劇場公開日 2004年1月10日

「小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。」半落ち ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。

2022年10月10日
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悲しい

動画配信で映画「半落ち」を見た。

劇場公開日:2004年1月10日

2004年製作/121分/日本
配給:東映

寺尾聰
柴田恭兵
原田美枝子
吉岡秀隆
鶴田真由
伊原剛志
國村隼
高島礼子
奈良岡朋子
樹木希林

主演は寺尾聰。

「私は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」

寺尾聰は妻(原田美枝子)を殺害。

妻はアルツハイマー病の症状がかなり進んでいた。

「半落ち」の意味は警察用語で「一部自供した」という意味である。

この裁判を担当し、主文を書く役割の裁判官(吉岡秀隆)の父親(井川比佐志)もやはり重いアルツハイマー病を患っていた。

「自分がまともなうちに殺してくれ」

井川比佐志は吉岡秀隆の妻(奥貫薫)にそう言っていたことを吉岡秀隆は知る。

検察官(伊原剛志)は寺尾聰を厳しく糾弾しながらも、懲役4年という短い求刑をする。

小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。

確かに寺尾聰が歌舞伎町に行ったことをことさらに隠す必要があったのかという疑問は誰もが感じるだろう。

寺尾聰から骨髄をもらったラーメン店の青年役にまだ無名だった高橋一生が。
彼のクレジットはないようだ。

個人的には田山涼成、石橋蓮司、奈良岡朋子などのわき役さんたちの演技が好きだなあ。

満足度は5点満点で3点☆☆です。

ドン・チャック