劇場公開日 2024年2月9日

一月の声に歓びを刻めのレビュー・感想・評価

全81件中、41~60件目を表示

2.5そこは冷コー注文しようよ

2024年2月15日
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悲しい

難しい

寝られる

島に纏わる3つの舞台で、心に傷を抱えて生きる主人公達をみせるオムニバス。

第一章 洞爺湖中島
正月、洞爺湖の近くに独りで暮らす父親「マコ」のもとに娘夫婦と孫娘がやって来て、過去の出来事を思い返すストーリーで、カルーセル麻紀の演技は文句無しだけれど、設定や展開というか見せ方がちょっと白々しくて勿体なかった。

第二章 東京八丈島
5年ぶりに帰ってきた結婚していない筈の娘がどうやら妊娠しているようだとなり、ヤキモキするオヤジの話しで、設定とか展開とかはコメディなのにコミカルさが足りない感じで、もっと振り切って欲しかった。

第三章 大阪堂島
5年前に別れた彼氏の葬儀にやって来た女性が、声をかけてきたレンタル彼氏と時間を過ごしトラウマを振り返るストーリーをモノクロでみせていくけれど、翌日の展開がなかなか衝撃的だし、落としどころはまあ悪くはなかったかな。

最終章
物語が交錯するってあらすじ紹介にはあったけれど全然交錯してないし、ただの直後ですね…。

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Bacchus

5.0隅々まで人物描写が素晴らしい作品

2024年2月15日
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泣ける

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EMY

3.0金子修介監督のコメントに同意します

2024年2月15日
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後から考えたら、予告編も観てなかった。前田敦子と三島有紀子監督の名前とポスター画像程度の基礎知識。他の出演者も把握してなかった。

で、洞爺湖と堂島の話はなんとなくリンクしてるけど、そうすると八丈島のは???と疑問。仕方ないので、オフィシャルサイトで初めて予告編見て、「児玉美月さんによる
Introduction」というのを拝読。「傷ついてしまった者を救えなかった者、傷つけてしまった者、傷つけられてしまった者……。」とあるけど、じゃあ八丈島の少年院上がりが???
どうも腑に落ちない。
有名人からのコメントを斜め読みしていくと、その中の金子修介監督のコメント。まさに仰る通りという感じで、納得できます。転載はダメだと思うので、ここまで読んでくれた人はぜひ、読んで欲しいです。
映像的には割と好きな映画なので、星3つにします。シナリオ的には、、、

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Route193

3.0解釈はそれぞれだと思うけど、重すぎて、生々しいのが難点

2024年2月15日
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難しい

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Dr.Hawk

3.5れいこの話

2024年2月14日
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uz

2.5きっつい・・

2024年2月14日
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単純

難しい

記憶再現芝居、三連発。ラブホ序盤も大概だった。良かったのは珍しいキャストと室内含めたロケーション、前田敦子のベッドでの噴き出しそうな表情位。
作り手にとっては遺しておきたい私小説みたいな作品なんですかね? たとえ誰にも共感されなくても。

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トミー

3.0タイトルも内容も意味不明、三島監督やけっぱち

2024年2月14日
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単純

 3話のオムニバスだが、その順番からして何らかの意図があるでしょうが、まるで見えない。何やら強引に共通項をはめ込むような愚は避けたい。だから短編映画を3本観たと認識する。

 白眉は北海道・洞爺湖畔での家族の有り様の第1話でしょう。母は亡くなり、妹も幼くして事故で命を落とした。残された父親は突然性転換し女になってもう随分と経つ。お正月だから久しぶりに実家に帰った姉一家のエピソード。相当に突飛な設定ですが、その内実のごくフツーな描写が圧巻なのである。

 雪深い老婆の一人住まいに正月だからと娘一家がやって来る。いそいそと弾む気持ちでおせち料理を作る姿は、指先に塗った深紅のマニュキュアを除けばごくフツーの親の心情風景です。やがて娘の口から「お父さん」と呼ばれ、彼女がトランスジェンダーだと分かる仕掛け。この役をあのカルーセル麻紀が演ずるのが凄い。よくぞ彼女を引っ張り出し、極寒の雪の中を歩かせたもので、監督の強い意志が伝わってくる。

 性同一性障害とは近頃言わなくなったけれど、心の性と体の性の不一致が不幸にして生まれながらに生じてしまう、多分一定の割合で起きてしまう事実である。いわゆるLGBТQの「Т」に該当する。カルーセル麻紀ご本人がそうであるように、成長とともに性の不一致が顕在化し、心の性に変えられる法整備以前から彼女は実践し、当時は大きなニュースになったものです。まさに変態でも見るかのような好奇にさらさらながら耐え、派手なパフォーマンスでしっぺ返しを食らわせる鋼のタフさでここまで来た。まさに本作に完璧と言うべきキャスティングです。ただ、本作の父親は多分、世間体に従い不一致を封印し結婚に踏み切り、子まで授かったものの、やはりで転換に踏み切った。単なる女装家とは全然異なり、今は完全に女性なのです。

 それを娘一家がどう受け止めるか、その微妙な狭間で彼女自身の慟哭と心象風景が描かれる。帰り際に娘がサラリと言う「帰省も今年で最後にするわ」と。年老いた「父親」山荘のようなところでひとりぼっちでいいのか? 何も彼女は悪い事をしたわけでなく、瑕疵すらもないのに。明確にしなければならないのは、好きで心と体の性が別々にしたわけではサラサラなく、あくまでも先天的だと言う点。心ならず十字架を背負わされた苦悩の深さは底知れぬ。そこまで三島有紀子は理解しているのか少し不安になってくるが。

 第2話の八丈島での父と娘の再会は、ああそうですかで終わってしまう、退屈なパートでした。

 そして我儘ぶっきら棒な前田敦子の第3話大阪・堂島編は何故かモノクロで、しかも都会のど真ん中で展開される。この前田敦子は私のお気に入り女優で天性の女優感を内包する稀有な存在です。監督もその辺り百も承知のようで、かなり前田の自由にやらせているように見える。後半につれ不機嫌な理由が少しずつ明らかにされるが、それまでの傲慢な振る舞いが実に嫌らしい。そうやって観客を苛つかせる範疇としての芝居をこの女はごく自然に難なくやってしまう。

 どうやら幼少期に変質者に性的被害にあった過去が傲慢な振る舞いの理由のようで、心の傷の深さは計り知れない。と、男である私は想像するだけで、女性の立場のコアなところは判らずじまいでしょう。流石に三島監督は判っているようで、金魚草を引きちぎる描写の激しさを以って納得するしかない、私は。ただ、男だから女だからの仕分け以上にジャニーズ問題によって明らかにされた通り、性差は本来なく、性的虐待そのものが問題だと言う事。それは弱きものが強者による虐待と同義であれば、ここでの主人公は弱きものとしてではなく、金で男を買った強きものを試みたわけで、しかし目論見通りには行かなかったのですね。

 聞くところによると第3話は監督ご自身の実体験に基づくと、であれば本作を以って何かを変えられたのでしょうか? そんな余白の部分を観客は鑑賞後に思いめぐらせて頂ければ映画芸術としての存在価値はあったわけで。

 第1話での夫役の宇野祥平の漠とした雰囲気、そこでのポジションを十分に分かっての空気感が素晴らしい。娘役の片岡礼子は近頃頻繁の登場で、ややこしい環境を自然体で乗り切りたいけれど・・って寂寥が上手い。また第3話でのガサツな母親役のとよた真帆の不干渉ぶりも画になってますね。

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クニオ

2.0物語が分かれていたけど3ストーリーともまとまりがなかったかな…ハッ...

mさん
2024年2月13日
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物語が分かれていたけど3ストーリーともまとまりがなかったかな…ハッキリ言うとハズレだった。カルーセル麻紀凄かったけど…。何故1章と3章同じような題材にしたのかなと。頭がごちゃごちゃになりました。それでいて2章だけよく分からない。映像はこだわりを感じてどのシーンも綺麗でした。

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m

2.5あっちゃんイイねー

2024年2月13日
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AKBの時から結婚したり出産したりしましたが、今が1番輝いてみえます。相川翔さん本当イイ役者さんです。

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binn

2.0脚本を見つめ続けるだけではね

2024年2月13日
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第一章 :過去に何が起きたのはわかるが、おせち料理を長時間かけて紹介するが、映画的には丁寧に世界観を表現しているというよりは単に間延びしているだけ。洞爺湖の舞台も厳しい大自然という意味でもなさそう。

第二章:八丈島と太鼓の関連は説明していたが、この映画で太鼓なんて耳が痛くなるだけ。音が大きくてうるさいだけでなく不快。娘の妊娠と手紙を知って鉄パイプ。この章の主演者の過去作から連想してしまうので、エッ!だよな。

第三章:この場面のみモノクロ。主人公(前田敦子)は役名「れいこ」。第一章のマキの亡くなった娘と同じ。でも年代が違うので同一人物ではなさそう。映画だから役名設定は自由。これで映画の関係性や統一感を持たせようとしているのか?
幼少期に起きた悲しい花の強烈な色の記憶を強調するためにこの章をモノクロにし、その部分だけを鮮明なパートカラーにして、強いトラウマを表現するのかと思ったが全く違ったね。

最終章:今までの繋がりが無かった各章が結び付くのか?
残り時間5分では無理だった。一章のマキは嘆くだけ。三章のれいこはネックレスを投げ捨て過去との決別ができたとでも言いたいのだろうか?

章立てにするのなら、各章の同一のテーマを提示するのか、各章の事柄を最終章でまとめなければ一つの映画とは言えない。単なるオムニバス映画。

映画のホームページには、『"ある事件"と"れいこ"を探す心の旅』を書いてある。
しかし、"ある事件"はぼんやり分かるだけ。どうやって心を探す旅に出られるの?
映画の色々なあの場面その場面それぞれの場面が有る理由が、私には分からない。無駄な場面の連続。120分の映画の内、三章をもっと長くしても(100分位)良かったと思った。
前田敦子の演技は良かったと思うので、それだけで「大きな加点」をしました。

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imaxmax

1.5まとまりがなく、伝わらない。

2024年2月13日
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第1、2、3章と最終章という、事実上短編映画みたいな構成だが、どの編も何を伝えたいかがわからず、何処にもこの作品の意図を感じる事ができなかった。

抽象的な話もあれば、自らの心の傷を具体的に話す章もあって、この辺の構成がややこしく、しかも第2章なんかはあまりにもテイストが違い過ぎて、意味がわからなかった。

色んな感情が描かれる章があるのはいいが、せめて作品全体としての方向性はまとめてほしい。

監督自らが苦しんだ事を映画化したという事だが、それならもっとわかりやすく多くの人に観られるような作品にしてほしかった。

三島監督、いつか傑作出すのでは、と期待しているけど、いまいち自分にはハマりません。

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じーたら

3.5期待度○鑑賞後の満足度○ 謂れのない、でも拭い去れない罪の意識。成功作とは言い難いが、前田敦子が演技賞級の演技を見せる第三章が1番良く出来ている。

2024年2月12日
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もーさん

4.0星4はあっちゃんだからです

2024年2月12日
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悲しい

難しい

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マルさん

3.5万人受けはしなそうな映画っぽい映画

2024年2月12日
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悲しい

監督自身が脚本まで書いている、映画っぽい映画。
長回しと手持ちの場面が多い。
長回しはが多いとちょっと疲れますが、意味のある長回しという感じ。手持ちも見ていて疲れる。キャリアのある監督なので意味があるのでしょう。それでも手ぶれ補正機能が欲しい。

3つの、「船」と「島」が共通のストーリーで、ちょっと特殊なシチュエーションかもしれないが、切なくもある。
1つ目と3つ目は共通のテーマがあり、監督自身の過去の出来事に関連があるのであれば、なんとも切なく、リアリティがあるのかもしれません。
2つ目のストーリーだけ関連がないような気もするけど。

見終わったあとに、映画を見たな、、、と重いと、疲れたな、という、、なんとも微妙な感じ。
それでも、最後まで見入ってしまったののも事実。

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だるまん

3.5どの場面も役者さんが渋くていいですね

2024年2月12日
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難しい

1月の声に歓びを刻め
観てきました。
暗い映画と言うより重たい感じの映画でした。3本の短編映画を観たような気がしてそれぞれ 受けての取り方で違ってくるなぁと感じました。
カルーセルマキさんの映画は映画ってよりも舞台のような一人芝居を見ている感じになりました。昔は言い方はあっているかわかりませんが、ニューハーフと言えばカルーセルマキさん この世界の先駆者的存在の方で私は大好きです。どの俳優さんも素晴らしくいつも思うんですが人選はいつも的確で凄いなぁと思ってます。
前田あっちゃんは難しい役どころにもかかわらず、最後まで飽きさせず引き付けられて観れました。
監督の細部までこだわっている映像は好きです。

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岡山のぶーさん

4.0カルーセルさん、前田敦子さん、共演ではないけれど、この二人だからこその満足感

2024年2月12日
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カルーセルさんのこれまでの印象からは想像のできない、思いを内に秘めた表情  第一部と最後と科白は少なくとも、永年の思いを観る者に感じさせるには十分な佇まいであった  前田さんは「さよなら歌舞伎町」の頃からは大きな飛躍で、最近は観ている方が辛く苦しくなるような役も安定してこなされている  本作においても、笑顔をほとんどみせなかったり、感情を抑えきれなかったり、前田さんだからこその場面が多かったと思う  映画全般については難しく、他の方も書かれているように3つの話がどう関連付けられるのか、観る者にその答えを考えさせるような、ちょっと消化不良な印象は残っている  ただ3つそれぞれの話はとても重く、各々では見ごたえのあるものであった
事件にあった「本人」の思いはもちろんであるが、その「本人」の苦しさに十分向き合えなかった「家族の悔悟」(本作ならカルーセルさん、哀川さん)について、何十年経っても消えることない傷であること、三島監督のこれまでの作品で家族を描いてきた視点とも重なった  声にしなくても、言葉にしなくても伝わる思いと伝えられなかった思い それは時間が経っても消せるものではない
三島監督が幼少の時親に連れて行ってもらった名画座が、今は亡き大毎地下劇場(大阪市西梅田)であることを知って、70-80年代の「いい時代」を同じ関西人として振り返りました
(2月11日 イオンシネマ和歌山にて鑑賞)

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chikuhou

5.0トトがかわいそう

2024年2月12日
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泣ける

難しい

全般的にキレイな映画。テーマが暗いなと引きがちだけど、誰もが、それだけはわすれてもしまいたい過去が一つや2つある。と同時に、大切な想い出がある。カルーセルさんにとってはキレイなお節の団欒。前田敦子さんには、そんな大切な想い出がないのかな?
ラスト、少し元気になってたから、トトとの楽しそうなダンスが大切なクスッと笑える時間になればいいですね!

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なこ

3.52つ目のストーリーはどうして?

2024年2月11日
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カルーセル麻紀さん、哀川翔さんというクセのあるベテラン俳優に、こちらも、ちょっとクセの強い前田敦子さんがどう絡むのかを楽しみに観に行きましたが、3人がそれぞれ別の主人公を演じる3つのストーリーでした。それは良いとして・・・ 1つ目は、取り残された親の痛み、真っ白な冬の北海道。3つ目は、傷ついた主人公の痛み、その主人公の心象を表すように、モノクロで描かれた大阪の街。ストーリーも映像もシンクロしていて、重たいテーマが、さらに際立っていると思いました。だけど、2つ目は、痛みの程度もちょっと違うし、舞台も青い海・・・ どうして、その異質なストーリーと映像を、間に挟むの?と不思議に思います。なにか、意図があったのだと思いますが・・・ それと、1つ目も3つ目も、痛みを持つことになった背景を、主人公自らが語るのですが、1つ目は、ちょっと心が壊れているような状態で語る感じだったので、なんとなくは、わかるけれど程度でしか、掴むことが出来ませんでした。さらに言うと、自暴自棄になって、自分で自分のモノを傷つけてしまったのかもしれないけれど、だからといって、その後、女性の姿をして生きていくことを選んだ理由が、理解出来なかったです。実際に、そういう人生を選んだ方がいらっしゃるのかも知れないし、そこまで心が痛んでいるということを言いたかったのかも知れませんが、男であることが嫌になった、だから、女性の姿で生きている? それは、ちょっと短絡的な気もします。

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GF

2.0内容は分かるけど表現したいことが分からない

2024年2月11日
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2024年劇場鑑賞32本目。
3章+最終章の構成で3章にはそれぞれ「れいこ」が絡みます。

1章のカルーセル麻紀演じる元父親が女性になった理由というのが性同一性障害ではないというのは斬新でしたが、それを演じさせられているカルーセル麻紀はどう思ったのかな、という心配が一つ。

2章に出てくる「れいこ」は飼っている牛なのですが、1章と3章に2章が関係しているとは思えないのが一つ(最終章でも一切触れられない)

3章で前田敦子演じるれいこが終盤行う行為に、それを後から知った関係者は深く傷つくだろうなと思うと、それまで同情すべき被害者だったれいこが軽蔑すべき加害者になってしまい、明らかに監督の意図から外れてしまったことが一つと、マイナスポイントが多かったです。

喫煙シーンも、心の傷とか、闇堕ちしている象徴としてそれぞれの章(3章はコトバとして)に出てきましたが、役者の健康考えると別に入れなくてもいいのでは?と思いました。

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ガゾーサ

2.5消え物は、旨そうです。

2024年2月11日
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個人的に相性の悪い三島有紀子監督。正直、この作品についてもあまり興味を持っていなかったのですが、一月後半からの自分自身の劇場鑑賞が連続して評価が高かったこともあり、勢いに任せて三連休の真ん中に鑑賞です。
本作については、何度か別の作品の鑑賞の際に流れる予告を観るともなしに観ていただけ。で、「豪華な俳優陣で主演は敦ちゃん?」というのが私にとっての限られた事前情報。それに先行してご覧になった方の点数が高めだったこともあり、実はちょっとだけ期待していました。ちなみに私、別に前田さんのファンというわけではありません。彼女についてAKB時代のことは殆ど知らず、むしろ女優として彼女を見ていて、時折凄く光った演技をする彼女に惹かれることがあり「彼女が主演なら或いは…」と言うのが大きかったのですけど。。。
この作品、章立てに構成されていますが、それぞれの章について物語上は繋がりがありません。要するに「オムニバス」のようなもので、前田さんはその一つの章(三章)の主演であり、他にカルーセル麻紀さん(一章と四章)と哀川翔さん(二章)が主演の物語があります。実は、私「オムニバス」もあまり好きではありません。ただ、それに気づくのは二つ目の話が始まってからしばらくしてのことですから後の祭り。もうそういうものだと納得して観進めるわけですが、この監督の作品は裏切らずに(私には)つまらない。私、よくよく他の映画評でも触れることが多いですが「家族という呪縛」の話が結構すきなのですが、何というか三島監督作品のそれは中途半端で若干ファンタジーとすら感じてしまう分、優しさも意地悪さも心に来ない。敢えて言えば、一章や二章に出てくる飯(消え物)は旨そうであり、何ならもっとちゃんと映してほしいくらいの勿体なさは感じます。
そしていよいよ三章。こちらは一章と設定として重なるところはあるものの、他の二つの章とは違って家族のことは程々。なんなら、そんなことがあっても母親がこの調子というのは、むしろ母は何も知らないのか?と思えば尚、胸にグサりとくるれいこ(前田)の激白は見事で、「やはり敦ちゃんは持っている」と思わせてくれます。逆に言うと、そこだけかな。。この章もでは内容はと言えばやっぱりフワッとしていて、中途半端。
そして、またリンクする形で四章で締めくくられるわけですが、結果的には「(苦手な)オムニバス形式が逆に良かった」と思えるほど118分が長く感じるつまらなさ。終始酷評でこの監督のファンには申し訳ないですが、少々自分に酔っているような作品性が鼻につく三島監督。もういいかな、というのが私の結論です。

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TWDera