劇場公開日 2022年9月16日

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「観た観た。ようやく観た!!!!嬉しい!!」ロード・オブ・ザ・リング CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5観た観た。ようやく観た!!!!嬉しい!!

2022年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

そう言えば、劇場で観てなかった。原作は(冒頭数十頁に渡り平坦な紹介が続く「ホビット庄」も乗り越えて)あんなに夢中になって読んだし、地上波では観ているのに。ジブリ映画みたいなものだな。そして今回、その三部作すべてをIMAX化して観せてくれると言う。そりゃ、行かない訳にはいかないじゃないですか!

はるか昔、人間・エルフ・ドワーフ・ホビットらが暮らす "中つ国" は、主人公フロドが手にしている 「冥王サウロンが作り出した指輪」 がもしも解放されてサウロンの元に帰ってしまえば、サウロンの暗黒の支配に落ちるという危機にみまわれていた。主人公は、8人の仲間と共にサウロンの住む滅びの山の火口に指輪を投げ入れて破壊できるでしょうか、という話。

原作の 「指輪物語」 といえば、やっぱり第1巻冒頭の数十頁に渡り平坦な紹介が続く 「ホビット庄」 の章を読み通したものだけが堪能できる世界だ。映画でさすがに 「ホビット庄」 の淡々とした説明はないが、「世界は変わった。水から大地から感じる。大気のにおいも変わった」 というモノローグから始まる指輪の経緯。3つはエルフに、7つはドワーフに、9つは人間に渡され、それらとは別にモルドール国で冥王サウロンによってすべての指輪よりも強力なひとつが作り出された。中つ国は指輪の魔力に屈しあるいは闘い、人間とエルフが滅びの山の中腹でサウロンと闘い、全ての希望が失われかけた時、人間の王子イシドゥルアがサウロンの指を切り落とし、サウロンは敗北した。その後2000年眠っていた指輪、それをみつけて500年の長寿を得たゴラム、ピボットのビルボに渡るまで。こういったオープニングを、軽く20分くらいだろうか、延々とオープニングで語る。冒頭の説明が長いよ、という点はそれを思い出して楽しい。かつ、駆け足だがこれが見ごたえある映像なの。
これから観る人、用心してね。あらかじめ言っとくよ。178分、ほぼ3時間、見逃してもいいやって箇所、ないからね。きっと集中して観るだろうから、心地よく疲れるよ。あらかじめ伝えておきたくなる。ぜひ、「ロードオブザリング」を!!

この映画、こんなにウケたのは原作好きも納得する各種族の造形(ホビットは小さく、エルフは妖精的、ドワーフはずんぐり等)だろう。そして、撮影地ニュージーランドの自然を生かし、かつ大金をかけて作りこんだことがわかる夢幻的な広大ないくつものセット。ホビット庄(シャイア)、サルマンの住居、エルフの森、ローハン谷、モリアの坑道。ホビット、エルフ、ドワーフ、そして白のサルマン、それぞれの世界を、原作を読んだ人も含め納得させる作り。それらが、俺たちを実際のファンタジーの世界(変な言い回しだが)に、違和感なく連れて行ってくれる。そして、それらを背景として繰り広げられる、息つく間もない争いの数々のテンポのよさだろう。

20年前の映画だけれど、デジタルリマスターされIMAX化されているせいか、違和感は少ない。当時もかなり金をかけたってことなのかな。モーションキャプチャー(動作模倣)と、それを顔の表情にまで拡張したエモーションキャプチャー(キャメロン監督の造語・表情模倣)で一躍大ヒットを果たした 「アバター」 が2009年だから、2011年はすでにCG全盛なのか。それから早20年なのか・・・、月日が流れるのは速い!!
そしてこれは第一作で、この映画のために設立された 「WETAデジタル社」 もまだ、プログラム "MASSIVE" をフル回転してはいないはず。("MASSIVE" は、群衆それぞれをそれらしく自律的に動かす、特殊効果ソフトウェアの名前)それでもこの迫力! "MASSIVE" がフル回転する 「2つの塔」 がさらに楽しみになってくるじゃない!! あ~、早く2作目公開しないかなあ。(1作め観終わった人の勝手な願望だが、できれば1日で3本ぶっ続けとか、3日連続劇場とかで観てみたい!! というのは正直な気持ちだ)

フロド、サム、メリー、ピピン(ホビット)、ガンダルフ(魔法使い)、アラゴルン(人間)、ボロミア(ゴンドール)、レゴラス(エルフ)、ギムリ(ドワーフ)。この9人の旅路はまだまだ続く。ガンダルフとボロミアは既に亡き人となってしまったが、ファンタジーの世界ではいつ帰ってくるか、誰にもわからないからね!

CB
NOBUさんのコメント
2023年5月15日

今晩菜
「夢の中の幸福」です。ムッチャ、面白いですよ。
 ヴィゴ・モーテンセン関係で、「クリムゾン・タイド」や全然関係ないけど、「ピンポン」などにも言及されてます。
 けどね、私が一番好きなのは解説を引き受けた林望さんのコメントです。”「ピンポン」・・ウーム、知らない・・。”
 クスクス笑いが止まりません。では。

NOBU
asicaさんのコメント
2022年11月22日

そんなに長かったのですね!アバターより長いって。
あの時代にあの映像は衝撃だったろうと思います。
今でこそ三部作的な「続きはまた」みたいな映画は珍しくもないですが、あの頃は「え?そんなの誰が見るの?」と思ったものでした。3つ全部劇場で見た長女夫婦(あの頃はまだ夫婦ではなく)は今は子育て真っ盛りで自宅でディスクも見られない有り様。時の流れを感じます。

asica
iwaozさんのコメント
2022年9月24日

タバコの煙!そうだったんですね。知らなかった!すごいなー!!
馳夫(はせお)って、日本人の名前?って、不思議に思いましたよね。f^_^;
字幕でも、馳夫にしてほしい!
でもって、みんなに「馳夫って何?」って思ってほしい。^ ^

iwaoz
グレシャムの法則さんのコメント
2022年9月23日

昔、原作読み通した時は、それだけで達成感がありました。
先に読んでいたという後輩をそれだけで尊敬したものです。
中つ国という名称を映画でもそのまま継承していたし、邦訳版への敬意も感じられました。この作品に関わる人はどんな立場の人でも自然と思い入れが強くなる‼️
タバコの煙で作った船が、既に王の帰還のラストを暗示していたのもあらためて超感動でした。

グレシャムの法則
近大さんのコメント
2022年9月23日

自分もまた劇場で観たいです。
IMAX版、こちらではやってなくて(>_<)

近大
pipiさんのコメント
2022年9月23日

嬉しいコメントありがとうございまっす〜(ハート)

子供の頃(中学生だったかな)初めて原作読んだ時に1番記憶に残ったのは、ストライダーを「馳男」と表記する日本語訳かな(笑)

「馳男???は・・・せお?
はせおでいいのかな、読みは。何?馳男って・・・???」みたいなw
ルビもなかったから、非っ常に違和感で悩みまくったのを覚えております。

もう20年も前になるのですねー。
私、この20年は日々が飛ぶように過ぎて少しも時間が経った気が致しませぬw
(ちょうど子育てと重なってまして20年w
本作はまだ子供が生まれる前に観にいった最後の映画だったかもしれません。)

pipi
CBさんのコメント
2022年9月23日

あはは。いいですね、それ。

CB
トラ吉さんのコメント
2022年9月23日

原作読まれてるんですね。凄い。
僕の家には絵のない本がほぼなく、本よりゲームや漫画に走ってしまうタイプなので、ゲーム等でドワーフやエルフをしりました。お恥ずかしい限りです。

トラ吉
CBさんのコメント
2022年9月23日

申し訳ない感じです。いつか、できるといいですね。

CB
kossyさんのコメント
2022年9月23日

IMAXの劇場が北陸地方にはありません・・・(泣)
観に行きたいなぁ・・・

kossy