劇場公開日 2006年11月18日

「ここまでエネルギッシュに働けることがうらやましい」プラダを着た悪魔 ワッフルマンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ここまでエネルギッシュに働けることがうらやましい

2023年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

難しい

かつてテレビ放送で見て、またamazon primeの方で視聴。

ちょっと前テレビで見た時は、「キラキラしていて素敵だったな」と感じていた映画だったものの、最近見てみたら「これのどこが良くて見ていたのだろう」と懐疑的な気持ちになった。

仕事に対してやりがいや生きがいを持っている人間であれば、この映画はとにかく最上であり、美しくそして素敵な映画に見えることだろうと思う。

最初の頃、記者志望だった主人公が、小さな挫折や大きな挫折の組み合わせ、逆境を業界に染まることから変化を生み出していく。アンハサウェイ演じるアンドレアが衣装を次から次へとシーンごとに変化していくその光景は、彼女の変化を如実に表していると思う。

これはアルバイトやパート、フリーターでも、新社員でもどこか励まされるようなヒントになるようなシーンではないだろうか。メモの持ち方や使い方など、ありとあらゆることが時間を経て良い方向へと変化していく。

しかし、仕事を大切にしていくと、パートナーやプライベートの方でももちろん変化は生まれる。その変化も描いている作品だったと思う。

とはいえ、ファッション業界は何事も移ろい行くのが早いため、変化が目まぐるしく、私には息が詰まりそうな映画でもあった。その中での上司とのやり取りや同僚との関係の変化、それもまた業界全体の変化の中で人間模様としての細やかな変化として描かれる。変化やうつろいだらけの映画だ。

ファッション雑誌よろしくある種ファッション業界の重鎮であるメリルストリープ演じるミランダ。彼女がまさに、そのまさに「ファッション業界に身を置いた重鎮」としての在り方・また業界そのものを象徴しているのではないだろうか。

サイモンベイカー演じるクリスチャン・トンプソンの絶妙な胡散臭さと優しさ、できる男感が唯一の癒しでした。

キャリアウーマンを目指す人や働くことを生きがいとする人間であれば、そのキラキラ具合や様々な場面で憧れを感じる映画だろうと思う。

ワッフルマン