劇場公開日 2024年3月1日

52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価

全205件中、121~140件目を表示

4.5安定の杉咲花

Nさん
2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

見ながら3年前くらいに読んだ本を少しずつ思い出していく感じでした。暗いけど、そんな中に人の温かさとか強さとかがあって、私は好きな作品です。
ちゃんと圧倒的に悪いやつが出てきてくれるので感情移入しやすいです、笑。
杉咲花は相変わらずさすが。志尊淳もなかなかよかった。西野七瀬も振り切って頑張ってましたねーいい感じ。脇を固める余さんや倍賞さんも含め、素敵なキャストでした。ただやはり宮沢氷魚はどうにも好きになれない、、役が嫌な役だったのもあるが、、なんか演技が好きになれない。
包丁のところは特に演出もリアリティなくて、、せめて止めようとしたけど間に合わないとか、不可抗力でとかにして欲しい。。あの体格差で一度つかまえたら止められるだろ。後ろに回る意味もわからんし。あのシーンはちょっと冷めた。

コメントする 4件)
共感した! 15件)
N

3.5映画と2時間ドラマの中間ぐらい

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿

風呂敷広げ過ぎたかな?焦点がボヤけ薄味な仕上がりに感情が盛り上がらず。面白いことは面白いけど。

ムシと呼ばれる子役の演技が良かった。愛と書いて”いとし”、元夫が付けた名前とのことだが、愛に満ちた人生の始まりになるはずだったのに皮肉…
杉咲花さんの髪型でオーラが変わる演技がいい。ロング→ボブ→ショートと短くなるにつれ、彼女の強さが増してくる。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
Oyster Boy

5.0さすがの本屋大賞

2024年3月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

LGBTやヤングケアラーの問題も盛り込まれ社会へのメッセージを感じました。個人的に本屋大賞受賞作品は外れは無いと思ってますが、今回も大当りでした。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
ショカタロウ

4.0#05 届かない声

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

52ヘルツのクジラの声が他の仲間に届かないっていう話は事実なのかな。

声すら届かないんだったら人間の心の叫びなんて誰にも届かないのは当然なのに、そこを主題にした原作者の発想が凄い。

全然関係ないけど、昨日日本人とポリネシア系人種は、虫の音を人間の声と同じ声として聴くと聞いた。
だったら日本人とポリネシア人は52ヘルツの声も聞いてよね。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
chicarica

0.5ワザとらしい不幸の連鎖、杉咲花の薄幸デパート役は正直もう飽き飽き

2024年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

 社会の歪による悲惨のオンパレードが描かれる。原作もののようですが無論読んでません、独立した映画作品としてのレビューです。既に大ベテランの地位にある成島出監督、登場人物を取り巻く周囲の状況までも仔細を刻み、空気感や環境音もくっきりと画面に定着し、悲劇を造形する。さすがの力量には舌を巻くほない。近頃の勢いだけの若手監督には是非見習って頂きたい程。そして主演が「湯を沸かす・・」以来お気に入り女優・杉咲花とあらば観るのに躊躇はなかった。

 ところがどうでしょ、このワザとらしい悲惨の連続は、可哀そうよりあざとさが先に立つ。数多の衝撃シーンに導く誘導カットがまるでなく違和感のみが増殖する始末。これが原作由来なのか脚本の未熟なのか判断つきませんが、作劇のプロセスに人間の生理がまるで入っていないと思われるのが致命的。当然に本作は愚作と言うべきで、以下箇条書きにて失礼。ご贔屓の方には不愉快をお詫びします。

工務店員の失礼な質問を馬鹿となじったくせに、その詳細を喋るクソ設定。
半分当たっていると言うけれど、大半は全く当てはまらないのに。
芸者だったお婆ちゃんとの接点もまるで描写なし。
父親の介護を一身に担ったのは自分の意志なのか母親の強制なのか不明。
母親が何故「あんたが殺そうとした」なんて娘に言うのか伏線ゼロ。
病院で医師を前にあの興奮騒ぎぶりには笑うしかないでしょ。
トラックに突っ込み自殺を図った女を慰めるのに、居酒屋なんぞに行くか?
初対面の男に「新しい人生を生きよう」なんて説得会話はあり得ない。
少年の暴行母親の理由も状況も一切なんの描写もない。
少女だったはずが実は少年だったと言うエポックがまるで活きてない。
友人が会社も辞めて参上するが、状況なにも分かってなかったはずなのに。
土砂降りの雨にボロ傘差し出す少年こそずぶ濡れのなのに、呑気に御礼?
家に着いたらまずタオルでしょ、それを「湯が沸く」同様に脱ぎだすとは。
平気で自分の家に子供を連れ込む無神経、セリフの通り誘拐です。
少年の昔の住まいに辿り着き、お向かいさんが赤の他人を家に上げます?
東京・小倉・大分の距離感がまるで伝わらない。
社長の御曹司と判った途端の高級フレンチの超ステレオタイプに呆れる。
御曹司がそこまで惚れる「きなこ」の魅力を一切描いてない手抜き。
貴湖の恩人招いてのレストランも御曹司でも選びませんよ、こんな店。
好きな人の恩人に会ってみたいなんて厭らしさ全開ですよ。
今時、政略結婚にじたばたする話なんて、演ずる宮沢君が可哀そう。
それでも貴湖が好きだと言えばまだしも、とことんクズ男にして情けない。
安吾は暴露手紙を婚約者側にまで送る異常さ、新名1人に言うべき。
トランスジェンダーとして生きるなら、微妙な域で言うべきでしょ。
安吾が悪意の手紙を送ったがための混乱に、どうしてご本人が自殺ですか?
男にトランスしたのだから貴湖が大切以上に大好きと言うべきでしょ。
言えないのなら、黙って身を引くのみでしょ、それが常識ってもの。
その暴露手紙と遺書が被る作劇の未熟。
ご丁寧に安吾の母親まで引きずり出し、どぅやって調べたの?
土下座して何を謝るって言うの? 母親が。
自殺経験者が二度目の自殺にわざわざ御曹司の前でする不自然。
唐突に登場する余貴美子、さらに大御所・倍賞美津子の登場に意味ある?
村中の貴湖に対する淡い恋心を倍賞が察すればまだましでした。
トドメは52ヘルツなんて特殊能力のようなモチーフに嫌悪感しかない。
伝わらないのではなく伝わるヘルツで言えばいいじゃないの!

 すべてが、後出しで不幸をブロックのように繋げれば、壮絶な物語が生まれると勘違いしてないだろうか。プロセスを導き出す説得力なしに、こんな破天荒は呆れるしかない。人間には感情があり、観客の生理に沿って描くのは映画であけば当然のこと。こうして列記するといよいよもって愚作なのが明確に。成島出監督としてまともな対処は出来なかったのか?

 描く時代は交錯するが杉咲のヘアスタイルで明確となり、混乱はしない。志尊淳が準主役でご出演で目出度いと思ってましたが、LGBTQのTの役はいいけれどタイプキャスティング色が強過ぎ、女優がマニッシュに演ずる手もあったろうに。彼をイケメンとして扱って欲しいのです。前述した通り宮沢氷魚にこの役を宛がう無神経に腹が立つ。主役を張る役者でなく、実力派の脇中心の役者を使うべしですよ。

 「市子」とかなり被る役で、彼女が絶叫するなんぞもう観たくないと思うのです。

コメントする 3件)
共感した! 21件)
クニオ

3.5杉咲花の演技に圧倒される!

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

予告で観た杉咲花さんの演技に誘われて、先に観た「コットンテール」に引き続き、泣く気満々でハンカチ片手に鑑賞してきました。

ストーリーは、母親から虐待を受け、継父の介護まで押し付けられて育った三島貴瑚が、東京から海辺の一軒家に引っ越してきたある日、母親から虐待を受けて声を出すこともできない少年と出会い、かつての自分の声なき悲鳴に耳を傾けて救い出してくれたアンさんこと岡田安吾のことを思い出し、自身も同じように少年に寄り添っていこうとする姿を描くというもの。

近年、子どもたちの家庭環境が問題視される事案をたくさん目にするようになりました。親からの暴力はもちろん、ヤングケアラーやネグレクト等、そのケースもさまざまです。それら全てが明らかな虐待であるにもかかわらず、子どもたちがSOSを発信できないところに、この問題の根深さがあります。親が怖い、でも親が好き、だから親と離れたくないという思いや、家事や介護がつらい、でも親に嫌われたくない、だから素直に従うなど、親を慕う子どもの心を踏みにじるような虐待行為には強い憤りを覚えます。

本作でも、継父の介護に無自覚に苦しめられた挙句、母から罵られた貴瑚が、思考停止状態から死を選ぼうとする姿に、胸が締め付けられそうでした。そこから安吾や美晴に苦しい胸の内を吐露する場面は、涙を禁じ得ませんでした。杉咲花さんの圧巻の演技が、観客の心を深く抉ります。また、安吾の「家族が呪いになったら逃げ出していい」という言葉が胸に突き刺さります。

でも、終わってみれば、自分の中ではここがピークでした。その後、作中では、少年への虐待、親にも言えない安吾の悩み、大人になった貴瑚が受けるDVなど、息もできないような苦しい生活を描きます。そして、その苦しさを声にすることもできない、声をあげても届かない、そんな絶望の淵に立たされた人々の姿を通して、声なき悲鳴に耳を傾けることの大切さを重層的に描こうとしています。それはよくわかります。

しかし、正直言ってそれがかえって散漫な印象を与えているように感じ、思ったほど泣けませんでした。特に新名に関する場面は、結局また貴瑚に収束するので、まるまるカットしてもいいような気がしました。そのぶん、貴瑚が虐待から子どもを守るために奔走する姿、今度は安吾の声に耳を傾けて寄り添う姿などを描いてもよいのではないかと感じました。家族の呪縛と安吾による救済を経験した貴瑚が、同じような境遇の少年を救いたいと願う姿をもっとシンプルに描くだけではだめだったのでしょうか。

主演は杉咲花さんで、もはや何も言うことはありません。脇を固めるのは、志尊淳さん、小野花梨さん、宮沢氷魚さん、西野七瀬さん、真飛聖さん、余貴美子さんら。中でも、西野七瀬さんは一皮むけたような演技が印象的でした。一方、宮沢氷魚さんは、杉咲花さんと同じフレームに収まったときの演技力の差が気になって、ちょっと気の毒でした。

コメントする 3件)
共感した! 55件)
おじゃる

3.0テーマもストーリーもよく出来てるんだろうけど

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

もったいない、
映画としてはうまく録れなかったって感じ。
脚本?いや演出が鈍臭いのかな。
主演の演技が惚れ惚れするぐらい良かったので余計にもったいなく思いました。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
ain

4.0おばあちゃんも52ヘルツクジラだったの?

2024年3月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

ヤングケアラー、ネグレクト、トランスジェンダー、ドメスティック・バイオレンス…。

いろんな要素が盛り込まれており、きちんと整理されてなければとっ散らかりそうなストーリーでしたが、とっても上手にまとまっていました。

複雑な時系列を用いずに進んでくれていたからだと思います。また、キナコの髪型が彼女の置かれてる状況に合わせて変わってくれていたので、とてもわかりやすかったです。

「家族」が時には呪縛・呪いとなる
そう感じたら、家族と離れてもいい

アンゴがキナコに語るこのセリフ、物語後半のアンゴと母親(余貴美子)との再開してしまったあの場面に、私の頭にフラッシュバックしてきて心が締め付けられました。

社会の構成要素の最小単位は「個人」なのか「家族」なのか?
家族が出てくる物語をみると、このテーマを考えてしまいます。
どうも我々日本人は「家族」である場面が多いのでしょう。

おそらく、アンゴがそうだったように、いつの日か母親が絡め取って来るんだと思います。
でもそんな時には、キナコや愛が、母親の呪いから逃れられるといいな。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
105

5.0本屋大賞

2024年3月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

原作を先に読んでいました。
作品によっては、原作の良さが消えてしまうものがありますが、この作品は上手く出来ていると思いました。
鑑賞して良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
わらごんだ

5.0朝9時始まりでも駆けつけますとも

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 絶対にハズレのない俳優杉咲花。
そこは今やリリーフランキーと並ぶ両巨頭だ。

あれこれエピソードの詰め込み感もあり軸が掴みづらくなれど そこは 杉咲花 が達者に仕立て直す。
見事です。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
すったもんだだよ

2.0残念賞

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿

ネグレクト、貧困、ジェンダー問題、差別偏見。
あと何だ、軽薄な親切ポーズ、DV、家族と言う呪い。
現代が抱える病と言う病を全部鍋に掘り込んで出汁も無く火に掛けたような映画だった。

うん、言わんとするトコは解る、この辺の現代病はそりゃ問題だと思うし俺も否定的意見持ってますよ。
今作に出た善人も、悪い人じゃ無いけど良い人でも無いような、悪人も一面は良い人だったり。
まるでこの映画そのもののようだった。
そしてダサい、映画としてダサかった。

杉咲花の芝居力を持ってしても、誰も見た事無いような美しいロケーション持って来ても、倍賞美津子パワーを占めてもダサさが勝る。
回想パートですよーって、いちいち1年前とか3年前ってテロップで端折るな、絵と演出で見せてくれ。
状況説明もセリフに乗っかりすぎ、ジェンダー用みたいな医療シール用意してアップで撮るのとか笑かす気かw

それっぽいシーンになったら切な気なBGMピアノメローディとかで誤魔化す演出、客を安く見てるだろ。

感情が限界に達した人間は全員大きい声出してその場にしゃがみ込む生き物なのか?
止めに杏ちゃん最後の独白にクジラ鳴き声重ねる演出ダセエ!
そんなもん静かな小波とか、無音5秒にしとけば俺ら観客の心でクジラが鳴くわ!
ラストにも一丁とクジラパオーン!の解り易い絵で締めるのクソダセエ!!

いや、伝えたい事は解るよ、人に取って真剣に対峙すべき問題だよ。
でもね、映画としてはダサい、客としては舐められた物だ。
こっちとら去年の市子見てるからな、花ちゃん大好きおじさんとしても今作は残念賞ですよ。

コメントする 13件)
共感した! 28件)
たけ(c)

4.0あんこときな粉は運命のつがいだったのね。

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編から杉咲花と志尊淳のラブコメかと、想像しながら着席。
花ちゃん演じる貴瑚は、自宅で義父の介護をしていたが、ある日死にかけてしまい、母親から死ねと言われ、自殺しようとしたら志尊淳演じる安吾に救われる、それから始まる2人の関係。お互い好きっぽいんだけど、ずっと恋人にはならない。なんか理由がありそうだなって思ってたら、後半になってまさかの真実が。嘘!だから告れなかったのか。
貴瑚は安吾のサポートで、家族から離れる。そこで母親から虐待されている男の子と出会う。この子は自分の意思を周囲に知られたくないらしく喋らない。母親は声が出ないと思ってた。すげ〜子供だ。髪が長くて女の子かと思ったわ。
あれ?2人が出会ってすぐ、福岡の小倉に引っ越したのかと思っていたのに、それまで色々あったんだ。苦手な過去と現在が行ったり来たりの展開になったなって不安になったが、問題なかった。その年によって貴瑚の髪型が違っていたから、とても分かりやすかった。とにかくキャスティングが素晴らしかった。登場人物みんな良かった。でも、みんな腹が立ったからって暴力はダメよ。
本当にまさかまさかの展開で、久しぶりにずっとウルウルしてました。めっちゃ楽しめました。

コメントする 1件)
共感した! 34件)
涼介

4.5なるほどと腑に落ちるところとなんで?というところ

2024年3月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞51本目。
杉咲花演じる主人公の現在を少し描き、ある事実を知ってから過去の話を描き、たまに現代に戻ってくるという構成になっています。

その事実に至る経緯で、思ってもなかった理由になるほど、筋が通ったと思う反面、結果にかつてその人物が言った事と行動が一致していないことに気づいてなんで?と思うところがあり(人には言えるが自分になると実行できなかったということなのてしょうけど)、そこが映画の内容に不満というより、自分が受け止めきれなくて評価を満点に出来ない理由となりました。

後、何回か泣けそうになっても泣けなかったので、何か足りないんだろうな。

宮沢氷魚や西野七瀬はいつもと違う役柄と言う感じでしたが、小野花梨はこの人日本一ヒロインの親友役が似合う人だと思うのですが今作も安定のポジションでした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ガゾーサ

4.5ぜひお勧めします!

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

とにかく杉咲花が素晴らしい。「市子」の時も最高でしたが本作ももう憑依したかのような演技は圧巻で心を鷲掴みされてしまうほど素晴らしいです。脇を固める俳優さん達も良かったです。ストーリーとしては東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた、いろいろ事情がありそうな貴瑚(杉咲花)と母親から虐待を受ける少年「ムシ」(桑名桃李)との出会いからもう釘付けです。海を見下ろす家や素晴らしい海辺の数々の景色が最高でした。アンさん(志尊淳)は途中、帰宅して薬を飲むシーンでクリニックの名前でいろいろ分かってしまいましたが志尊さんや宮沢さんもとても素晴らしいお芝居でした。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
tomクルー

4.0もはや杉咲花に見えないくらいの圧巻の演技!

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『市子』でも書いたレビュータイトルに近しいものになってしまったのも、
この映画も主人公 貴瑚(きこ)を演じる杉咲花の演技が圧巻だったからです。

劇中の3年前の貴瑚はパッと見、杉咲花とわからないほど外見が違っており
単にメイクとかだけではなく、表情や話し方も現在の貴瑚ではないんですね。
志尊淳演じる安吾と出会い&小野花梨演じる美晴と再会したときに行った
居酒屋での杉咲花の演技は圧を感じるほどに迫力があり、こちらまでもらい泣きしてしまいました。
割と冒頭のこのシーンで面くらい、そのまま物語に引き込まれていきました。

52ヘルツのクジラは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で泣く世界で1頭だけの孤独なクジラ
を指していますが、本作では“たち”となっており、複数の人間の生き方がまさに
52ヘルツのクジラだろうということで比喩しています。
社会問題にもフォーカスをあてながら、主人公貴瑚を軸として、様々な生きづらさが表現されていて
観ていると落ち込んでしまいそうになりますが、
やはりラストでは何かしらの光明を見出すところに、救われた気持ちになりました。

脇を固める俳優の演技も素晴らしかったです。
特に志尊淳は難しい役だったと思うのですが、心の機微の繊細な表現やセリフまわしなどに感動しました。
個人的には金子大地のキャラクターに救われる思いでした。

丁寧に描かれているので、とてもわかりやすい内容になっていますし、
何より杉咲花は、次回作が期待されるような俳優に成長していると思います。

泣きすぎてドッと疲れが出ましたが、心地よい疲れでした。
オススメの作品です。

より理解を深めるために、パンフレットを読みます。

コメントする (0件)
共感した! 20件)
ひでちゃぴん

5.0「市子と凄い」

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

今年29本目。

52ヘルツのクジラとは仲間が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラの事。先月見た「市子」と今作で杉咲花さん今一番凄い。圧倒されます。「マッチング」の土屋太鳳さんとこの2人の演技が見れるって、本当に幸せな事だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
ヨッシー

4.0髪の毛の長さは人生やり直しの証。

2024年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

市子を見て、これも、と思い鑑賞。
DVを経験したキコがひょんなことからネグレクトでDVを受けた「52」と暮らし始める。

大分の現在のシーンの合間に3年前・2年前・1年前の回顧シーンが入って、これでもかってくらいの不幸を経験する。

髪の毛がだんだん短くなるのが人生リセットしたんだな、と思いながら見ていた。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
キッスィ

1.0大分・佐賀関の景色だけはいい

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

本作の作り手はいろんな不幸な境遇の表面だけを寄せ集めれば感動すると考えてるのだろうか。繊細な題材を扱うにはあまりに雑だし、そもそも志尊淳という男優を安吾役にしてる時点で間違ってると思う。パッと見がヒロユキみたいなのもウエッとなった(個人の感想です)。

開始5分の「東京で風俗〜」の会話で厳しい予感がしたのだが、やはりというか、説明セリフと意味不明なカメラワークや演出が冗長に続いた結果、上映20分で作品に対する興味を失って、あと2時間もあんのか…と絶望的な気分に…。BGMで盛り上げようとしすぎだし、暴力やら流血やら体の痣やらのシーンも無駄に多く、杉咲花の演技力がまるで生かされないのだが、話への期待がなくなった分、宮沢氷魚の学芸会みたいな演技でもリラックスして最後まで寝ずに観てしまった(笑)。

成島出監督作は昨年のファミリアもキツかったけど、本作は監督の手腕だけの問題なのだろうか。未読ながら、忠実な映画化というレビューも見受けられる町田そのこの原作本は、2021年本屋大賞受賞作とのこと。やっぱ本屋大賞はアテにならない(爆)。

コメントする 3件)
共感した! 12件)
ジョンスペ

4.5泣くよ、そりゃ

2024年3月3日
Androidアプリから投稿

原作読まずに見ました。

レビューでは色々言われていますが、私は泣いた。しかも何回も泣き所があって鼻水までたらしたよ。

杉咲花ちゃんが好きだから出てる映画はほとんど見てるけど、今回も安定のスゴさだった。

重いテーマが渋滞していてえっ!えっ!ってなるけどあっという間に終わった感じです。

原作も読んでみます。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
れもん

3.5現代の

2024年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

問題になっているモノが、かなり盛り込まれてます。自分で痛みを抱えている人は、他の人で問題を抱えている人に優しくできるんですね。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ごっとん