劇場公開日 2024年3月8日

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「スクリーンで見ないと紫禁城の大きさがわからない。」ラストエンペラー いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スクリーンで見ないと紫禁城の大きさがわからない。

2023年4月23日
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鑑賞方法:映画館

坂本龍一が先日亡くなり、そのせいでも無いだろうが観客は五分の入り。

実は「ラストエンぺラー」は、全編を通して初鑑賞であった。日本公開時、その前評判も高く話題だったが、全く観る気が起こらなかった。テレビ放映された時も部分的にしか見ていない。

他の人のレビューにある通り、歴史の知識がないとの楽しさが減ると思う。私はそれなりの知識があったので楽しめた。最後は文化大革命で、皇帝に変わって毛沢東が新しい皇帝(その後中国共産党に)になった。歴史に翻弄された溥儀の生涯は波乱万丈だ。私には溥儀は普通の人間に見え皇帝の地位は荷が重すぎた。まだ、昭和天皇の方が優秀だった。そろそろ、昭和天皇を主人公にした映画を製作してほしい。

坂本龍一の演技、とくにセリフ回しは何とかならないものかと感じた。もともと演技経験なしだから、仕方がないか。ピーター・オトールの演技は「アラビアのロレンス」とタブってしまう。壮大な歴史大作に貫禄を与えている。ベルトリッチ監督の目線は、あくまで欧米から見た中国ではあるが、飽きさせず大したものだ。

なお、坂本龍一の音楽は私には日本を感じさせてしまう。中国風を装っているが、どうだろう。でもいい音だ。

いなかびと