劇場公開日 2007年9月15日

「ハリー・ポッター作者の伝記映画だと思ってた・・・」ミス・ポター kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハリー・ポッター作者の伝記映画だと思ってた・・・

2020年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ピーター・ラビット生誕の地とでも言うべきイングランド湖水地方。豊かな自然と広大な農場、余生はこんな場所で過ごしてみたいと思わせる映像でした。1902年、イギリスは産業革命の影響で次々と開発による自然破壊が進んでいた時代。ビアトリクス・ポターの第二の夢でもある自然保存がナショナル・トラストによって守り続けられたおかげで、こうした映像を撮ることができたのでしょう。

 絵に描いたピーター・ラビットと仲間たちが動き出す。それはビアトリクスが物語を創作中であったり、悩んでいるときなどに可愛らしく動くのです。普通ならば人間嫌いの孤独な女性かと捉えてしまうのですが、彼女はそうではない。随分と社交的だし、自らの夢を追求するためには妥協なんてしない性格。動物は友達なのです。ビアトリクスが乗り移ったかのように、レニー・ゼルウィガーの演技が彼女の心を伝えてくれるかのようでした。

 ユアン・マクレガーもエミリー・ワトソンもまぁ良かったのですが、ミス・ウィギンを演じた人も気になる存在。ビアトリクスの監視役であるかのような女中さんでしたが、独身同盟を貫いたのでしょうか。その後が気になってしょうがないのです。そして、昆虫採集が趣味だった弟バートラムが大人になってから登場しないのも気になったのです。まだ続けていたのでしょうか・・・

 ポターについては何も知らなかったけど、封建的な時代なのに身分違いの恋を貫こうとする姿勢や、主義主張を曲げない自立した女性の先駆的存在だったこともわかりました。なにより、自然を愛するテーマは今年の映画にとても多いし、今日的なテーマを彼女は一世紀も前から頑張ってたんですよね~

〈2007年9月映画館にて〉

kossy