劇場公開日 1996年9月14日

「復刻上映するのは良いのだけど…。」スワロウテイル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5復刻上映するのは良いのだけど…。

2023年12月18日
PCから投稿

今年423本目(合計1,073本目/今月(2023年12月度)24本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 今日一日限りの復刻上映で、前から注目していた作品だったので見に行きました。
レーティングは「R」とのことでそれ以上何も書かれていませんが、「特定の犯罪行為を助長しかねない行為がある」ため、今風にいえばR15程度で(まぁ甘めにつければPG12だが一般指定には絶対にならない)、この点注意書きは欲しかったかなというところです。

 (映画当時の日本の経済状況を勘案して)経済的に架空の町が舞台で、そこに日本語、英語、中国語、韓国語(韓国語は出たっけ?)を話す色々な人々が織りなす映画です。ジャンル分類が割と謎で、日本といえば日本ですが、架空の国であることも明らかで、日本・英語(アメリカ)、中国、韓国あたりを足して4で割った謎の無国籍の都市が舞台なのかな…という気がします。ジャンル分類がわりかし謎で、おそらくそうした「謎の無国籍風の都市を舞台にする人々の交流」がテーマなのではなかろうか、と思います。

 レーティングに関しては現在(2023年)とは具体的に比較ができないので一般論にしかなりませんがR15ついても仕方がないのかなといったところです(当時は一般とR指定の2つだけ?)。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.3/偽札関係について)

 知りながら作る類型と、知らないままつい使ってしまう類型まで色々あり罪の重さもそれぞれですが(特に後者に関しては精巧なものまであるので知らなかったという場合もあり、法定刑はかなり低い)、この映画はそれを「積極的に」勧めているシーンがあり、ちょっとこれは今風にいうとPG12では厳しい(R15きても不思議ではない)といったところです。もっとも、この映画を小中学生の子が見ることは想定されていないし、映画の公開当時と今(2023年)とでは偽札の取締りのレベルも全く異なりますが、真似をする人が出てきても困るので、復刻上映をするならするである程度の配慮は欲しかったです。

 ※ この点、映画館側の帰責事由にするのか、復刻上映をする際の、許可する版権を持っている会社側の問題(一言断り書きを追加するなどの依頼をする)なのかという点がやや謎といえば謎です(よって減点幅もかなり調整したものではあります)。
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yukispica