グザビエ・ドラン : ウィキペディア(Wikipedia)
グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan、1989年3月20日 - )は、カナダの俳優、映画監督、声優。
来歴
1989年、カナダのケベック州モントリオールで生まれる。父親は俳優のマヌエル・タドロス(エジプト出身のコプト教徒カナダ人)である。幼少期より子役として映画やテレビ番組に出演する。
2009年、19歳にして『マイ・マザー』で初監督を務め、主演と脚本家も兼ねた。第62回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映され"Québécois filmmaker electrifies Cannes". The Globe and Mail, 25 May 2009.、20カ国の配給業者に売却された"Rezo wraps up Dolan's 'Love'". Variety, 10 February 2010.。
長編映画2作目『胸騒ぎの恋人』は2010年に第63回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映された"Xavier Dolan: Flattered, but fretting about Cannes return" 24 May 2009.。長編映画3作目『わたしはロランス』もまた2012年の第65回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映され、クィア・パルムを受賞した。
2013年の『トム・アット・ザ・ファーム』は第70回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞。2014年の『Mommy/マミー』は第67回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、翌年には審査員として参加。更に、その翌年には『たかが世界の終わり』がグランプリを受賞した。
この他にも、2015年にはイギリスのシンガーソングライター・アデルの楽曲『Hello』のミュージックビデオを監督しており、ドランはアデル本人から直接オファーを受けていた。第68回カンヌ国際映画祭ではコーエン兄弟が委員長のコンペティション部門で審査員を務めた。2016年『たかが世界の終わり』で第69回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した。2018年、初の英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を監督。
監督作品
映画
- マイ・マザー J'ai tué ma mère (2009年) 兼主演
- 胸騒ぎの恋人 Les amours imaginaires (2010年)
- わたしはロランス Laurence Anyways (2012年)
- トム・アット・ザ・ファーム Tom à la ferme (2013年)
- Mommy/マミー Mommy(2014年)
- たかが世界の終わり Juste la fin du monde(2016年)
- ジョン・F・ドノヴァンの死と生 The Death & Life of John F. Donovan(2018年)
- マティアス&マキシム Matthias & Maxime (2019年) 兼主演
テレビドラマ
- ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと The Night Logan Woke Up (2023年) 兼出演
ミュージックビデオ
- アデル - "Hello" (2015年)
出演作品
- 鏡 Miroirs d'Été (短編 2006年)
- マーターズ Martyrs (2008年)
- マイ・マザー J'ai tué ma mère (2009年)
- 胸騒ぎの恋人 Les amours imaginaires (2010年)
- わたしはロランス Laurence Anyways (2012年)
- トム・アット・ザ・ファーム Tom à la ferme (2013年)
- 神のゆらぎ Miraculum (2014年)
- エレファント・ソング Elephant Song (2014年)
- グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル Xavier Dolan: à l'impossible je suis tenu (2016年) ※ドキュメンタリー映画
- ある少年の告白 Boy Erased(2018年)
- ホテル・エルロワイヤル Bad Times at the El Royale(2018年)
- IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 It Chapter Two(2019年)
- 幻滅 Lost Illusions (2023年)
参考文献
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/30 15:48 UTC (変更履歴)
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