劇場公開日 2018年10月19日

「名作を「体験」できる貴重な機会。」2001年宇宙の旅 hhelibeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0名作を「体験」できる貴重な機会。

2018年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初見。
鑑賞前に町山さん解説動画の「予習編」、観賞後に「復習編」を見て、なんとか内容が把握できた。

鑑賞中のラスト30分ぐらいは「私は何を観させられてたんだろう…洗脳されるのかな…」みたいな気持ちだった。こんな映画観たら、そんじょそこらの映画じゃ驚かなくなるな…。

でも本当に宇宙にいるような無音状態を始めとした緊張感溢れる音響とか、宇宙空間やディスカバリー号内部の緻密に作り上げられた画面構成など、IMAXで観る価値大アリの映画体験ができてとてもよかった。
モノリスが発する超音波やけたたましいアラーム音などの堪え難いほどのノイズや、恐ろしいほど挑発的なカットも多いんだけど、それも含めて「名作を体験してるなぁ」という感慨が。
元々シネラマ用の体験映像として作られた映画らしいし、テレビとかPCモニターで観ても「観た」という事実以上のものは感じられないんじゃないかなと。

「復習編」を見た感想は、「なるほど、分かるかーい!」
私はSFをあんまり見ないので「完全にフィジカルから解放された生命体≒神」とか、「人類はひとつになり、次のフェーズに進む」とか、いろんな概念がいちいち新鮮で面白かった。
エヴァはこれを元ネタにしてたんだなぁ。
たまの「さよなら人類」も、この映画からインスパイアされたものなのかな。

hhelibe