梟 フクロウのレビュー・感想・評価
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おもしろかった まるでお約束のような突っ込みどころも、 吹っ飛ばせ...
おもしろかった
まるでお約束のような突っ込みどころも、
吹っ飛ばせるだけの良さがある
見終わったあと、
過去に見た映画とかドラマとかを思い返し、
あの男の子はあのドラマで守られながら逃げていた子かとか、
そんな確認作業も楽しかった
展開が予想できず、面白い。
途中まではありきたりな作品かと思ったら、
後半の展開にワクワク感が止まらない。
時代劇でも、これほど面白い切り口で映画が
とれるのに驚きました。
若手の監督で新人賞を総なめにしたのは納得です。
監督の次回作に期待が高まります。
ストーリーはネタバレしてしまうので、
ほとんど語れませんが、観て損はない作品です。
日本でも多くの方に観られることを願います。
よくできた歴史サスペンス
いやー面白かった!17世紀の朝鮮王朝で史実に残る怪死をフィクションとして膨らませ、二転三転どっきどきの極上サスペンスに。歴史物なのに退屈もせずわかりやすく、エンタメとしてよくできてる。ちっちゃい疑問は残るけど(あの側近?みたいな人の心情の変化がわかりにくかった)、そんなの吹っ飛ばす面白さ。後味も悪くなくて◯
ドロドロの朝鮮宮廷陰謀劇
朝鮮の史実がベースらしいが、ドロドロの宮廷陰謀劇。
盲目の鍼灸師を主人公にすることによって、後半はサスペンスが盛り上がり、それなりの面白さ。
夜間シーンが多いなかで、キャストの表情はうまく写しているものの、愛憎激しいストーリーなので、もっと感情がはっきりわかる演出(韓国映画はお得意のはず)だったらよかったのにと、やや残念。
極上ミステリー
韓国の史書にほんの一行残された「事件」に、こんなことあったかもよ〜、とめちゃくちゃ想像の翼を広げる極上ミステリー。
世子嬪が王に訴えようとするシーンなど、セッティングもさることながら俳優陣の演技が更にサスペンスを高めていて最高…
特にいつもはコメディリリーフ的な役回りが多いユ・ヘジンが王を恐ろしくそしてやがて哀しく演じていて、流石だった。
明るいと見えないが真っ暗な中では少し見える、って設定が肝なんだけどそんな都合の良いことある〜?と思ったらホントにそういう病気があるのね…
欲を言うなら、ストーリー上どうしても暗いシーン中心になるので、もう少し見やすくする工夫が何かあったらよかった。
早く観たくてウズウズしてました
1日中PCで作業していたこともあって、これ寝るかも…って思っていたのですが、面白すぎてずっと目ギンギンにして観てました。ᵔᢦᵔ
王の息子が毒殺されるまでの、
主人公の成長だったり、周りから信頼を得ていく様もかなり面白かったです。
さらに、毒殺されてからのぴりぴりとひりつく空気がもう堪らない。
明るい時見えず、暗い時に見えるという盲人であるので、それを表現するための陰影やグラデーションがとても綺麗でした。
"私なら右手を麻痺させることが出来ます。"
のところで面白すぎんだろ!!!って叫びたくなりました
まず私は歴史に疎いので、1645年(だったっけ?)の医療の技術ってだけで、ワクワクしました。
脈に糸を巻き付けて、診察とか無理だろ😣って。
他にも御医って呼ばれてたんだ〜とか
他にも鍼医への信頼厚すぎるだろとか
気になるところと言えば、毒殺事件後の時間の経過が分かりにくかったです。一晩の出来事ってことでいいのかな???
見えることを隠していたのは、主人公の"見えないことにすれば生きていける"って考えからっぽいですね。
権力と離れた盲目侍従医/暗闇の映像美
夜の暗闇が美しい作品。
映画館に入るまでは、韓国ドラマが好きな自分としては、こうした王朝物であれば、重層的な物語の構成を期待していた。本作主人公の侍従医という立場から王様とは距離感が(一般的なものと比べると)近く、その点は物足りなく感じた。
盲目だけど夜は見えるという要素に、暗闇の中での事件であれば、見間違え的な要素があればサスペンスの要素も増え異なる魅力が生まれたかもなと感じた。
だからフクロウ🦉なんですね
久しぶりの韓流サスペンススリラー。このタイプの作品も韓流の真骨頂に溢れていました。盲目の鍼灸師が身の危険も顧みず夜間?に真相を追跡する展開。引き込まれました。
こんな王朝は御免ですが!
18
闘う勇気
権力はいつの時代も非道です。身内だろうが何だろうが、昨日の味方は今日の敵。
本作はサスペンスではありますが、メッセージ性にも優れた作品でした。ギョンスはただの盲目の鍼灸師ですが、王政という権力と対峙しました。あの時、ギョンスはそのまま外に出ることもできたのに。宮廷に戻った時には鳥肌ものでした。ラストは悲しい結末だと思っていたのにちょっと意外。
このひとりの弱者の闘う勇気を描いたことも、とても韓国映画らしいと思います。緊張感溢れる作品で、あっという間に時間が過ぎていました。
主人公は、完全に盲目の方がよかったのでは?
事件が起こるまでのテンポの良さと、事件が起きてからの二転三転する展開にグイグイと引き込まれる。
特に、最高権力者が事件の首謀者であるという絶望的な状況で、生き延びるために奔走する主人公の姿からは一瞬も目が離せない。
主人公が、自らの特技を活かし、鍼を使って国王に左手で文字を書かせるようにしたり、世子からの助言を回収する形で「見て見ぬふり」をやめ、国王の陰謀を暴露するといった見せ場がしっかりと用意されているところも、よくできていると思う。
バッドエンドの結末にモヤモヤしかけていたところに、勧善懲悪の決着をつけているのもよい。
ただ、盲目の主人公が、暗闇の中でだけ目が見えるようになるという設定は、本当に効果的だったのだろうかという疑問も残る。
確かに、そうした設定がなければ、主人公が暗殺の真相を知ることはなかったのであるが、一定の条件下でも目が見えるというだけで、謎解きのミステリーや、逃亡劇のスリルが弱まってしまったように思えてならないのである。
完全に目の見えない主人公が、「音」や「匂い」だけを頼りに陰謀に立ち向かっていくといった物語にした方が、もっとハラハラ・ドキドキが感じられたのではないだろうか?
鍼師のひとりごと
盲人でも夜目は少しある、梟とはそういう意味のタイトルだったのか。なかなかの極上御家騒動サスペンスでした。こういう映画って本当に韓国得意ですね。
盲人は聴力とか感が鋭いとは聞いてましたが、正確に鍼を刺すのはたいしたもの。鍼の効果が本当にあれだけのものかは疑問ですが。
闇に隠れる真実と、闇に浮かび上がる真実
2024.2.15 字幕 アップリンク京都
2022年の韓国映画(118分、G)
李氏朝鮮時代に起きた世子暗殺事件を描いたスリラー映画
監督はアン・テジン
脚本はヒョン・ギュリ&アン・テジン
物語は、『仁祖実録』に収録されている世子殺害事件を紐解く流れになっていて、その事件の目撃者とされた盲目の鍼灸師ギョンス(リュ・ジョンヨル)の視点で描かれていく
明の衰退を受けて、今後の舵をどう切るべきかに悩む朝鮮王国が舞台となり、1645年6月27日に起きた出来事であることが明示されて始まる
ギョンスには病弱の弟キョンジェ(キム・ドウォン)がいて、ふたりは慎ましやかな生活を送っていた
目が見えないことを良いことに隠れた不幸に苛まれているものの、兄弟の仲は睦まじかった
ある日、仁祖(ユ・ヘジン)の御医であるヒョンイク(チェ・ムソン)が町にやってきた
この度、宮廷内での御医を募っているとのことで、試験を行うとのことだった
ギョンスは試験官が足を引き摺っている事に気づき、荒い息づかいから「卒中」ではないかと疑いをかける
ヒョンスクはギョンスの能力を見定め、彼を宮廷に招き入れる事に決めた
その後ギョンスは、案内役を買って出たマンシク(パク・ミョンフン)とともに宮廷に出向き、そこで見習いとして働き始める
不慣れな中、仁祖の昭容(アン・ウンジン)の診察を任されたギョンスは、そこでも能力を見せ、次第に信頼を得て行った
ある時、清から仁祖の息子・ソヒョン世子(キム・ソンチョル)が帰ってくる事になった
ソヒョンは清王(アン・セホ)とともに戻り、清国との国交を持つことが朝鮮にとって有意義だと考えていた
だが、明との関係を重視する仁祖はそれを拒み、清王の出迎えを拒否してしまう
領相(チョ・ソンハ)は出迎えをしないのなら職を辞すと覚悟を見せ、仁祖は仕方なくソヒョンと清王を出迎える事になったのである
映画は、朝鮮国内が明派と清派に分かれている対立構造を描き、明派の仁祖がソヒョン殺害を企てる様子が描かれていく
仁祖はヒョンイクに命じて、毒針を仕込ませるのだが、その様子をギョンスは目撃してしまう
ギョンスは昼間は盲目だが、夜になるとわずかに見える男で、それによってヒョンイクが使用した毒針を見つけ出し、証拠として確保する
だが、その際に蝶番に太ももをぶつけて怪我をしてしまい、ソヒョン殺害の濡れ衣を着せられてしまうのである
映画は、ギョンスの秘密を知るのがソヒョンだけという中で、どのようにしてヒョンイクが犯人であるかと伝えるか、というところを描いている
ソヒョンの妻である世子婿(チョ・ユンソ)に手紙を書くものの、黒幕が仁祖であることがわかり、口を噤まざるを得なくなる
そんな中、ソヒョンの息子ソクチョル(イ・ジュウォン)に手紙を託し、領相を動かそうと考えるのである
実録された事件をベースにして、夜目が効くという意味合いの「梟」をタイトルにしているのだが、このスリリングな展開は思わず手に汗を握る展開になっていた
夜のシーンが多く、人物の把握が難しいものの、パンフレットに記載されている8人を識別できれば問題ない
時代背景の知識などを踏まえるなら、パンフレットを購入して補完するのも良いのではないだろうか
いずれにせよ、さほど歴史の知識が必要というわけではなく、中国の属国時代の朝鮮がどの国と国交を続けるかという背景があるぐらいである
王室専属の医師と仁祖が企てたクーデターのようなもので、それを偶々盲目の男が見てしまったという構図になっている
国の存続が最優先される中で、権力闘争に明け暮れているのだが、その顛末は非常にわかりやすいので問題ないと思う
スリラー映画好きなら満足できると思うので、夜目を効かせながら、レイトショーに赴くのも良いのではないだろうか
タイトルなし
誰が敵で、誰を味方に。視えないと視えるの使い方のバランスも上手く常にハラハラさせられる。じっくり描かれる前半部に対して、物語が走り出してからのスピード感。これまた優秀な韓国ノワールだった。
17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”に...
17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が謎めいた死の真相を暴くため奔走する姿を予測不可能な展開で緊張感たっぷりに描き、韓国で大ヒットを記録したサスペンススリラー。
盲目の天才鍼医ギョンスは病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。ある夜、ギョンスは王の子の死を“目撃”してしまったことで、おぞましい真実に直面する事態に。追われる身となった彼は、朝日が昇るまでという限られた時間のなか、謎を暴くため闇を駆けるが……。
「毒戦 BELIEVER」のリュ・ジュンヨルが主人公ギョンスを演じ、「コンフィデンシャル」シリーズのユ・ヘジンが共演。2023年・第59回大鐘賞映画祭で新人監督賞・脚本賞・編集賞、第44回青龍映画賞で新人監督賞・撮影照明賞・編集賞を受賞するなど、同年の韓国国内映画賞で最多受賞を記録した。
11 D-8
こじんまりしすぎ
設定が都合のいい感じがした。目の病気だろうがそんなことあるのだろうか?
シナリオが一夜の事件を描いているが王朝なのにそれでいいのか?雑すぎないか?と疑問が多い。
演出もこれと言って面白味もなく眠くなる。
サスペンス
歴史ものの特徴として、史実を踏まえながら大胆にエンターテイメント化できる点があるが、今作はその典型
「タクシー運転手」のあの二人が、ハラハラドキドキのサスペンス劇場!
王様役のユ・ヘジンが顔芸を交えての熱演
盲目の鍼師役のリュ・ジュンヨルも好演
新宿武蔵野館、今年3回目なのだが、好みの映画を上映している証なのだな オワリ!
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