劇場公開日 2007年1月20日

「【心理的なハラハラがすごい。オチ以外は好き】」ディパーテッド 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【心理的なハラハラがすごい。オチ以外は好き】

2021年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

・2006年公開のアメリカのクライムサスペンス映画。
・香港映画「インファナル・アフェア」を巨匠マーティン・スコセッシ監督がリメイクした作品のようです。
・とあるギャング組織から刑事として警察へ潜入したコリン(マット・デイモンさん)、刑事となったがいきなりとあるギャング組織へ潜入捜査を命じられ同僚にも誰にも知られずにギャングに潜入するビリー(レオナルド・ディカプリオさん)。入れ替わった2人は、それぞれの場所でスパイ活動を行う。その中で、警察にもギャングにも「ネズミが侵入しているが誰だかが特定できない」状況となり、それを暴かれないように一報を暴こうと奔走する2人 という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・設定が面白い
・終始、心理的ハラハラ

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[物語]
・ビリー(レオナルド・ディカプリオさん)を中心に物語が進みます。彼のピンチ=心理的なハラハラが物語の見どころ。コリン(マット・デイモンさん)は珍しく悪役設定でした。とにかく、ビリーが自分の正体を悟られずにどうやって「ネズミ」を見つけていくのかをひたすら追ってしまいます。その過程は非常に面白く、何気なく鑑賞し始めても、気になって一気見してしまいますね。
・ただ、私個人的には終わり方だけが納得いかないと言いますか、好きではなかったです。確かに、ある意味爽快なんですが、ちゃぶ台をひっくり返されたような気持ちになってしまいました笑 とはいえ、一鑑の価値ある面白い物語だと思います。これを観ると、原作となった「インファナル・アフェア」を観たくなってしまいました。

[演出]
・引きの画で壮大なドンチャカなどはありません。物語をしっかり魅せてくれるバストショットが多いカット割りで、操作室の密着感やギャング組織の秘密裏感などが際立ってきます。しっかりした「ドラマ」を観れた印象です。

[映像]
・ギャングが題材ですが、非常に綺麗な街並みやマンションなど、ダーク一色ではない映像でした。荒廃した裏路地ばかりの映像だと、どこか違和感やモノ寂しさを覚えるので、非常にバランスの取れた映像作品だと思いました。

[音楽]
・際立って感じたことはありません。

[演技・配役]
・レオナルド・ディカプリオさん、マット・デイモンさん、ジャック・ニコルソンさん、マーク・ウォルバーグさん…とにかく豪華。笑 普段見るものとはちょっと異なる独特な役柄なところも好きでした。特に、マーク・ウォルバークさん演じるディグナム巡査部長はしびれました!ので、もう少し物語に登場させてほしかったなぁと欲ばりな気持ちになりました。

[全体]
・この映画は結果を知ってももう一度観てみようかなぁ、と思えました。ラストのオチだけは納得できませんが、それまでのサスペンスが非常に面白いからですね。ドンチャカはないので、エンタメ×アトラクション映画ではないですが、サスペンス×ドラマ映画として複数観したくなる作品だと思います。ありがとうございました。

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3104arata