劇場公開日 2019年4月12日

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ザ・バニシング 消失のレビュー・感想・評価

全52件中、1~20件目を表示

4.0迫り来る飄々とした恐怖。真相を知らずにいられなくなる心理的作用に震撼。

2019年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

この映画の噂はずっと前から聞いていたが、なかなか見る勇気がなかった。なにしろあのキューブリックが絶賛するほどなので、うっかり足を踏み入れると、何か邪悪なものが心の中に入り込まれそうな気がしていたからだ。が、公開から30年もの月日が流れ、ようやく意を決して観た本作は、私の予想を大きく覆すものだった。バイオレンス場面は皆無だし、表立って恐ろしいことが起こるわけではない。

むしろ「忽然と恋人が消えた」という心の穴を突きつけられ、そこに「何らかの事情を知る男」のコミカルにさえ思えるほどの飄々とした日常と思考を対比していくことで、本作は実に不気味な手触りと陰影を生み出していく。冒頭のトンネル内の映像は実に象徴的だ。

気付かぬうちに徐々に引き込まれていく流れ、真相を知らずにいられなる心理的作用に、唸らせられる。もしかすると『セブン』などの後続のサスペンス作はこの影響を多少なりとも受けているのかも。

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牛津厚信

4.5真実を知りたい。知りたい。知りたい。の先に待つものとは

2023年12月6日
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鑑賞方法:映画館

怖い

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moon-yoko

4.5こんな面白い映画あるの?

2023年12月5日
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madu

3.5花柄ポット! パトリシア・ハイスミスの濃厚な影響を感じさせる「失踪ミステリ」の秀作。

2023年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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じゃい

4.0キューブリックが絶賛に惹かれて

2023年11月29日
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鑑賞方法:VOD

幸せなバカンスの道すがら、彼女が高速のパーキングエリアで突然姿を消し、彼氏が情報を集め続ける。

犯人はソシオパスで、家族四人の温かい家庭をちゃんと気付きつつも、犯行の練習を子供達を使ってシレっとやるあたり、大胆ねー!これがソシオパスか!と納得の描写。

最後の最後に「なにが起きたのか、私を殺したり通報したら永遠にわからないぞ」という脅し文句で、彼女と同じ殺し方をするけど、金の卵・圧倒的な孤独・金の卵が2つ揃うと目が覚める、など伏線回収があったけど、そんな方法で回収せんでも…!!!っていうオチ。

殺人描写は一切ないのに、最後おおおおおおって持ってくのすごいわ。

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soleilヾ(´ε`○)

4.0絶望

2023年11月25日
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ラストの絶望感

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omoro

0.5『フライング・ダッチマンの奥さんだぜ!!!』

2023年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5願望

2023年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知りたいという願望。いなくなった愛する人。それがどうなったのか、どこに行ったのか、なぜこうなったのか、
彼女の生存よりも、知りたい、真実をみたい、聞きたい、わかりたいという願望。
失ったものは無くしたその時のままで輝き続ける。
人の願望、欲は取り憑いて離れてくれない。
淡々と進む時間がゾワゾワする。
抑えられない欲望。
恐ろしい話だった。

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Keita

3.0なんか嫌いじゃない

2023年2月20日
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リメイクも見てみたい。もっと展開を弄ればもっと傑作になりそうな予感。

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aaaaaaaa

3.5吉良吉影の雰囲気あり

2022年6月21日
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しっかりと誘拐の練習してまぁまぁ失敗したりする犯人。茶目っ気あるのに埋めまくってて怖すぎ。

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Chapman

4.0サスキア‼︎

2021年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

怖い

知的

88年のオランダ、フランスの合作映画。
監督はジョルジュ・シュルイツァー。
オランダからフランスへドライブ旅行に来たレックスとサスキア。しかし途中で立ち寄ったドライブインでサスキアは忽然と姿を消した。
そして3年の月日が流れるが、レックスは新しい恋人がいてもサスキアを忘れられず捜し続けていた。やがてそれも限界に達し半狂乱に陥るレックス。ついにテレビ番組にて見えない相手に「真実が知りたい」と問いかける。結局新しい恋人はレックスの元を去るのだが、同時にサスキアの消息を知っていると語るレイモンという男が現れた。
知りたければフランスまで一緒に来いとの誘いにレックスは仕方なく乗り、レイモンに同行する。
道中、レイモンはある動機を語り始める。
26年前に思いついた実験。
悪事を働くには悪の心が必要ではない、という証拠であるということ。
殺人には「殺したい」という感情が働いているが、生き埋めにするならば「穴掘り」と「埋める」という単純作業で事足りる。つまり感情は必要なく、そうする事でレイモン自身に悪は存在せず、それが自身の正しさを証明する証拠にもなる、という理論。
レックスは「狂ってる」というしかなかった。
そして、レイモンはレックスに一杯のコーヒーを差し出し「これを飲めば真実が分かる」と告げる。
あまりにも怪しすぎる展開。
眠らされると分かっていて睡眠薬入りのコーヒーを飲むなんて愚の骨頂としか言いようがない。
真相を知らずに死ぬか。
真相を知ってから死ぬか。
いつしかレックスの人生はこの二者択一にのみの思考にしか従えなくなっていた。
ある意味、レックスもサスキアの末路に取り憑かれた結果、レイモンと同様の反社会性パーソナリティ障害に陥っていたのかも知れない。
目が覚めたレックス。
言うまでもないが暗闇の中。
かろうじてライターを照らすと狭い箱の中らしい。
いくら叫んでもどこにも届かない。
結局サスキアの最後がどうなったのかが描かれることはなかったが、レックスの末路を見れば一目瞭然と言わざるを得ない。
ラストカットはレイモンの無表情な顔、そして新聞に載ったレックスとサスキアの顔写真と行方不明の文字だった…。

スタンリー・キューブリックが大絶賛した本作。
近年まで日本未公開だったが2019年に満を辞して日本での劇場公開に至る。
サイコサスペンスの金字塔とも言うべき数々のキャッチコピーがつけられる名作であるが、あくまでも88年の作品でありハリウッドのような派手な演出は一切ない。

ソファに寝っ転がって観たが、途中で寝落ちしなかった。何か惹きつけられるものがあったんだとは思うが、一体なんだったのだろう。
そして、それ以上に不思議だったのは、予約録画をセットした記憶は一切ないのに、この映画が突然録画されていたことだ。

何故だろう?

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ヒックス伍長

3.0キューブリックが

2021年12月30日
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こな

3.5既視感ありと思ったら「失踪」のオリジナル版だったんだ。 最初のトン...

2021年12月18日
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鑑賞方法:TV地上波

既視感ありと思ったら「失踪」のオリジナル版だったんだ。
最初のトンネルでいなくなった時はドキドキした。これは予兆なのね。
あの手この手で女を探し求める犯人、こいつがヤバ怖。元恋人との息詰まる対決。結果、そうなるよなー。
面白かったけど「失踪」と同じく無茶苦茶はハマらなかった。
J:COM字幕版鑑賞

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はむひろみ

1.0無題

2021年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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くそさいと

2.5主人公は「ラスコーリニコフ」か?

2021年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

行方不明になった恋人を探し求める主人公と、その犯人の心理を描く物語。

異色のサスペンス・・・というよりは、人間の酷さをを描いた人間ドラマのように感じられます。
特に、犯人の描き方が不気味で秀逸です。
良き夫、良き父を演じながら犯行の衝動を抑えられず、冷徹に実行に移す犯人。
人間の不気味さと残酷さを際立たせる存在でした。

ただ、映画全体としてみれば捉えどころがなく、高い評価は難しい作品でもありました。

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よし

3.0不親切さが心地好い。

2021年2月8日
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二人の男が当初の動機から外れて本末転倒気味に不条理な闘いに没入する様は寧ろ滑稽で爽快ですらある。
かの重要作「トカレフ」「オールドボーイ」の原典をミヒャエル・ハネケが一流最適な不親切さで撮ったような手触りが心地好い。
これぞ映画だ。

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きねまっきい

3.5鑑賞前にレビュー拝見し、賛否両論ありましたが私は好きです、突然スト...

2020年12月13日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞前にレビュー拝見し、賛否両論ありましたが私は好きです、突然ストンと落とされるような終わり方もいい感じ。
しかし最初のドライブシーンの主人公の身勝手な言動、行動にはちょっとイラッとしてしまいました😆

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きょん

3.0異常は見た目ではわからない

2020年11月16日
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鑑賞方法:DVD/BD
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映画感

4.0犯行の一部始終

2020年5月11日
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変態男が女を連れ去る事件をリアルに描いている。
カップルの女が連れ去られ男が3年にも渡って探し出し、ついに犯人を特定し、真相を探ろうとする。
真相を探る過程で犯人の回想による犯行の一部始終がリアルに描かれる。
間違って知り合いの女に声をかけて気まずい思いをしたり、声をかけた女の男に難癖をつけられたり、やっと車に乗せることができたかと思えば、くしゃみをして台無しになったりと成功するまでの紆余曲折をリアルに描いている。
そんな経緯をえてついには成功する訳だが、数々の失敗の描写があるゆえに成功したときのリアルさがより一層強化されている。
犯行の回想のシーンは徹頭徹尾犯人の主観で描かれていて思わず感情移入してしまう。

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お前の頭はただの飾りか

3.5「予感」のコントロール

2020年5月10日
PCから投稿

キューブリックに「すべての映画の中で最も恐ろしい」と言わしめた作品。
冒頭のトンネル内ガス欠のシーンのトラウマを最後までうまく形容してて、物語の行方を予感させるのがまじでうまい。例えば二人が一時でも離れ離れになる恐怖。例えば暗い空間に閉じ込められる恐怖。そして視聴者の予感が外れても当たっても地獄という…

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cokeman_2