劇場公開日 2007年3月24日

「過激な性描写と豊かな人間ドラマ」素粒子 live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5過激な性描写と豊かな人間ドラマ

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

ヨーロッパで大反響を呼んだ小説を映画化したという作品です。
物語のテーマとなるのは、ズバリ“性”と“愛”。

主人公はそれぞれ愛情に満たされず孤独な人生に行き詰まっている2人の異父兄弟。
2人の母親は子育てもろくにせずに次から次へと男を乗り換える自由奔放なヒッピー女性でした。
その育ったトラウマからか、2人は上手く女性と接する事ができません。

高校教師の兄は頭の中が常にピンク色。生徒相手にいけない妄想にふけっています。
一方の弟は優秀な科学者。でも女性関係には超奥手で彼女いない暦=年齢です。

そんな2人が人生の岐路でようやく見出した愛の形。
でもそこには更なる過酷な試練が待ち受けていました…。

個人的には、物語として性的な描写が多いのは別にいいんですが、
そもそもアブノーマルな世界が当然のように物語の中心に描かれているうえに
必要以上に露骨な描写(教え子から提出された作文に××)や
その手の描写以外でも倫理的に不快に感じる場面(泣き止まない我が子に対して××)などなど
正直なところ不快に感じる場面が多く、途中で何度か観るのをやめようとさえ思いました。

でも最後まで観て良かった。

蓄積したイライラはラストの1シーンで吹き飛びます。
そこに残るのは爽やかな余韻と、切なく温かい気持ち…。

観終えた後には一転、お気に入り作品の仲間入りです。

それでも満点は付けられませんけどね(笑)

※他サイトより転載(投稿日:2008/03/27)

live_at_luxor