劇場公開日 2006年5月27日

「【”松子は最後の死ぬ瞬間まで目だけはキラキラしていたんだと思います”と中島哲也監督は言った・・。】」嫌われ松子の一生 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”松子は最後の死ぬ瞬間まで目だけはキラキラしていたんだと思います”と中島哲也監督は言った・・。】

2020年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

怖い

 語弊があるのは承知の上で、
 ”見事なまでの、夢見る女性の転落の人生”
 を描き切った物語。

 各シーンでは観ていて辛い場面があるのだが、観終わった際の感想は、何故か、”ひたすらに男たちを一途に愛し、生き抜いた一人の女性の見事な物語”という感想を抱いた作品。

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 松子が出会う男達が一部を除いて、”マトモな男”がいない。
 究極の男運の悪さである。

 1.中学教師時代に出合った同僚、”白い歯”の佐伯(谷原章介)

 2.博多時代に出合った作家志望の青年、八女川(宮藤官九郎):DV男。で、自殺。

 3.八女川の友人、岡野(劇団ひとり):不倫関係 松子を捨てる・・。

 4.中州ソープ嬢時代 小野寺(武田真治):個人的感想だが、一番の屑。 で、松子に刺殺される。→松子、服役。

 5.理容師、島津(荒川良々) 松子入水自殺決行地時に出合う。が、松子警察に追われる。 →所内で理容師資格取得。が、出所後松子が見た光景・・。

 5.かつての教え子でヤクザ、龍洋一(伊勢谷友介)
 →龍、逮捕。松子、出所をひたすら待つ。が、結局別れる・・・。

 そのまま、荒川沿いの古アパートに引っ越し、一人暮らしの引きこもり生活へ・・。

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 平成13年 松子と幼い時に会っている川尻笙(瑛太)が、松子の死を父(香川照之)から知らされ、松子の住んでいた古びたアパートを訪れる所から物語は始まる。

 ゴミだらけの部屋の中で見つけたキーホルダーには若い着物姿の女性の写真が・・。

 その女性の顔は”幼き頃、父と訪れたデパートでの楽しいひと時を過ごし、初めて食べたパンケーキの美味しさに感激し、屋上ステージでのお姫様ショーを楽しみ、松子が嬉しさの余りおどけ顔。(滅多に笑わなかった父が彼女の顔を見て笑い、父を笑わせようと頑張った末に、”変な時に”出てしまう松子の変顔であった。

 そこから、笙は松子の哀しくも可笑しき人生を辿る事に・・。

<中島哲也監督の最高傑作(個人的感想)だと思っている作品。脚本の秀逸さとともに、松子を演じた中谷美紀さんの代表作でもある。又、俳優陣の豪華さも忘れ難き作品。>

<2006年6月1日 劇場にて鑑賞 その後、DVDにて数度鑑賞。>

NOBU
マサシさんのコメント
2023年10月15日

初見でした。
これでもか♥って思いました。
しかし、最後に主題があると僕は思いました。
『火垂るの墓』を思い出しました。

マサシ