劇場公開日 1965年4月3日

「素晴らしい人情物語」赤ひげ りやのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5素晴らしい人情物語

2021年9月18日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

萌える

午前十時の映画祭11にて。
江戸時代、長崎で医学を学んだ青年保本は、医師見習いとして小石川養生所に住み込みとなった。最初は養生所の貧乏臭さや無骨な所長の赤ひげに反発していた保本は、養生所で禁止されてる酒を飲んだり、決められた医師の服を着なかったりと、クビにされる事を望んでいた。しかし、赤ひげの診断と医療技術の確かさを知り、人を想う心の暖かさに触れ、また彼を頼る貧乏人を治療する姿に次第に心を動かされ、赤ひげを慕うようになる話。
赤ひげの素晴らしさに感銘を受けた保本の成長物語だと思った。
赤ひげ役の三船敏郎と保本役の加山雄三が素晴らしくて、3時間と長いのに全く長さを感じなかった。
また、女優陣では、お杉役の団令子、おなか役の桑野みゆき、まさえ役の内藤洋子、金持ちのお嬢役の香川京子など、美しくてこの素晴らしい作品に欠かせない好演だった。他にも憎たらしい娼家の女主人役の杉村春子も良かった。
それと、特に、おとよ役の二木てるみが魅力的だった。
56年も前のモノクロ作品だが、今観ても素晴らしい作品だと思う。大スクリーンで観れて感激でした。

りあの