サンパギータ

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サンパギータ

解説

日本・フィリピン共同製作による長編作品。日本とフィリピンを舞台に、国や文化、人としての違いを乗り越え、認め合う強さや優しさを描いていくラブストーリー。

モデルになるため日本に来たフィリピン人のエミリアは、フォトグラファーの未来(ミキ)と出会う。互いにないものをもつ2人はひかれ合い、未来はその瞬間を逃さないように写真を撮り続ける。しかし、2人の関係はどこかもろくはかなく、やがて季節が流れていくように突然の別れが訪れる。そして、物語の舞台はフィリピンへと移っていく。

日本とフィリピンにルーツを持ち、斎藤工と永野の企画・プロデュース作品「MANRIKI」ではヒロインを務めた小池樹里杏がエミリア役を演じたほか、脚本および共同で監督も務めた。未来役はドラマ、映画、CMなどで幅広く活躍する内田裕大。CMやミュージックビデオの企画や演出を中心に活動する映像ディレクターの三室力也が、小池とともにメガホンをとった。タイトルの「サンパギータ」はフィリピンの国花にもなっている花の名前で、「永遠の愛を誓う」という花言葉を持つ。

2023年製作/90分/日本・フィリピン合作
劇場公開日:2024年2月3日

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映画レビュー

4.5ぜひ多くの方に見て欲しい良い作品。おすすめ。

2024年4月11日
PCから投稿

今年138本目(合計1,230本目/今月(2024年4月度)12本目)。
(前の作品 「うさぎのおやこ」→この作品「サンパギータ」→次の作品「フォロウィング」)

 日本フィリピン合作ということで、日本シーンとフィリピンシーンがほぼ半々で登場します。
日本にモデル希望できた主人公エミリアと、それを受け入れる男性の未来(みき)との交流を描く映画で、序盤が日本、後半がフィリピンになります。日本で代表的なお花と言えば「桜」ですが、フィリピンではタイトル通りの名前でどこででも見ることができる「国を代表するお花」です。

 この映画は表面的に現れませんが、エンディングロールについて「国際結婚おめでとう!」ということで、日本人×外国人のグループの写真が次々登場するところがあります(映画内ではエミリアたちが実際に結婚をしたかは描かれていないが。この趣旨から結婚したということかな)。こういう趣旨だったんですね。

 どうしても言語の壁のある恋愛なので、いわゆるスマホ等による簡易翻訳機など最新の技術も使われていてとても良かったところです。

 フィリピンに遊びに行きたくなった、そんな一作でした(ただ、映画内でも描かれるように治安が良くないところは明確にあるらしい)。

 採点に関しては以下を気にしました。

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 (減点0.3/エミリアが日本にきたときの配慮がやや足りない)

 外国から見て、日本で就労したいという場合にはビザを取りますが、海外から見たとき「どうしたら日本に入れるか」ということが問題になるので、コンタクトを取るのは通常は外国人取次を行う行政書士であり、この意味で行政書士は「イミグレーション・ロイヤー」(移民法律家、等と訳しうる)と呼ばれます。

 一方、国策として介護の受け入れ等は国として進めつつも、公的試験である日本語能力試験の「何級以上を持っていること」(今はN1~N5の5段階試験)ということがかせられるため、介護の資格で持っている方でも何でも、通常は初級日本語レベルは担保されています。

 ただ、この主人公の場合はその枠の「外」ですから、日本語能力についてはN5にも達していないのではないか…と思える描写があります。これは国の制度にのっていないからというものですが(「モデル希望」だけではそんな事業はないので)、かといって取り次いだ行政書士が日本語能力について何のチェックもせず、ほぼ丸投げで日本に取り次いだというようにも見え、それもそれで無責任だなといったところです(あるいは彼女(エミリア)自体の責任ともいえるが、日本でそうした仕事を希望する場合に、明確な観光旅行と違って仕事をしに行くときには通常は行政書士経由であり、そうした行政書士は基本的に日本語教育とのつながり(日本語教室学校ほか)を持っているので、(日本語能力の低さゆえに)来日してすぐに仕事を追い出されるだの何だのといったことにならない)。
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yukispica

2.0「観客おれ1人」初体験

2024年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「愛があれば言葉は要らない」というのはじつは相手に対する全面的甘えの上に初めて成り立つ言い草であって、現実には全力で言語化しないと伝わらないんだなぁ。

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ひろちゃんのカレシ

4.0本物っぽい

2024年2月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

小池樹里杏さんのフィリピン人演技があまりにもリアル。ハーフとのことだが上映後の舞台挨拶で純日本人の喋りでした。鑑賞してすぐはあまり感じるものは無かったのだが、しばらくして思い出すことが多くなる。上映館があまりにも少ないのがもったいない。

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ショカタロウ
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