劇場公開日 2007年6月9日

「肉体美と闘志が心に響く」300 スリーハンドレッド 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0肉体美と闘志が心に響く

2023年5月29日
PCから投稿

数万のペルシア軍に僅か300人で対抗する史実に基づいた映画。

歴史に疎いのでどこまでが史実でどこからがファンタジーなのかは判断がつかないけど、重々しくも壮大な叙事詩を観ているかのよう。
コントラストが強く、色褪せた画面からはどこか不思議な神秘的な雰囲気が漂っていて、ギリシア神話を想起させる画面作りが印象に残る。
更に、屈強な男たちの彫刻のような深く立体的な肉体が並んでいて、美しいと感じる。
戦争を取り扱った作品には避けられない血や身体欠損のシーンは多いが、スローモーションなどの演出によって現実感が薄く、
芸術性を感じられるので特に身体欠損シーンが苦手な私でも平気だった。

屈強な男がその矜持を示し、己の身体だけで使命に殉じる姿は素直にカッコイイと感じられる。
あの肉体を手に入れるためにどれだけのトレーニングと時間が必要なのだろうか…
マッチョの皆さんに拍手。

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昭和ヒヨコッコ砲