メメントのレビュー・感想・評価
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点と点が線になる快感を味わえる
殺された妻の復讐をするために犯人探しをする記憶が10分ほどしか持たない男が主人公。時系列がバラバラのストーリーを見ながら、観客も主人公と一緒にちぐはぐな記憶を繋ぎ合わせながら物語の真相に迫っていくという構成になっています。
複雑に入り組んだストーリーなのに難しすぎず、最後には「そういうことだったのか!」と驚いてしまう。序盤の謎が段々と解けていく爽快感がたまりません。ストーリー序盤から時系列ラストを見せられ、「どうしてこういう展開になるんだろう」と考えながら見ていて、物語終盤まで分からないままだけど、ラストの5分で大どんでん返しが起こる。
今まで見てきた映画の中でもトップクラスに緻密に練り込まれたストーリーと驚きの結末でした。
また最初から見直します!
自分の世界はどのようにできていく?
自分の記憶は自分がそう思いたい世界。外の世界の何が真実かふと怖くなる作品。金属片を掴むシーンはインセプションのコインにも通じる「何がfactなのか」という問いを投げかけられているような気がします。目で見て触れて感じて刻まれた記憶が自分を作っていくんだなとあらためて感じます。
わからない。
わっけがわからない。物語が行ったり来たり、謎もたくさん、とにかくごっちゃごちゃ、でもそれが面白い!
わからないということが面白いと思えるのは、クリストファー・ノーランという監督がいかに名監督であるかということを証明しているのだと思います!
2回見ないとわからない映画
この映画は難解です。
1回見ただけでは監督の意図する本当の目的がわかりません。
結論から言うと、この映画の謎に答えはありません。
妻をレイプし殺した犯人を主人公が殺害し復讐を果たしただけです。
主人公はそう思っているのです。
謎は数多くありますが、これらの謎に答えはありません。
なぜなら監督は最初から答えなど用意してないからです。
すべてが推測でしか答えることができない。
これが監督の本当の目的です。
主人公の名前は本当にレナードなのでしょうか?
まぜ麻薬の売人ジミーは死ぬ間際サミーと言ったのでしょうか?
ジミーは主人公の事を一度もレナードとは言ってません。
そもそもテディは本当の事を言ってるのでしょうか?
主人公の記憶は本当に正しいのでしょうか?
サミーという存在はテディの言ってる事と主人公の記憶とどちらが正しいのでしょうか?
それともどちらも正しくないのでしょうか?
すべてわからないのです。
わからないから面白いのです。
構成が面白い
チャプターごとの組み立てが秀逸だった。
衝撃の結末から衝撃の事実が明らかになる最初のシーンまで時間を逆さにして観せていく。
そうする事で、なぜそのような結果(シーン)になったのかという疑問がテンポよく移り変わりながら抱くことができ、最後まで集中してみることができた。
主人公を利用する人間が登場、活躍するなかで、最終的に主人公自身が一番どうしようもない原因を抱えている結末は良かった。また主人公を含む登場人物も全員ただ良い悪いだけで済ませられない内面を抱いている部分がリアルに感じられ良かった。
ただ初見で理解しにくいと思われる部分だけは少し残念。
自分には初見では難しすぎたが面白かった。
一度観ただけでは、全てを理解出来ず思わずネットで解説を読みました。
なるほど、そういうことだったのか、と後から思い出して理解しました。
ホテルの入り口のドアも何度か開けているのに、引くところを押してしまったりする、細かい記憶喪失の演技がすごく良かった。
断片的記憶の連続
「パルプ・フィクション」が映画の基本構造を破壊して以来、直線的なストーリーラインをなぞらず、今作ではこんなフラッシュバックの使い方があるのかと考えさせられた。レナードがテディを殺害するパート(最も現在)から全ての真実を明かされ新たなジョン・G捜し(過去)までを逆説的に描く手法。モノクロのシーンは大過去であり、簡易的に示すとこうなる。
モノクロ(大過去)→真実を知る(過去)←テディ殺害(現在)
(過去)の時点に向かって物語はパラレル構成的に進展していく。つまり、(過去)の真実を知り、新たなジョン・G捜し(テディ)をするのがキイ・インシデントとなっている。これらのシーンは全て連続性があり飛躍的なシーンの転換はほぼ見られない。信用できない人間を主人公の周りに配置して、またそれを安易な人物像ではなく主人公の記憶障害による疑心暗鬼へと観客を導いたのもこの映画の魅力。観客も主人公と同じ目線で同じ情報量で真相に近づいていく。後に世に放たれる「ダークナイト」を観て初めてノーラン監督の存在を知り、映画の深みにハマっていったが、本当にこの人の映画における時系列の操作。時間の扱い方が上手だなと感心させられる。モノクロからカラーへと移り変わるシーンをとっても、セリフではなく映像だけで状況を説明している演出。ノーラン監督の画期的な方法を追求する姿勢や映画へのこだわり、考え方には脱帽します。
記憶は自分の確認のためなんだ。みんなそうだ。
ネバダ州
目を閉じててもきっと世界はそこにある。
短期記憶障害の男。彼を利用しようとする人。
最初のシーンが逆再生になっているのが肝。
傷の有無で時系列を推測
自分の内なる世界と外側に存在する世界
レナード…押し入り強盗に妻をレイプされ犯人の一人に頭を殴られ10分しか記憶が持たない障害になる
テディ…レナードを騙してジミーを殺されて麻薬代金を横取りしようとする悪徳警官
ジミー…モーテル「ディスカウント・イン」で取り引きをする麻薬密売人だがレナードに絞め殺される
トッド…相棒のジミーを探しにナタリーに近づいたところレナードに撃退される
ナタリー…バーテンをしてるジミーの女、ジミーの服を着たレナードを利用してトッドを始末させる
サミー…レイプされ殺されたとされるレナードの妻、またはレナードが以前保険の仕事で出会った健忘症で妻を死なせてしまった男
・約10分ごとにシーンがさかのぼる
・モーテルで電話を受けるシーンと保険外交員の白黒のシーンの意味は?
・復讐は1年前に完了してた意を表す笑顔の写真
・知らない分からないまま話が進んでいくが、話を聞きながら頭で組み立てていきさらにそれも裏切られる快感があった
モヤモヤして楽しい!!
らせんのように進行し、前向性健忘を上手く表現していたと思います。主人公騙されてるだろと思って観ていたら、観ている人が騙されていたというのはナイスでした。謎を解き明かすというよりは、都合の悪い事は忘れて良いし、それも主体性だという事を学びました。同じく前向性健忘がテーマの小説、小林泰三の「記憶破断者」とはまた違った感じで楽しめました。
2度見て初めて理解する
面白かった
物語の時間軸が逆に進んでいって最後に全てを理解するという内容でした
やはり人間、記憶がないと誰も信用できなくなるし、じぶんも信用できないし
どうしようもない主人公は妻の仇のためにこれからも人殺しを続けて行くのかと思うと辛い
特典ディスクの普通さ
懐かしの名作メメント
映画館でみた時は設定の斬新にうなりDVDを思わず購入
特典ディスクにあった逆再生じゃない普通編みたらあまりのつまらなさに衝撃をうけた記憶が。
この普通のつまらない事件が映像を組み替えるだけでまるで深い謎に巻き込まれている気分になるマジック。
これ思いついた監督は凄いにつきるよ
かなり集中して考えながらみないと時系列が変わりすぎて訳分からない映...
かなり集中して考えながらみないと時系列が変わりすぎて訳分からない映画だと思う
最後のどんでん返しはおもしろかったけど
推理するために集中せざるを得ない映画でした
伏線回収しきれなかった
もう一回みたい
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