劇場公開日 2018年12月14日

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「ロシアンルーレットのシーンは圧巻」ディア・ハンター みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ロシアンルーレットのシーンは圧巻

2020年2月29日
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ストーリーはシンプル。

前半は結婚式。平和な日常が描かれる。必要以上に長いが、後半との対比のためにあえての長さだろう。

中盤は戦場。戦争映画とはいえ、戦闘シーンは殆どない。
捕虜同士のロシアンルーレットと、脱出。
(この映画を最初に見たのは、25〜30年程前だが、このロシアンルーレットのシーンほど緊張感があり背筋が寒くなるシーンは誇張ではなく、本当に見たことがない。この間、千本以上の映画を見てるが、このシーンを超える映画は無かった)

後半は戦争後。これが本題。

戦争が3人の男たちをどう変えてしまったかが、が描かれる。
身体的に壊れた男(スティーブン)
精神的に壊れた男(ニック)
一見、変わらないように見えても、自分だけが無事だったことに後ろめたさを感じ、恥じている男(マイク)

批判的なコメントが多いが、捕虜同士のロシアンルーレットが実際にあったか否かは重要ではないし、上映時間が長いのも理由がある。
セリフが少なく、主人公の表情や仕草から、主人公に共感できるか否かで、本作の評価が正反対になるのだろう。

みっく