ボーン・スプレマシーのレビュー・感想・評価
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シリーズ第2段・・
主人公ボーンは、CIAにさらに追われる。今度はベルリンから冬のモスクワだ。タクシーでのカー・アクションはスリルと迫力の映像だ。そして・・若いマット・デイモンが頑張っている(笑)2004年のアメリカ映画。
今回は前作でイマイチだった部分を十二分に完璧な形で応えてくれた素晴...
今回は前作でイマイチだった部分を十二分に完璧な形で応えてくれた素晴らしい作品である。
ドレット・ストーン作戦の切り上げによって、CIAから逃れつつ2年間世界を転々とマリーと暮らしていたボーン。ところが彼の仕業に見せかけた殺人が起こり、命を狙われ彼女を失う。
前回以上にキレのいいアクションで魅せつつ、記憶喪失にかけたサスペンスもうまくいかし、前回以上にスリリングな追って追われての構図が展開する。
今回ボーンを追うCIA側は新たに指揮をとるパメラ。彼女が部下を失った殺人事件を調べていくうちに、ドレットストーンという謎にぶちあたる。そしてボーンを追い詰めていくわけだが、的確に部下へ指示する描写などで常に彼女の陣頭指揮の敏腕っぷりが発揮されている。それに対して、今回も冷静に頭の切れるボーンの行動も前回以上だ。何かに気付き即座に事態を理解、とるべき行動への機転がきく場面がいくつもある。そうしたプロフェッショナル同士のチェイスの中で、両者は真実を求める者として同じ側に立っている。この時に、黒幕のアボットがパメラの顔をおそるおそる覗いている点、前作で関わったニッキーが、ボーンを知り、かつ客観的に評価する立場として出てくるのも良い。
ニッキーとの接触・終盤の電車に乗り込むシークエンスのぎりぎり感も素晴らしい。追手とのラストバトルも最後まで呼吸を忘れる。後ろからいきなり撃たれて始まる容赦のない戦い、カーチェイスでボーンもギリギリまで追いつめられる。そしてマリーの最後の言葉で形見の、ボーンが殺し屋という過去にどう立ち向かえるのかという問題。愛するものを失ったからこそ、自身の過ちにきちんとケリをつける落ちもよい。最後はシリーズとしての謎を提示しつつ、ふふっとなる形でしめてのストリング。最高の気分で見終えられること間違いなしである。
We don't have a choice. Yes, you do. 凄腕CIAエージェント、ジェイソン・ボーンの記憶を巡る旅第2弾
マット・デイモンの当たり役ジェイソン・ボーン・シリーズの第2弾の今作、前回にもましてリアリティ溢れる逃走劇となっております。
何はともあれ物語の序盤でいきなりヒロインが殺される所がショックでした。たった2年で終わってしまったボーンとマリーの蜜月。物語的には必要だったかもしれないのですが可哀想!
やはり今作でも、そこに在るものを使って爆破を仕掛けたり、スーパーの商品でキズの治療をしたりとボーンさんの有能さが光ります。抑えたアクションシーン、電車、舟、そして電車に戻る逃走シーン、ロシアでのカーチェイスと一見地味ながらも印象に残るシーンが多いです。CIAの職員が働いてる場面もけっこう好き。
最後に両親を殺した子供に罪を告白する場面は今まで言われた通りに仕事として殺人をこなすしか選択肢がないと思っていた事に対して、自分で選択できたはずとの後悔と懺悔な印象でした。両親を亡くした子供は真実を知っても何も変わらないかもしれませんが、少なくとも母親が父親殺した訳ではない事がわかり見方は変わるのではないでしょうか?
ラストのパメラにかける言葉も粋ですね。そして孤独や悲しみを抱えたまま雑踏に消えていくボーン。マット・デイモンなのに渋いですね。007みたいな明るいスパイもいいですが、本来のスパイはこうあるべきという姿が何ともカッコ良い作品でした!
007を超えたスーパースパイアクション
007ファンの皆様すみません。
この作品を例えるなら時速500キロの列車です。
とにかく展開が早いです。かなりの早さで物語が展開して
行きます。視聴者を乗せたら止まることなくギュイーーンと
加速して行き、トイレに行きたくても降ろしてくれません。
終点まで運ばれます。
いいんですかこんなに面白くて。
今まではボーン・アイデンティティーしか見てなかったのですが、
もっと早く見ればよかった・・・と後悔しています。
さて、ボーン・アルティメイタムを借りに行こうかな。
主人公は潔白か
前作から引き続きの迫力あるアクションと、元CIAらしい隙のない情報収集に魅了される。
主人公自身わけがわからないまま追われるという展開は同じだが、始めから元CIAということが明らかな分それらしい見せ場が多くて面白くなっている。
元CIAが主人公の作品という意味では、話が分かりやすく家族の絆も描いている96時間の方が好み。
カーアクションが秀逸
全編通して追いつ追われつの展開が常に観る側に緊張感を与えてくれていて楽しい。頭脳戦で相手を煙に巻く展開等観ていて感心するシーンが多い。アクションもド派手とは言えないが無駄無くスピーディーで面白い。特にカーアクションは秀逸で、何が何だか分からない位、短いカットで画面が切り変わりスピード感が伝わってくる。
前作からの恋人マリーが殺されたのは悲しかった。作中でも言及されているが前作でボーンに関わる事が無ければ、このような死に方をする事は無かったはず。前作を観返す度、あーこの人次作で殺されるんだよなって思ってしまう。
ガキの頃の僕「カッケェ!!!!!!!!!」
ガキの頃たまたまテレビで放送されているのを観てそのあまりのカッコよさから当時の僕は「ふぉおおおおおおおおお、元スパイってカッケェ!!!!!!!!」ってなって当時ジェイソンボーンの振りをするぐらい、と言うか映画というエンターテイメントにハマるきっかけになった僕の映画の中で頂点に君臨する作品です。
内容は記憶を失った主人公がCIAに追われていて、自分は何者なのかと思いだす為に戦うと言うサスペンス的なストーリーですが、ぶっちゃけ内容とかどうでもよくなるぐらい演出が凄いです。なによりも格闘シーンの高速カット!ビックリするぐらいカッコよくてドキドキハラハラします、当時何回見直したことか...当時は高速カットなんて斬新でもう夢中になるぐらい!さらに主人公はどうしてもという時以外人を殺さない、頭を使った行動、凄まじいカーアクション、もうこんなリアリズムを追求しながらこんなカッコいい作品今まで観たことなかった作品です!是非観てください!!
観たことあるようで、実は新鮮な魅力のある映画
よくあるアクションものかと思いきや、なぜか惹き込まれた。
「一味違う」のだ。
・逃げる時も遠くに行くのでなく、逆に相手の近くに潜み相手を監視する。「疲れた顔をしている。少し休め。」など電話越しにいわれればビックリしてそりゃ振り返るわな。
・ヒロインが、、、。
・雑誌やトースターなどその場にある道具を瞬時にうまく使う。
・格闘技(マーシャル・アーツ)がすごい。リアリティがある。
・最後の場面。詳しくは書けないがあのような展開はあまりみたことが無い。「主人公は常に正しい」というセオリーを覆した。
・カーチェイスもかなりの迫力。どこが?とうまく言えないのがもどかしいが、これまでちょっと見たことのないカーチェイスだ。
独自の世界観をもった作品で新鮮。アクションも手に汗にぎり堪能できた。
『アイデンティティー』 > 『スプレマシー』
アイデンティティーの葛藤が減じていたのと、カーアクションの斬新さが減じていたので、やっぱり『アイデンティティー』の方が面白かったかな?
『アイデンティティー』のカーアクションって、かなり良かったと思ってるんですよね、私。緊張感が持続する感じが溢れてたと思うんですよ。それに比べると、今回のカーアクションは、確かに派手さは増してるし、お金もかかってるんだろうけれども、どこか普通に見えてしまったんですよね。何が違うんだろうか?と思うけど、よく分かりません…誰か教えて…
だけど、基本的には面白い映画ですね、これ。『アルティメイタム』も観るぞ~!
よくできた続編
監督は違いますが、前作の良いところをそのままにしている点が良かったです。
映像酔いしそうなシーンが多かったですが、手ブレにすることで映像がリアルになり、緊張感が増しました。見どころ満載のアクションも多く、前作よりスケールアップしているのは間違いありません。
虜になる。
ぐんぐん良くなる。アクションシーンもサスペンス要素もパワーアップし引きこまれる。普通の兄ちゃんぽいのが良いのよね、と思ってたマットデイモンにもいつの間にか惚れており、電話での名シーンに鳥肌が立つ!
監督は変わったようだが…
監督は変わったようだが
アクションやストーリーもまったく変わらない。
むしろアクションシーンが見にくくなっていて微妙だ。
前作よりも劣化していて残念だ。
3.0で
前作同様に良い出来
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 65
前作に引き続いて、マット・ディモンが冷静なCIAの凄腕の元工作員を演じる。前作同様に必要以上に派手にすることなく、物語とアクションを真面目に追求する本格的サスペンス・アクション映画の秀作である。
やはりこれだけの過去があれば、本人は黙って引退して静かに暮らしたいと思ってもそうはいかない。彼のやってきたことやしがらみが、彼にそんな平穏な生活を許さないのだ。いやがおうにも自ら行動して問題を解決せざる得ない。
その彼に降りかかる陰謀の秘密や命懸けの活劇が緊迫感を盛り上げる。正体のわからない巨大な敵にも、ひるむことなく冷静沈着に考えて動く彼の孤独な戦いが本格的であって無駄がない。孤独で守るものもなく自分が誰かすらわからない状況でも折れることのない彼の強さが魅力である。
善人でありたいとするボーンの苦悩を描く
ジェイソン・ボーンとは何者かというミステリアスな要素を含んだスパイの話を、生身のアクションとリアルな展開で描いてみせた前作のクォリティをそのままに、内容はさらに過激さを増し、登場人物にも幅が出てきた。
前作であれほど頑張ったマリーがあっけなく死んでしまうが、その元凶となる男が元でボーンとCIAが互いに探り合うという導入部が巧妙だ。
カール・アーバンが、物言わず“仕事”をこなす殺し屋キリルを絶妙に演じる。前作のファンが愛するマリーを殺した極悪人として、観客の憎悪を一身に受けることになる。
その結果、ジョアン・アレン演じるCIA特殊任務チーフのパメラ・ランディは、物事を落ち着いて分析する洞察力から、単純にボーンの敵とはいえない立ち位置と判断することができ、ランディという人物に対する好感を生む。
また、マリーに代わるヒロインもなんとなく浮かび上がる。前作ではコンクリンの指示で電話盗聴をさせられていたCIAパリ支局員だったニッキーだ。なんとなくというところがいいのだ。ジュリア・スタイルズの出番を自然に増やし、さりげなく目立たせた。それだけで彼女の魅力が増して見える。女優としての潜在能力が高い証拠だ。
アクションの見せ場は、モスクワでの2つの逃走劇だ。
ひとつは足を使った逃走で、このシリーズならではの生身のアクションが味わえる。
もうひとつは、初めて見るモスクワでのカーチェイス。前作はパリの地形を利用した「ブリット」(68)的なカーチェイスだったが、今回は道幅も広くロケーションを活かしたカメラ位置で、3つ巴の追っかけを見せてくれる。
今回ばかりは、このモスクワを逃げ切れるものではないと思いながら見てしまった。
凄まじいカーチェイスも地下道でクライマックスを迎えるが、ボーンは殺し屋キリルにとどめを刺さない。「これ以上、殺さないで」という亡きマリーの言葉がボーンの心を占めている証で、ぽっかり開いた地下道の出口に向かって歩き出すボーンの姿は、暗殺者という過去から前に向かって歩み出したことを意味する大事なシーンだ。
暗殺者という過去を背負いながら善人でありたいとするボーンの苦悩を描いた2作目。ラスト、モスクワに来た真の目的が明かされる。
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