コラム:OSOREZONE ANNEX by 映画.comホラー映画部 - 第9回

2019年12月25日更新

OSOREZONE ANNEX by 映画.comホラー映画部

#ベストホラー映画2019発表!大豊作の令和元年、栄えある第1位は⁉

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2019年は、毎月のようにホラー映画の新作が劇場公開され、ホラー映画ファンにとっては夢のような1年でしたよね。そこで映画.comホラー映画部は、「#ベストホラー映画2019」を決定すべく、「2019年一番よかったホラー映画は何ですか?」とTwitter上でアンケートを実施しました。果たして、話題作が目白押しだった令和元年の栄えある1位は……⁉

◆第5位◆「ゴーストランドの惨劇」
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マーターズ」のパスカル・ロジェ監督6年ぶりの新作。アンティーク人形で埋め尽くされた一軒家に越してきた、双子の姉妹の身に降りかかる惨劇が、巧みなストーリー運びと凄惨な暴力描写で描かれました。

・さすがパスカル・ロジェ監督、容赦ないっす! 今回もうら若き乙女がこれでもかと酷い目に……。

・清く正しく真っ当なホラーバイオレンス。マーターズの監督最新作だけあって胸糞指数100%で満点の出来。

・張り巡らせた伏線が見事な悪夢の迷宮を彷徨っているような映画。

こちらは、映画.comが手がけるホラー作品専門の定額見放題サービス「OSOREZONE」の試写会でいただいた感想です。ロジェ監督ファンを中心に、絶望の波状攻撃に酔いしれる人が続出。「2度と見たくないけど2回観たくなる」というキャッチフレーズもいい得て妙でした。

◆第4位◆「ハッピー・デス・デイ2U」
◆第3位◆「ハッピー・デス・デイ」
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自分が殺される誕生日を繰り返すタイムループにはまった主人公が、殺人犯の正体を暴き、悪夢のループから抜け出そうと奮闘する新感覚ホラーがセットでランクイン。日本公開を長らく待ち望んでいたホラーファンたちの期待にしっかり応える面白さに、今回のアンケートではアツいコメントが多く寄せられました。

・これは久しぶりにやられた!と思った一作。主人公のビッチちゃんがだんだん愛おしく思えてしまう。続編と合わせて見るといいよ!!

・1、2合わせて大大大傑作ですが、SF、コメディ、ホラーがここまで気持ち良く調和するものなのかと驚きました!!主演のジェシカ・ローテさんがハマり役。

何度殺されてもめげずに犯人を捜す「時をかけるビッチ」がチャーミングで、いつの間にか応援してしまうんですよね。それに、「楽しい」ホラーは数あれど、本作ほど前向きになれるホラー映画は珍しいのでは?

◆第2位◆「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
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社会現象を巻き起こした「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の完結編。大人になったルーザーズ・クラブが、再びデリーの町に集まり、過去のトラウマ、そして邪悪の根源ペニーワイズに立ち向かう姿を描きました。

・普段ホラーは苦手であんまり見ないけど本当に見てよかったなと思わされた作品。 ホラーだけど友情や愛情に溢れていて私はある意味たくさん泣かされました…………嫌なところにつけ込んでくるペニーワイズまじで怖いけど……

・夢に出てきたピエロ、微笑みが忘れられない

ペニーワイズは、本作でもピエロ恐怖症の拡散に成功したようですね。前作に引き続き、青春映画としての側面も人気をけん引。ジェームズ・マカボイジェシカ・チャステインビル・ヘイダー(泣けた!)らスター俳優たちの共演も、作品のスケールアップに寄与していました。

◆第1位◆「ドクター・スリープ
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「#ベストホラー映画2019」に輝いたのは、スティーブン・キング原作「ドクター・スリープ」! 第2位の「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」と僅差でしたが、見事首位を獲得しました。それにしてもスティーブン・キング強し!  “ホラーの帝王”キング原作の映画がワンツーフィニッシュという結果になりました。

・そりゃあ、「ドクター・スリープ」一択でしょうが!

・今年最後にして断然良かった

・「シャイニング」の不気味さも残しつつ、独自の展開もありながら、最終的にはちゃんと「シャイニング」としての終わりに持っていけてたんじゃないかなって思う。

展望ホテルであの住人たちと再会できるなんて、(悪)夢のようなひとときでしたよね。小説「ドクター・スリープ」を丁寧に映像化しながら、原作とはかけ離れたスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」の続編としても成立させ、さらにはキング本人も大満足させるという離れ業を成功させたマイク・フラナガン監督に拍手を送りましょう!!

せっかくなので、トップ10の作品もご紹介。第6位はアレクサンドル・アジャ監督のワニ映画「クロール 凶暴領域」。第7位は「アス」「サスペリア」「ハロウィン」「マローボーン家の掟」の4作品が同得票数でした。

こうして振り返ると、2019年は質・量ともに充実していましたね。特に、ホラー要素以外も楽しめる作品が強かったように見受けられます。来年も、話題のタイトルの全米公開がひしめき合っていますので、ホラー界の盛り上がりに期待しちゃいましょう。

アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました!

筆者紹介

映画.comホラー映画部のコラム

映画のことなら「映画.com」のホラー好きが「ホラー映画部」としてスピンオフ。日本中のホラーファンを、ホラー映画専門の定額制動画配信サービス「OSOREZONE(オソレゾーン)」に“感染”させるべく、Twitter(@osorezone)で日夜ホラー情報を発信中。ホラー映画だけでなく、エクストリームでファンタスティックなジャンル映画にも目を光らせてます。

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