劇場公開日 2000年1月22日

「抱きしめてあげてよ」シュリ みーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5抱きしめてあげてよ

2021年7月4日
iPhoneアプリから投稿

初めの北朝鮮工作員の訓練シーンは迫力があって、とてもかっこよかった。
でも途中で、なんで?って思うところがあった。

例えば、百発百中だった女スナイパーが、何故か玉を外すところ。人と人の間を歩きながら撃つ芸当が出来た彼女なら、対象者の向かい合った人が立ち上がることくらい読めたのでは、と思った。確実に殺してきた彼女が、読めない状況下で引き金を引くかなぁ。
わざと外したのかな。
銃を引く指は迷いなく引かれてたけど。
そこの表現をもう少しなんとかして欲しかった。

他には、南側の警官が北の工作員数人を追い詰めながら打ち合うシーン。
北の男工作員の銃の弾が全然無くならないことに冷めた。あんなちっさい銃だったら、すぐ弾なくなるよ。
敵の攻撃は全然当たらないし、装填もせずにずっとバンバン撃ってるし、この人めちゃくちゃ強すぎだろ、と思った。かと思えば、最後の揉み合うところシーンでは、
ナイフ持ってるのになかなか出さずに拳で戦ったり、ナイフ奪われて逆にさされたり、急に弱すぎんか?って思った。

彼女が成り代わった人が生きているのにも謎。
本人が生きてたら、成りすませなくないか?と。

CTXの爆弾がどこにしかけられてるかも、映像的によくわからず。電灯の中なのかな。
首相の頭上の電灯の中ってこと?
他のCTX爆弾はいったいどこに仕掛けたのか、結局分からずじまい。何個もあったんじゃなかったっけ?

最後の爆弾のカウントダウン寸前で止めるのとか
女スナイパー、あんなでかい銃持ってるのになんでバレないのか、とか
ソンガンホの死に方が下手だったり笑
けっこうツッコミどころがあった。

お互いに愛していたという割には
初めのベットシーンくらいしか二人きりのシーンがなかったので、2人の深い愛を感じることが出来ず、
そこまで感情移入できなかった。
普通の女性として生きたかった彼女の気持ちをもっと描いて欲しかった。
彼女を撃った後、後ろ向いて去る彼氏に
最後くらい抱きしめてあげてよーーって思った。
北と南での境界線がそうさせてしまったのかもしれない。

みー