劇場公開日 2006年10月21日

「見ようによっては幸せな結末」地下鉄(メトロ)に乗って マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見ようによっては幸せな結末

2010年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

人間の人生や人と人との接点は、地下鉄のように外からは見えず、路線のように複雑に入り組んでいる。一歩まちがえば、どこに行き着くかわからない。
この作品は、地下鉄をタイムマシンにして自分の若き父母に巡り会うだけの単純な話ではない。人の生い立ちの意味を深く考えさせられる異色のタイム・スリップものだ。
個人的には好きじゃないシチュエーションだが、見ようによっては幸せな結末を選択したヒロインの心情が切ない。
大沢たかおと常盤貴子が巧い。

マスター@だんだん