ネタ会話はいいとしても、中盤まではずっと男の外面しか見ていないところで、「バカな女たち」を描きたいのか、「セックスにしか興味のない女たち」を描きたいのか、女優たちはそれに気づいているのかいないのか・・・と、薄っぺらな内容に辟易してしまうというより、席を立ちたくなりました。

 一旦ダイアン・キートンが主演女優ぽく演じると、映画もしまってくるのですが、娘の目線になるとまたダメになる・・・。その上、物語の中心である末娘のミリー(マンディ・ムーア)の二股問題。いい男に縁がないという設定も、そうした優柔不断さがあるためだとしか思えない。フガフガとハイエナ笑いをする癖なんて関係ないでしょう・・・『デンジャラス・ビューティ』でサンドラ・ブロックもやってることだし。

 もう一人、精神科医をやってる姉マギー(ローレン・グレアム)の酷さも特筆すべき。インド系(?)の青年を明らかに見下す態度も酷かったけど、患者に対して早口でまくし立てる医者には絶対にかかりたくないものです。

 ダイアン・キートンが幸せになるのは問題ないところだけど、ジョニーに対しては失礼だろ!二股かけられて、「やっぱり貴方にするわ」だなんて・・・世の中を舐めている。脚本家の頭の中はバスの乗降客数でいっぱいになっていたに違いない。

kossy