火だるま槐多よ

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火だるま槐多よ

解説

22歳で夭逝した大正時代の画家・村山槐多の作品に魅せられた現代の若者たちが、槐多の作品を独自の解釈で再生させていく姿を描いたアバンギャルド・エンタテインメント。

村山槐多の絵画「尿する裸僧」に魅入られた法月薊が「村山槐多を知っていますか?」と街頭インタビューをしていると、「私がカイタだ」と答える男・槌宮朔に出会う。特殊な音域を聞き取る能力を持つ朔は、過去から槐多が語りかけてくる声を何度も聞くうちに神経を侵食され、自らを槐多と思い込むようになっていた。朔が加工する音は同じく特殊な能力を持つ者にしか聞き取れないが、それぞれ予知能力、透視能力、念写能力、念動力を持つ若者4人のパフォーマンス集団がそれに感応する。

「佐々木、イン、マイマイン」の遊屋慎太郎が朔、「背中」の佐藤里穂が薊を演じる。ピンク映画出身で「ピンク四天王」の1人に数えられる佐藤寿保が監督を務め、「乱歩地獄 芋虫」「眼球の夢」でも佐藤監督と組んだ夢野史郎が脚本を担当。

2023年製作/102分/G/日本
配給:渋谷プロダクション
劇場公開日:2023年12月23日

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(C)2023 Stance Company / Shibuya Production

映画レビュー

1.5まあいかにもミニ系らしい作品

2024年2月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この人は実在するらしいがどこ程度の知名度 実績がある方なのだろうか?観てても何を表現したいのか観てても出演者も無名の人ばかりで退屈

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ゆたぼー

2.0これは前衛芸術!?

2024年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

大正時代の画家であり、詩人の村山槐多の自伝的作品とでも言うべきか!?
実際には槐多にとりつかれた女、槐多を名乗る男、槐多を具現化するパフォーマンス集団の前衛芸術とも言うべき作品ではあるが、あまりにも浮世離れした感覚が強く、個人的には全くもって理解不能な作品であった。
本来、村山槐多はかの”高村光太郎”も絶賛する天才画家であり、詩人であるようだが、劇中にも描かれる彼の作品はノーマルとアバンギャルドの両極に位置するような捉え処の無いもので、凡人の自分には映画同様、摩訶不思議としか言いようのない世界観であった。

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ナオック

5.0夭逝(ようせい)天才画家村山槐多 毒刃社、悪魔の舌、アニマリズム

2024年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

大阪十三にある映画館「第七芸術劇場」にて鑑賞 2024年1月6日
パンフレット入手
村山槐多(かいた)(1896~1919)愛知県岡崎市うまれの夭逝(ようせい)天才画家、詩人 22歳没
アニマリズム

タイトルは槐多の友人、高村光太郎(1883~1956)の詩からによる
1935年
------------------
槐多は下駄でがたがた上つて来た。
又がたがた下駄をぬぐと、今度はまつ赤な裸足で上つて来た。
風袋のやうな大きな懐からくしやくしやの紙を出した。
黒チョオクの「令嬢と乞食」。
いつでも一ぱい汗をかいてゐる肉塊槐多。
五臓六腑に脳細胞を遍在させた槐多。
強くて悲しい火だるま槐多。
無限に渇したインポテンツ。

「何処にも画かきが居ないぢやないですか、画かきが。」
「居るよ。」
「僕は眼がつぶれたら自殺します。」
眼がつぶれなかつた画かきの槐多よ。
自然と人間の饒多の中で野たれ死にした若者槐多よ、槐多よ。
-----------------------
作品「尿する裸僧」まっかっか(がランス)で強く激しい作風に魅せられた法月薊(佐藤里穂)が街頭で道行く人々に「村山槐多を知っていますか?」とインタビューしていると、「私がカイタだ」と答える謎の男に出会う。槌宮朔(遊屋慎太郎)は特殊な音域を聴き取る力があり、過去から村山槐多が語り掛ける声を聴き、度重なる槐多の声に神経を侵食された彼は、自らが槐多だと思いこむようになっていた。
「予知能力」「透視能力」「念写能力」「念動力」を有する(パフォーマンス集団)毒刃社の4人の若者が独自の解釈で再生
その能力ゆえに家族や世間から異分子扱いされ、ある研究施設で”普通”に近づくよう実験台にされていた。
脱走し、街頭でパフォーマンスを繰り広げていた。
小説「悪魔の舌」の影響か、まっかっかのガランス色の舌を使った奇妙なダンスであった。

「ホラー映画」といっていいのではと恐怖を感じた。

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大岸弦

2.5佐野史郎がどうなったのか気になって仕方がない

2024年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

優れたアートが鑑賞者の思考を促して多様な解釈を生む、というのが主題なのだろう。確かに本作で「主役」になっている絵は表現主義っぽくてかっこいい、色々想像したくなる一品だ。では、その絵に触発された(ことになってる)登場人物達が見せる創造活動はというと、正直、拍子抜けとしか言いようが無い。
何箇所か鮮烈で印象的な場面があり、わかろうとせずそのまま感じたら良い、というような意味の台詞が出た辺りはなかなかの見せ場だったが、そのままだ「どこかで別の誰かが言ってた主張」で終わってしまうので、もう一歩踏み込んで独自性を出して欲しかった…けどあれが限界かな。

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ひろちゃんのカレシ
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