劇場公開日 2006年12月9日

硫黄島からの手紙のレビュー・感想・評価

全89件中、81~89件目を表示

4.5戦争の悲しみ

2010年7月14日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

見なくてはいけない映画だと思う。これを撮ったのがクリントイーストウッド監督だと思うと感無量です。

どちらかの国を悪者にするでもなく、ただただ戦争の悲しみが描かれている。

不思議だな。
家族のために命をかけて戦うと誓ったのに、家族がいるからこそ命を捨てられない。

渡辺謙さんのこのセリフがすごく印象的でした。
戦争をなくすことはまだまだ難しいけど、戦争の悲しさを知ることは意味がある。
平和な世界になると良いですね^^

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みやこ

4.0日本的な心を持つハリウッド映画

2010年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

ハリウッド作品ながら全篇を日本語で押し通した偉業に拍手!
カメラ・アングルが素晴らしい。おまけにじっとしていることがない。カメラが動かなければ絵そのものに動きがある。「父親たちの星条旗」同様、大きなメリハリをつけずとも飽きさせない展開は秀逸。なんといっても特筆すべきは、これがアメリカの監督作品かと思えるほど日本映画になっている点だ。見方を変えれば、当時の日本国民同様、日本特有のモノの考え方と思っていたこと自体が間違いで、アメリカ人もどこの国の人も、国を思う気持ち、人を思う気持ち、家族を思う気持ちはいっしょなのだと改めて痛感させられる。
日本の作品も、大和だのゼロ戦だのの雄姿や、散り逝く者への賛歌だけではダメ。結局、そんな戦争映画の根底にあるものはカッコよさであり、ワタシが子供の頃、ゼロ戦や大和のプラモデルを作っていたのと何も変わらないことになる。日本の夏の風物詩でもある戦争映画も、本作のような芯のある作品にしてもらいたい。

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マスター@だんだん

3.51度でお腹いっぱい

2010年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

知的

ストーリーや出演陣もどれも素敵です。
いい作品なのですが、1度観れば十分だと思いました。

最後のシーンで二宮君がアメリカ兵と戦うシーンが
ありますが、どうもイマイチでした。

それまではいい演技してると思ったのに。

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のーまん

4.0伝えきれないメッセージ

2009年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

自ブログから抜粋で。
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 観終わった後、どっと疲れた。

 淡々と描かれた戦争の抱える不条理に考えさせられる。
 この映画からのメッセージは生半可な言葉では伝えられない重みが。

 全編のほとんどが日本語でまるで日本映画のようだが、ところどころで見せる戦闘シーンの激しさはやはりハリウッド映画のそれ。

 見応え十分の秀作。

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かみぃ

4.0褒めすぎかもしれないが、米側も本気で作った作品

2008年11月16日

悲しい

興奮

難しい

硫黄島の戦いを日本側の視点で描いた作品。「父親たちの星条旗」とリンクする部分もある。退却や降伏の許されない戦いだったとはいえ、自決するシーンは見ていてとても辛い。またハリウッド作品なのに、米兵が捕虜を殺害するシーンもあって、褒めすぎかもしれないが、米側も本気で作った作品と思われる。ぜひ、父親たちの星条旗とともに見ていただきたい作品。DVD化も期待。

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もぐもぐかつみ

5.0全ての日本人が見るべき映画

2008年8月3日

泣ける

悲しい

怖い

 感想を、と言われると、とてもじゃないけど、面白かったなんていえる内容ではありませんでした。とても、くらーい映画です。クリスマスにはそぐわない映画です。(アメリカでは2006年のクリスマスに公開)ストーリーは、皆無です。破滅に向かうだけです。しかし、見てきてしばらくはいまだに映画館の中にいるような気がします。2時間20分はあっという間でした。

 あの白黒か?と思わせるような暗い色調、残酷な映像、物凄い爆音、哀しい会話、戦争という中での様々な理不尽な出来事、魅力的な日本人俳優たち、国民性というバイアスのために日本人監督では決して描けない天皇像、とにかく全てが印象的で、間違いなく、私にとっての戦争映画の最高傑作です。浅田次朗一連の戦争小説、「シェラザード」、「日輪の遺産」に通じる無念感、無為感、(日輪の遺産のラストは涙が止まらず、号泣しました。)それに通じる戦争映画です。正直なところ恥ずかしながら私は硫黄島の存在をほとんど知りませんでした。

 多分、これからも何度もこの映画を見ることになると思います。バロン西や西郷役のあのジャニーズだかの俳優をもう一度見てみたいです。ものすごい才能だと思います。

 全ての日本人が見るべき映画だと、アメリカに住みながら感じました。靖国を参拝するだけでメディアに叩かれる国日本。僕は子孫のために戦い靖国まで魂となって飛んでいこうと叫んで死んでいった僕らの日本の祖先に恥じない誇りを持った「日本人」になりたいと思います。

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dobuboba

4.5日本人として、人間として、この映画を見逃してはいけない。

2008年5月29日

泣ける

悲しい

難しい

 クリント・イーストウッド監督、渾身の“硫黄島2部作”第2弾。61年前、日本の領土で繰り広げられた激戦を日本人俳優をキャスティングして、ハリウッドが撮る…。この事象だけでも映画界にとって画期的なことだと思いますが、果たしてどのような映画に仕上がったのでしょうか?

 事前に心配していたような“「SAYURI」状態(=全篇、英語)”ではなかったことに、先ずホッとしました。で、観ているうちに『ホントにこれは、ハリウッド映画なのか?』と思えてきました。これまでのハリウッド映画が描いてきた“チョット変な国・日本”といった違和感は、今回まったく感じられませんでした。いや、イーストウッド監督お見事でございます。ただ歴史上に残る大激戦を繰り広げた後、悲劇的な結末を辿る日本軍の姿を克明に描き出しているにも関わらず、吾輩はこの映画を観て、“泣く”というところまでは至りませんでした。恐らく、この映画を日本人が制作・監督していたならば、もっと号泣するような映画になっていたと思います。その辺りが外国人が撮ったということで、この映画全体に流れるテイストが割とドライ(←この表現が、正しいとは言えないんですが)な感じがして、いい意味で内容を冷静に観ることが出来たような気がします。

 キャスティングされた日本の俳優陣も、その抜擢に応える演技を見せてくれます。渡辺謙さんは、もう国際派スターとしての貫禄充分ですし、二宮君(役柄的には、若すぎるかな?とは思いましたが…)に伊原さんもそれぞれに、極限状態における日本人の心をスクリーンに描き出してくれます。

 今から61年前に、日本の領土で繰り広げられた激戦…。今現在、この国に生きる人間として、この戦いは決して忘れてはいけません。何故なら、その時そこで戦った多くの人達が払った犠牲の上に、今日の我々の繁栄が成り立っているのですから。そのことを、外国人であるイーストウッド監督が、気付かせてくれました。この映画を観て、細かい描写や思想面などで色々と思いをお持ちになる方もおられるでしょう。しかし、そういった点を度外視して尚余りある賛辞を贈りたいくらい、この映画はエポックメーキングな1本だと思います。映画界の各賞でもノミネートされたり、既に受賞したものもあったりと、アカデミー賞も視野に入れて行けるのではないでしょうか?別に賞を獲ってほしいと思っているわけではなく(いや、獲れればそれはそれで素晴しいことなんですが)、それだけ話題になるとより多くの人が、この映画について知ることになるので、そういう意味でも健闘してもらいたいですね。

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mori2

4.5配達されなかった“手紙”によってとりもどす兵士たちの日常

2008年5月27日

泣ける

悲しい

知的

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瑠璃子

5.0戦争に英雄はいない。

2006年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『父親たちの星条旗』に続く、クリント・イーストウッド監督硫黄島二部作の第二段。今度は日本側からの視点での硫黄島です。アメリカ人の監督が、日本人俳優を使って撮影したアメリカ映画という珍しい作品でもあります。
『父親たちの星条旗』と同様、映画は色をかなり押さえ気味。うっかりすると、モノトーンかとも思ってしまうかも。また、映像もリアル。銃撃されるシーンのみならず、手榴弾で自決するシーンは、爆発するところもかなりリアルに描いています。これまでの映画には、あまりなかったかと思いますね。
渡辺謙以外は、映像オーディションで選ばれたそうですが、二宮和成が良いですね。ただのジャニーズとは思えません。イーストウッドをして”天才”だそうですが、天才は言い過ぎだとしても、かなり良い演技をしていました。ちょっと彼の実年齢と、想定されている役柄の年齢との差がありそうなところが気になりますが。それと、加瀬亮演じる清水との関係もちょっと変かなと。彼(清水)の階級は上等兵(星三つ)で、二宮の西郷は一等兵(星二つ)のような気がしましたが、なぜにタメ口? 階級は上等兵のほうが上のはずなんですが。ちょっとそのあたりのことが変な気がしました。
西中佐(バロン西)を演じた伊原剛志も良いです。ただ、西中佐の最後はわかっておらず、また遺体も発見されていないので、映画のような最後であったとは確認されていません。
あとは主演の渡辺謙。やっぱり良いです。彼だけは、イーストウッドから直接依頼が来たそうです。さすがハリウッド俳優ですね。知米派のすばらしい人柄であったと伝えられる栗林中将を見事に演じきっています。インタビューで「天皇陛下万歳というシーンでは、戦争に英雄はいないと言う事を伝えるため、押さえ気味に、無念の感情を込めて演じた」と言っていましたが、その演技の意図は十分通じたと思います。劇中で読まれた手紙は、実際に栗林中将が家族に送ったものです。ちなみに、栗林中将の最後もわかっていません。映画のように階級章を外して突撃を行って戦死したと伝えられていますが、階級章がないため遺体も発見されていません。
日本公開前に、全米批評家協会賞最優秀作品賞を受賞したとのニュースが入りました。英語以外での映画での受賞はかなり稀だと思います。これは、アカデミーも期待できますね。見れば、いい映画であることはわかります。

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勝手な評論家