劇場公開日 2006年12月9日

硫黄島からの手紙のレビュー・感想・評価

全74件中、41~60件目を表示

4.5写実的な太平洋戦争描写

2018年3月16日
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鑑賞方法:TV地上波

日本軍が後退を余儀なくされる経過などはあまり描写されていないものの、空襲や上陸作戦、夜戦など、ハリウッド映画ならではの迫力シーンとともに、主に日本軍の戦闘員目線でのリアルな葛藤、狂気、絶望がとても丁寧に描かれている。
バンザイ突撃や集団自決なども、アメリカ人からみた正気を失った異国の野蛮人による理解不能な行動としてではなく、あくまで、追い詰められた日本人の視点を保っており、アメリカの価値観や正義を押し付けるような描写でないのは好感がもてた。
いっぽうで馬や犬を通して、往時の戦争や軍人の無差別な容赦の無さをさりげなく浮かび上がらせるなどの小技も冴えている。
それにしても、戦争してはいけないとは言うは易しで、戦争がなかった時代はほとんどなかったことを考えると、よほど知恵を絞らないと戦争を防ぐことはできないのだろう、人類は...
中東や半島情勢をみれば過去のものでもなければ他人事でもない。

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肉ネ~ム

2.0期待どうりよかった!

2017年9月14日
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鑑賞方法:TV地上波

渡辺謙さんの部下を思う気持ちが素晴らしい指揮官ですね!

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atti1970

4.5反戦映画とは何か。

2016年8月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

みんな虫けらのように死んでいった。手榴弾を抱えて、虫けらのように死んでいった。

決して、戦争賛美の映画ではない。
手榴弾で集団自決するシーンは、鳥肌が立った。
実際の戦争では、もっと惨たらしい死が大量に生み出されていたのだろう。「ヒト」から一瞬で「モノ」に変わる惨たらしい死。

「戦争はしてはいけない」ということを、改めて実感させてくれる映画であると思う。
戦争で死んでいった大多数の人は、虫けらのように死んでいった。
その死には何の意味もなかった。

戦争での「意味なき死」を描く映画は、強力な反戦映画になりうる。

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グダール

3.5重く、深く、刻みこむ。

2016年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

洋画として見たはずが、蓋を開ければ完全に邦画じゃないか!と感じられた。
それほどにクリント・イーストウッド監督の戦争への偏った意見や思想が反映されず、徹底的に日本側から見た戦争を描いている。
だからこそ日本人の私の心へ深く沁み入る作品となった。

派手さやヒーロー性などエンターテイメントを完全に排除しており、そのリアリティさが逆に理不尽で壮絶な戦争の現実を一層色濃く映し出していた。

是非二部作である「父親たちの星条旗」も見なければならない。

悲痛な感情がこみ上げる事もあれば、ただただ思考を停止させて苦しみをシャットアウトしたくなるような場面もある。
しかし、たった70年前に実際の島で行われていた戦である。
今目の前にある日常が如何にアンバランスな奇跡の上に成り立っているのか思い知らされる。

折角の情報社会。

「知る」「調べる」「考える」

始まる前から負け戦だったこの戦い。
それでも戦争をせざるを得なかった時代背景や政治的な問題。
そのスタートを知り、調べ、考え続ける事こそ当時のような物理的な殺し合いのない「平和」を維持するという事だと思います。

どうか1分1秒でも、アンテナを張り巡らせて。
この時期に鑑賞して良かったです。

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nano-hana

4.0硫黄島2部大作・・

2016年7月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

クリント・イーストウッド監督による硫黄島2部大作。日米双方からの視点で描いている。アメリカ側の視点から「父親たちの星条旗」日本側の立場から本作品である。硫黄島の過酷な戦い・・太平洋戦争末期に米軍の総攻撃に洞穴を掘って地中から応戦した。日本軍の一兵に嵐の二宮和也。人情味のある栗林中将に渡辺謙。果して硫黄島はどうなるのか!?これ以上はネタバレになるので・・歴史的には硫黄島はアメリカの基地となり日本本土を空襲した。2006年のアメリカ映画。

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亮一君

4.0日本人描写が良い

2016年5月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

外国人監督が撮った映画とは思えない。日米双方の視点から硫黄島の戦い描くという企画であったとしても、ここまで日本人を表現できるのってすごい。間とか空気とか暗黙の了解のような感じは、まったく日本映画のようだった。
二宮君の演技がとてもいい。生き残るためには手段を選ばないというタイプでもないし、どのような状況に陥っても自分の意志を貫くという訳でもない。弱音も吐くし長いものにもまかれる。普通の青年を背伸びせずナチュラルに演じており、時代を超えた物語である事を感じさせないほどの共感を持てた。

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とたすけ

4.0戦争は肯定できない

Kさん
2016年3月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

太平洋戦争の時に硫黄島で激戦が繰り広げられたことは知っていた。
この映画はただ硫黄島での戦いで起きたことをそのまま描いているだけであるが私の胸に深く刻まれた。
他のレビューを見てみると「何を伝えたいのかがわからない」「もっと兵士たちの家族の様子を描いて欲しかった」などと書いてある。
このように思ってしまう人たちはこの映画、戦争を理解していない。
戦争を経験していない私たちは戦争で何が起こったのかを知り、次の世代へと伝え、人類が戦争を忘れないように努めるべきなのである。個人個人がどう思うかという点はさほど重要ではなく、重要なのは戦争について考えるときに戦争で何があったのかを知っている上で考えることである。

私はこの映画を観て、戦争はいかなる理由があっても支持できなくなった。戦争は経済、政治にとって大きなメリットをもたらす。日本もかつて朝鮮戦争の恩恵を受けて戦後復興した。しかし戦争がもたらす不幸に対しては多くの人が軽く見ているという現実がある。
去年の夏に安保関連法案が可決された時、私はそこまで法案に対して反対の姿勢は持っていなかった。法案を可決することで高い技術力を持つ日本の軍事産業が少しでもより活性化し日本の機械工業がまた世界で力を持つようになれば日本経済全体が潤い、豊かになるのではないかと考えていたからである。しかしその考え方は戦争がいかなるものなのか知らない人間の野蛮な意見だったのだろう。戦争というのは権力を持つ人間の身勝手な理由で始まる。決して自分が戦場で危ない目にあわないとわかっている人間が戦争を始めるのである。彼らは顔も名前も知らず会ったことさえない兵士を駒としてしか考えず彼ら一人一人の死に対して何か思うこともない。太平洋戦争では国民全体を洗脳し、死ぬことを尊いものに仕立て上げ、その結果として硫黄島の戦いでもあったように手榴弾で無意味に自決するということを正当化するという非人道的なことまでした。人の命は尊いものであるのにこの映画の中ではゲームのように人がパタパタ死んでいく。これが現実に起こったことなのかと思うと震えた。
アメリカはこの硫黄島の戦いのあと、原子爆弾を広島と長崎に「戦争を早く終わらせるため」として投下する。この映画を見る限り原爆を投下しないでも戦争は終わっていたのではないかと思う。戦争を繰り返し続けるアメリカでこの映画が作られ高い評価を受け、たくさんの人がこの映画を観てアメリカ人含め世界中の人の戦争に対する考え方が変わるといい。
日本兵の悪い部分、良い部分。アメリカ兵の残虐さと優しさ。両方の局面を描いたのが非常に良かった。

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K

4.5「硫黄島からの手紙」を観て・・

2015年11月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

クリント・イーストウッドの戦争映画の監督作品。アメリカ側からの視点で硫黄島の戦いを描いた「父親たちの星条旗」に対して、日本側からの視点での作品。嵐の二宮和也が日本軍兵士のいい演技をしている。栗林中将に渡辺謙。硫黄島はアメリカに攻められ占領されたが、日本軍は縦横に洞穴を掘ってそこから応戦して最後まで戦った。硫黄島はその後、アメリカ軍の基地となり日本本土の空襲の拠点となった。
2006年の戦争映画の名作といえる。

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Ryoichi

2.5そりゃ楽しい映画じゃないよね。 これR15とかじゃないかと思うくら...

2015年8月15日
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そりゃ楽しい映画じゃないよね。
これR15とかじゃないかと思うくらい、かなり恐かったし(汗)
でも硫黄島のこととか知らなかったから勉強になった。
二宮くんの演技がやっぱり良かった!大奥といい日本男子が似合うね。
それにしても、アメリカ視点の映画もあったのは知らなかった。面白い取り組みだと思った。

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コーヒー牛乳

3.0僕は戦争について詳しく知りません。 この映画はいかに戦争というもの...

2015年5月27日
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僕は戦争について詳しく知りません。
この映画はいかに戦争というものが恐ろしく悲しいものかを教えてくれます…
負けることが最初からわかっていたにも関わらず家族のためにも国民のためにも戦う日本軍カッコ良かったです。
まだまだ戦争について知らない人は是非ご覧ください

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鷲尾

3.0よくわからない

2015年3月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

前作とのつながりがほとんど無く、戦場のシーンでもちょっと視点が変わっただけで、せっかくの2部構成なのにもったいなく感じた。
戦闘シーンにも重きを置かず、日本に残る家族とのやりとりも無く、渡辺謙はずっとエリートだし、なにを描いてるのかよくわからなかった。

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チヌテ

4.0ハリウッド調の戦争記録映画

2015年3月6日
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巨額予算といいスタッフがあって日本の視点からの戦争映画が欲しい。

硫黄島の激戦し関し、アメリカの高倉健的なクリントイーストウッドが作成してくれたことには感謝。

一方的なアメリカユダヤ人視点の戦争映画が多い中で貴重な作品ですね。

歌舞伎の人、渡辺謙、ニノが良い感じ。

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44mm

2.5このテーマをあえて扱ったことに、敬意を称したい。

2015年3月2日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

難しい

このテーマをあえて扱ったことに、敬意を称したい。

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ことうら まこ

3.5『硫黄島からの手紙』

2015年1月1日
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泣ける

良かった。お国の為一辺倒だけじゃない悲壮感と映像が良かった。

好きじゃなかった加瀬亮が良かったビックリした。NAEも良かったよ。

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リッキー Rickie

3.0良かった

2014年11月21日
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悲しい

嵐の涙。観た頃、ジャニーズの人?ってくらいの印象しかなく、ジャニーズの人もあのクリントイーストウッド監督の作品に主役級で出るなんて凄い!と思って観たが演技も良かった。全ての日本人俳優が良かった。邦画を普通に観てるようで違和感全くなし。もう一つの作品より断然今作のが良かった。

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がい

4.0クリントイーストウッド監督、ありがとう!!

2014年8月17日
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泣ける

悲しい

怖い

日本軍側の映画も撮るなんて
すごいの一言!!

父親たちの星条旗も見て
硫黄島からの手紙も見て

国なんて関係ない…
お互い、お国のために戦っていただけで
同じ人間なんだ。
なのに戦わなければならない…
なんと言う歯がゆさ…(T_T)
私たちはこの時代に生まれ
のうのうと生きて…
もっと何かできることはあるやろ!!
と自分に言い聞かせてみた。
何もしない自分が恥ずかしい…(--;)

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ハナメ

4.0加瀬さんが出るというので観ました。

2014年5月6日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

難しい

俳優目当てで観ちゃってすみません。
プライベートライアンの次にすごかった。
赤痢のフリをする加瀬さんとか、
中村獅童の表情の変わりようとか、
ニノの涙の流し方があのシーンとこのシーンで違うなぁとか、
変なとこで感心しちゃってすみません。

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こうめ

4.5アメリカ人が描く戦争

2013年11月22日
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泣ける

悲しい

知的

この映画をアメリカ人が作ったということに僕は感動しています。
あの惨劇を後世に語り継いでいくためにこの映画は最高の物語だと思います。
あの硫黄島で日本人はどう戦い、どう生き、どう死んでいったのかを知る事ができて良かった。

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さんくち

4.0外国の監督が日本を撮ってくれる。すごいこと

2013年6月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

監督が好きで見てみました。日本の歴史を本気で描いてくれている。外国の監督が日本を撮ってくれる、すごいことです。二部作で日本側から見た世界。もっと日本批判が込められていると思っていたらそんなことはなく、クリント・イーストウッドの器のでかさを感じました

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スズメ

4.0かっこ良くあり、かっこ悪い日本が分かる

2013年6月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

興味深く楽しめました。

アメリカ視点の1作目と同じくですが、両国人の人間的な優しさと残酷さをどちらも見る事が出来ると言う点がすばらしいと感じます。家族を思う気持ちや時に見せる敵兵士への優しさ(詳細は伏せますが)、といった点はやはり人間には愛があるんだなと感じますし、容赦なく人を殺したり日本の全体主義的な「お国のため精神」に関しては本当に愚かな国民だったんだなと、ある意味フェアに描かれている点が良いです。

顔は泥に汚れて、服もぼろぼろ、頭は坊主で首周りに覆いのついた帽子をかぶっている典型的な”日本兵”が描かれているところも不思議な安心感というか、ちゃんと作ってるなと言った印象です。

俳優さんもすばらしいです。
Ken Watanabeもお上手ですし、二宮さんがなぜ天才と言われるのか意味が分かりました。それにしても、ニノさんは坊主にしちゃうとなおさら幼いですね。普段はカッコいいのに、あの衣装でボーッと口開けているシーンを見ると決して”イケメン”とは言えないなーといった感じです。でもそれがリアリティを増していると言うか見てくれじゃなくて映画を作りたいんだな、と思わせてくれました。

マイナスは少しカットが多い(シーンの切り替わりが多い)のでもう少し話をまとめられないかなと思います。リアル日本男児顔が多かったのでもう少し華やかなイケメンを増やしたら何かうれしい。海外の人も見るだろうし。

とはいえ勉強になりました。

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