劇場公開日 2001年6月9日

「和室はちょっと広すぎた。わかってたんだぁ。全ては設計から」みんなのいえ コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5和室はちょっと広すぎた。わかってたんだぁ。全ては設計から

2022年9月9日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

内容は、新築を建てようとする飯島家の夫TVドラマの脚本家と妻憧れの後輩インテリアデザイナー柳沢と妻の実父大工棟梁の岩田を中心に繰り広げられる人間模様のモノを造る事を仕事にする人を様々な角度から見る事が出来る笑あり涙ありのコメディドラマ。好きな言葉は『くそっじじぃ』です。最後に新築を望む小高い丘のベンチに座り棟梁と柳沢の本音が垣間見える長年モノづくりに携わって来た人の邂逅の言葉。愛らしくお互いを認め合うシーンは心の絆を再確認とバトンタッチの様で嬉しくもあり悲しくもあるシーンは最後に相応しかった様に感じます。『職人とアーティストは相反するモノでは無い。職人は愛情が無ければオートメーションの機械と同じだし、アーティストは作品が売れなければ只の変人だ。問題は何処で折り合いをつけるかだ』長い台詞の中に当時の監督の思いが伝わる様で面白かったです。『当たり前のモノがこの国には無さすぎる。手間を掛ける事はそんなに無駄な事でしょうか?』大工の棟梁とこの一言で理解し合う矜持が幸せな気分を運んでくれました。それに嫉妬する家主の飯島夫との構図は関係性の変化が如実に分かるも何度もくどい表現に若さを感じて面白かった。好きな場面は屋根裏に棟梁が墨壺を納めるシーンでそれを見て柳沢がホントに?!いいんですか??と驚きと寂しさと将来の自分を見ている様な表現は胸が苦しくなりました。同じ方向を向いている2人(棟梁と柳沢)が立場の違いからぶつかり合い罵り合い其れでも諦めず最後に新築を完成させて、新築を望む小高い丘から隣同士で同じ方向を向いて会話する構成は目頭を熱くさせます。細かい演技も拘りが強くやりすぎな部分も踏まえて分かりやすく造られた素晴らしい作品だと思います。本当に新築を建てるときは離婚を覚悟するぐらい揉めますし達成感もあるのは事実ですが、二十畳の和室はやり過ぎです。集会所以外見た事ないです。

コバヤシマル