劇場公開日 2024年4月12日

「個人的には好きな作品」クラユカバ callさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5個人的には好きな作品

2024年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

原作知らない、監督知らない、クラファンの時に出たらしき序章も知らない。
他の映画を見に行った時に出てきたCMやチラシが気になったので見に来た人です。
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まず世界観が良い。完全にクラガリに曳かれてしまいました。
絵は賛否両論あるかもしれないけど私は好き。音楽も良い。
弁士の小気味良い活舌と言い回しに…と言いたいんだけど、効果音だか音楽だか後ろの会話だかに気を散らされたのは残念なところ。

あの地下の町には何があるんだろうとわくわくしました。
この世界の他の話をもっとみたい。そういう意味ではクラメルカガリが同時に出ていたのは非常に良いところでした。ただ、そっちではなく「クラユカバ」の地下街の人たちの話を見たかったんですけどね。

一方、ストーリーはなんだかこうちょろっと残念というか大幅に残念というか。
別に広げた風呂敷を全部たためとか、謎はすべて登場人物の口から説明させろとかそういう気はありません。
ただ、視聴者に考察の余地を与えておくのと、投げっぱなしなのは全然違うのではないでしょうか。
世界観や登場人物が気に入っただけに「…え?これで終わり?」感が強すぎました。
キャラは実はエターナルヒーローで 作者の他の作品を次々に読んでいけば他の舞台で明かされるとかそういう作りならわかります。
例えば森見登美彦作品は「なんだそりゃ」が別の作品で詳細に語られていたりするので、それならそれで構いません。むしろそれだったらありがとうです。もっとこの世界を触れたいからです。
今、この作品だけ見た感じではちょっと物足りない感じでした。

繰り返しますが世界観は好きです。直観を信じて見に行って良かったと思ってます。続編に期待。

call