劇場公開日 2003年1月18日

「悪くはないよ」カンパニー・マン といぼさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5悪くはないよ

2020年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

TSUTAYAのレンタルDVDを物色している時にジャケ借りした映画。内容に関する事前知識はゼロでの鑑賞です。

結論を言えば、「悪くはない」というところ。めちゃくちゃ面白いわけでもないけど、別につまらないわけでもない。映画序盤から中盤くらいまでは結構ハラハラしながら見ることができました。

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主人公のモーガンは退屈な会社員としての仕事や妻の尻に敷かれる惨めな日常から抜け出すため、厳しい試験をパスしてハイテク企業のデジコープ社に入社し、産業スパイとして働くこととなった。ジャック・サーズビーという偽名を使って世界各地の会合に潜り込みスパイとしての活動を始めたモーガンであったが、彼の前に謎めいた女性リタが現れてから事態は急変していくのであった。
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映画序盤ではモーガンがハイテク企業のデジコープ社に入社し、働き始めます。冴えないサラリーマンだったモーガンがスパイとして活動するうちに自信が出始め、バーで見掛けた気に入った女性を口説き始めたり、今まで自分をあからさまに見下していた妻に対して面と向かって悪態をついたりします。

映画中盤、リタという謎めいた女性との邂逅、意味深な発言を行うリタと接するうちに、自分がスパイとして働いているデジコープ社に対して疑念を持ち始めます。デジコープ社の真の目的とは一体何か。そしてそれを知ってしまったモーガンはどう立ち回るのか。

映画終盤、デジコープ社の策略によって別の企業のスパイとして所属し、二重スパイとして働き始めます。しかし潜入先に二重スパイであることがバレて、逆にデジコープ社を出し抜くための逆二重スパイとしての活動を強いられる。身の危険を感じ、リタの恋人であるという闇の請負人「ルークス」に救いの手を差し伸べるが、ルークスもまた危険な存在であるという情報を聞きつけリタも信用できなくなっていく。誰を信じるべきか、モーガンが出した結論とは。そして最後に待ち受ける衝撃の真実とは・・・。

ラストに衝撃の結末が待ち受けているタイプの「どんでん返し系」の映画ですね。ジャンルとしてはミステリーです。序盤から中盤にかけて、産業スパイとして活動しているところとかデジコープ社に疑念を持ち始めたところ、デジコープ社の目的を知ってモーガンが命の危険を感じるところなどはハラハラした展開で普通に楽しめるのですが、その後の展開はグダグダしていてあまり好きじゃないですね。ネタバレになるので詳細は伏せますが、「衝撃のラスト」みたいな映画終盤の展開も、そこまで「衝撃」ではなかったので、どんでん返し系映画としてもいまひとつパンチが弱い。ストーリー全体で観ても結構矛盾や違和感を感じる場面が多々あったので、評価は少し低めにしています。

デジコープ社の目的が分かったところで「目的に対して取る手段が異常に回りくどい!!」と思ったのは俺だけじゃないはず。

個人的にはあまりオススメはできませんが、ハラハラドキドキの展開が随所にあったので部分的には結構面白かったと思います。

といぼ:レビューが長い人