劇場公開日 2006年12月23日

「幸せな日々は無駄に過ぎて何も残らない」リトル・ミス・サンシャイン soratoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5幸せな日々は無駄に過ぎて何も残らない

2015年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

こういう家族を持ちたいと必ずしもは思わない。しかし家族に幸せの形なんてない。どんな家族でも一緒にいるだけで結局は幸せなんだと思わせてくれる、そんな映画だった。

だって一人一人みたらクズばっかだし。親父は中身のない完璧主義者だし、じいちゃんとかヘロイン中毒でどうしようもないし。

でもオンボロバスでみせたじいさんのバカ息子に対する気遣いとか、みんなで娘のダンスを止めさせなかったこととか、家族であるからこそ見せる愛が(ベタだけど)素敵だった。

僕もあのニーチェ厨みたいに世の中クソだと言いたくなるときがある。きついのはもう嫌だぁとか思ってる時は大概のことを周りのせいにしてしまう。

「幸せな日々は無駄に過ぎて、後に何も残らない」
これはプルーストの引用なのかな?でもいい言葉だと僕は思う。

sorato