劇場公開日 2024年3月1日

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52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価

全205件中、141~160件目を表示

4.0最後に救いもある

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

原作は読んでませんが話題になっていた小説なので、映画化は楽しみにしていました。
主人公の家庭環境の酷さ、感情を殺して生きてる様が先日観た杉咲花さん主演の『市子』とかなりかぶってしまいます。あまりの不幸な生き方に途中、やるせなくなってしまう感情も全く同じ。どちらも友情には恵まれてるのも似ている。
でもラストは救いがあって良かったです。エンドロールの貴瑚と愛の海を眺める後ろ姿から、幸せな未来を予想して少し安堵してます。
それにしても愛を演じている子役君はデビュー作?すごく良い演技でした。あとやっぱり倍賞千恵子さん、最後の方に出てくるだけなのに印象が強烈なのは流石ですね!
ところで、、気になって52ヘルツにクジラを調べてみたら実在するのですね。そっちも切なかったです。泣き声のような歌、耳に残ります。

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たかな

4.0偽りの救済という形の団円

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

『町田そのこ』の小説は
既刊十一冊のうち七冊を読了。

自分にしては高比率も
一冊を除けばタイトルを見るだけで
「ああ、こ~ゆ~内容だったよね」と
想起が可能。

その唯一の例外が標題作。
ハードカバーで読んでいるにもかかわらず、
ほとんど記憶に残っていない体たらく。

ただ、
イマらしいイシューをよくまあこれだけ大量に詰め込んだよな、との印象と
なんでこれが「本屋大賞」なの?との疑問だけは強く残っている。

前者であればかなり手垢の付いた事象の数々だし、
後者なら〔博士の愛した数式〕のような斬新さも、
〔かがみの孤城〕のような仕掛けも無い。

とは言え原作と映像化された作品は別物。
料理の仕方によってとんでもない秀作に化けることはあり、
そこは〔八日目の蟬(2011年映画化/2008年本屋大賞の第6位)〕を世に出した
『成島出』の手腕に期待なのだが。

ある種、白紙の状態で鑑賞に臨むも
時として嘗て読んだ時の記憶がぱらぱらと甦ってしまうのは困りもの。

過去との往還はありつつも、
ストーリー自体はほぼ一本道なものだから
印象的な出来事ほどぱっと想起され
先の展開があっさりと読めてしまう
(いや、そうでなくとも、ミステリ的要素は弱めか)。

盛り込まれている問題のインパクトは強いものの、
一つ一つを見ればあまりにありがちで
新奇さはさらさらない。

とは言え、これだけの数の強烈なエピソードを盛り込み、
各パートを有機的に関連付け、
一つの物語りに纏め込む力業には驚嘆。

各種の受賞には
そうしたことが評価されたのか、と
今更ながら思わぬでもない。

映像化の「功」の力か。

主人公を進んで救う無私の人物が
タイミング良く次々と現れる展開には鼻白む。

また、不義理をされてもあっさり寛容するだけの魅力が
彼女に有るかと言えば甚だ疑問で
主体性の弱い造形にはあまり共感できぬ。

意志を強固に表わす結末の落着にしても、
子供が子供を育てるようにしか見えず、
彼女と彼の将来に幸あれとは思うものの、果たして?
との不安を強く抱かせるもの。

『三島貴瑚(杉咲花)』の声なき声を掬い上げた『岡田安吾(志尊淳)』も
実際は52Hzの声を上げており、
『貴瑚』がそれに感応できなかったのはあまりに悲しい。

結末は、単にその贖罪に見えてしまう。

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ジュン一

4.0搾取は愛じゃない 家族が重くなったら逃げていい テーマは重めだけれ...

2024年3月2日
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搾取は愛じゃない
家族が重くなったら逃げていい
テーマは重めだけれど、映画構成が上手く伝わり易かった。場面毎すすり泣きが聞こえ私も涙したが、見終わってみると時事トピ盛なメルヘンタッチで纏めだったと感じた。リアリティが薄いの
自己犠牲で生き方を見失ったキコが生き直し同じ傷ある子供愛を救い出すギフトの循環は素敵だ。生きる意味に力が注がれており問われるが、自分に価値を与え愛を持って生きよう なのだと思う。見て良かった

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いち

5.0凄いと思う

2024年3月2日
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志尊淳、本当に凄いと思う。
一瞬、女性にしか見えなかった。演技力、凄い…

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ズッコ

5.0よかった

2024年3月2日
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泣ける

大号泣でした

なんの情報もない状態で見ました
映画って時々ハズレもあるけどこういう良作に当たるからうれしい

いい映画をありがとうございます

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aki

4.0毒親、毒親、クソ専務

2024年3月2日
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泣ける

悲しい

不幸な人生を歩んできた女性が周囲の人に助けられて人生の希望を見出す話。
主人公の貴瑚と貴瑚を救いたいアンさんとの恋物語の一面も。

出てくる人物が毒親、毒親、クソ専務とクズのオンパレード。
西野七瀬も宮沢氷魚も上手いからよけいに腹が立ちます!
小野花梨さんも最近よく見ますね。ハケンアニメから活躍を期待していたのでうれしい。
貴瑚の幸せだけを願うアンさんについては早めに謎が分かるけど、気持ちを考えると辛すぎて泣けます。

市子に続いて杉咲花は不幸な女性を演じてるけど、同世代で右に出る人はいないぐらいの女優の風格。
信じてっていう奴は信じちゃダメな奴。
DVとかに耐性があるならオススメ。

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ひとふで

3.052ヘルツのクジラ達

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

単純

誰かて52ヘルツの呪文の三つや四つ持って生きてる。

老人過疎地に逃げても長くは支えにならない。

ホエールウォッチングなら沖縄がいいそうです。

ほな、サイナラ、サイナラ、サイナラ…

( ´∀`)

52ヘルツのクジラたち

2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名ベストセラー小説を、杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマ。

自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。
ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、
そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。

貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。

杉咲が演じる貴瑚を救おうとするアンさんこと岡田安吾を志尊淳、
貴瑚の初めての恋人となる上司・新名主税を宮沢氷魚、
貴瑚の親友・牧岡美晴を小野花梨、
「ムシ」と呼ばれる少年を映画初出演の桑名桃李が演じる。

「八日目の蝉」「銀河鉄道の父」の成島出監督がメガホンをとり、「四月は君の嘘」「ロストケア」の龍居由佳里が脚本を担当。

タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。

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カール@山口三

5.0あらすじ知らずがおすすめ、感動

2024年3月2日
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泣ける

悲しい

幸せ

いい映画だった。
たぶん、あらすじや原作知ってても十分楽しめると思いますが、あらすじを知らない方楽しめると思います。

私は予告は見ていたので、虐待と介護というキーワードだけを知っていましたが、もっともっと奥が深い切ないストーリーでした。
予告を作った方にも感謝。

杉咲花と志尊淳のおふたりはさすがの一言。こんな優しい気持ちで幸せな気持ちになる映画も珍しい。

また、宮沢氷魚と西野七瀬も良かった。最近は悪役?も多いけど、恐らくこの4人は入れ替わっても映画として成り立ちそう。良かったです。

ネタバレしたくないので、ストーリーには触れませんが、前半、というか冒頭から、切なくて涙。キャラが分かっていないのに、単純に感動してしまった。

あと、無音部分も良い。
あの映画館での無音で 「シーン」と聞こえるような環境で観ると良いと思います。

映画好き以外の友人にも勧めたい映画でした。

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だるまん

4.0他者を愛することは自己愛につながる

2024年3月2日
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自己愛を持てない人がいる。
他者を愛することは自己愛につながるのではということを感じさせてくれる作品だった。

回想シーンへの繋がりが唐突、ファンタジー要素への繋がりが強引だと少し感じてしまった。
原作未読だが、小説なら適切な構成でも、映画になると、映画に適切な構成があるのではないかと少し感じてしまった。
ただ役者の演技にはしっかりと心を動かされた。

私にとって、市子以来の杉咲花さんだったこともあり、彼女がただ笑うだけで、必要以上に幸せな気持ちになってしまう。

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モトコ

5.0杉咲花は凄い

2024年3月2日
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志尊淳も良いですね
気が早いけれど日本アカデミー賞獲れそうですね!

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haitanio

4.0誰にも聞こえる事の無い52ヘルツで叫ぶ人達の苦悩を描いた作品。 本年度ベスト。

2024年3月2日
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杉咲花さんがメインの作品と思いきや、色んな人達が悩んでいる姿を表現していた作品だった。

親の介護に疲れ命を断とうとしたキナ子。
そのキナ子を救った志尊淳さん演じるアン。
この二人を軸にしたストーリーに加え、色んな人が悩んでいる姿を表現していたけど、愛情が連鎖して行く感じが素晴らしかった。

杉咲花さん演じるキナ子が泣くシーンが多め。
場面毎の泣き方の違いで、その時の感情を表している感じに引き込まれる。
本当に素晴らしい役者さん。

西野七瀬さんも登場。
今まで見たことも無いキャラクターで迫真の演技が凄かった。

最近、話題の人となった宮沢氷魚さん。
最低なキャラクターの設定なんだけど、役にハマっていた感じ(笑)

キナ子に親身になって救おうとしたアンが優しすぎるけど、彼も心の中で52ヘルツで叫んでいた事に泣ける。

人間って、ひとりでは生きていけない事を表現していた感じの素晴らしい作品だった印象。

観賞後、磯丸水産に行きたくなったのは自分だけではないバズ( ´∀`)

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イゲ

5.0軽々しく「見に行って!」とは言えない。

2024年3月2日
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苦しい、悲しい、でもそれ以上に得たものは大きいです。
たとえちゃんと聴こえなくても聴こうとすること、理解できなくても寄り添おうとすること、すごく大事なことを教えてもらいました。
賛否両論はきっとある。でも何もしないで通りすぎるよりはきっとその先の景色は美しい。

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マイナ

5.0西野七瀬!?

2024年3月2日
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前情報をあまり調べていなかったので鑑賞中は西野七瀬が出ていることに気づいていなかった。
普段のキャラとは真逆の名演技に驚いた。

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juuuuum

4.0🐳たちのたちは?

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

海の52ヘルツのクジラはひとりぼっち🐋?
さて本作の🐳は?
志尊淳くんのひげは?
魂のパートナーって?

是非ご覧いただき解明してください。

この作品は最近活躍がめざましい杉咲花ちゃんの渾身の演技力が光る代表作となる事でしょう👏難しい役柄を演じた志尊淳くんのある写真が登場しますがある意味注目です。私的には悪女を好演した西野七瀬ちゃんも萌えポイントでした🐣
是非映画館で🎦

25

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タイガー力石

5.0原作の再現度がかなり高い!

2024年3月2日
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泣ける

悲しい

杉咲花さんはじめキャストの演技が素晴らしかったです。原作が好きで映画も楽しみにしていましたが、よく2時間にまとめられたなぁと思うと同時に、映像の色合いや雰囲気がかなり解釈と一致していました。難しい問題を取り扱うからこそ、制作陣が様々な努力をしたことが伝わってきました。今後の作品も一般的な取り組みになることを祈ります。

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ちょこれーと

5.0杉咲花さんの破壊力

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

「市子」と同様に、とても厳しい家庭環境に育った女性を、再び、杉咲花さんが演じるとあって、大変期待を持って観に行きました。まだ続くのか~と唸りたくなるぐらい悲しい出来事の連続で、途中からは、不覚にも涙が止まらなくなってしまいました。

偶然、助けられ、そして、助けてくれた大切な人を失い、2度死に損ねた主人公を演じる、杉咲花さん。事情はともあれ、とんでもなく怖い人を演じきった「市子」の時と違って、今回は、いい人の役で良かったです。死にきれず、様々な運命に翻弄されながら、必死で生きていく今回の役ですが、場面場面で、様々な心情の違いを見事に演じ切っていました。とんでもない破壊力を持った女優さんと思います。

ストーリー的には、2度目に死に損なって、故郷に戻った主人公が、あの少年に出会っていなかったら、大切な人を失ったことへの自負の念から、毎日昼間から、ビールを飲んで、心が死んだままの生活を送ることのなっていたかも・・・とか、仕事してないって、あのクズ男から、慰謝料をふんだんに奪い取ったのかな?・・・とか、少年を引き取るのは、そりゃ大変なことだ・・・とか、ちょっと冷静に感じてしまうところもありましたが、それでも涙は止まらず、最後は、主人公が、故郷の皆さんにも溶け込んでいる姿を観て、いろいろあったけど、3度目の人生では、本当に幸せになって欲しいと願っていました。いいエンディングで良かったです。

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GF

5.0孤独に彷徨うクジラたちが出会うとき

2024年3月2日
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原作を読んだ状態で鑑賞。

小説ではキナコには同情をするが、恩人のアンさんへの後悔の念があまりないと感じてキナコ側に感情移入上手くできなくてあまり感動できなかった。
しかし本作では主人公を演じる杉咲花が見事にキナコの感情を表現してくれたおかげで、とにかく感動できた。
アンはキナコの幸せをただ祈ってたから謝る必要なんてないんだよなぁと映画を観てちゃんと理解できた。
志尊淳も穏やかな表情の中に慈しみと悲しみを見事に表現していた気がする。てか綺麗すぎ!

原作と違う箇所があって映画の方が感動しまくりで涙が止まらなかった。ただ、原作の方が終盤感動に加えて痛快感もあったから、原作も読んでほしい!

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いたかわ

5.0見終わったあとの余韻がすごい

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

この映画では、ヤングケアラーや虐待、DV、性的マイノリティーなど今問題となっている事がリアルに描かれていて場面によっては目を覆いたくなる場面もあるかもしれないが、それも含めしっかり届けようとしているのが分かる。見てよかったと思った。
役者の迫力も凄まじく、登場人物をしっかりと演じていてストーリーにより引き込まれた。
もう一度みたいな!

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saya

4.0シンプルに非常に良い作品だった。脚本のところで、正直少しだけ??の...

2024年3月2日
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シンプルに非常に良い作品だった。脚本のところで、正直少しだけ??の部分もあったが、心の中の波が何回も起こって、最後はなんだか少し明るくなれる、記憶に残る作品となった。杉崎さんは今回も熱演で良かった。

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おれ

4.0声なき声を聴くとは?

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

本屋大賞は、自分のなかでは、数ある文芸賞の中でもその評価の納得性が高い賞。この作品も知っていたが、重いテーマを扱っているらしいということで、読むことを避けていた。感動した小説の映画化作品を観てガッカリした経験が何度もあるので、映画を先に、と決心して観た次第(2024年映画館鑑賞8作目)。

虐待、育児放棄、介護、トランスジェンダー、DV、自傷行為・・・。現代的な重い問題の数々が2時間ちょっとの時間に盛り込まれている。しかし、それほど重苦しく感じないのは、個々の問題を深く掘り下げていないというだけではなく、こうした問題を扱うニュースに慣れてしまって感度が鈍くなっているせいなのか。もはや、私自身も(恐らく大多数の日本人も)当事者達の叫び声を「聴きとる耳」を持っていないのかもしれない。

貴瑚(杉咲花)の「声」を聴き、救った安吾(志尊淳)。ムシ(愛)(桑名桃李)の「声」を聴きたいと言った貴瑚。それぞれ傷を抱えた者どうしだから、その姿を見て、わかり合いたい、救いたいと思ったのだろうか?
傷ついた者同士しか、声なき声を聴くことはできないのか?そんなことを考えてしまった。

杉咲花の演技はさすがで、表情と眼に引き込まれ、彼女が泣くと涙腺が緩む。この難しいテーマの映画を最後まで破綻なく支えているのは、紛れもなく、彼女の演技力だと思う。

原作小説を読んでみよう。

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TS