臼井裕詞 : ウィキペディア(Wikipedia)

臼井 裕詞(うすい ひろつぐ)は、日本の映画プロデューサー。フジテレビジョン編成制作局局長職ドラマ映画制作センター室長で、株式会社FILM代表取締役社長を兼務する。

慶應義塾大学卒。

経歴

フジテレビ入社後、『北の国から』を始めとする杉田成道監督の下で助監督を数多く務め、『若者のすべて』でディレクターとしてデビューし、『輝く季節の中で』、『まだ恋は始まらない』、『ロングバケーション』などのディレクターを務める。

映画部ではプロデューサーとして、映画「踊る大捜査線」シリーズ、映画『ローレライ』、映画及び連続ドラマ『海猿』全シリーズを手がけ、エンターテイメント性が高いプロデュースとダイナミックな宣伝を得意とする。映画『冷静と情熱のあいだ』、『アマルフィ 女神の報酬』、『アンダルシア 女神の報復』といったヨーロッパなど海外を舞台にした撮影を多く手掛けた。

『ガリレオ』シリーズ、『アンフェア』シリーズなどドラマの映画化の全てをプロデュースし、モントリオール世界映画祭で最優秀脚本賞を受賞した映画『誰も守ってくれない』のプロデューサーとして、商業的映画だけではない社会性、作家性の強い作品も手掛けている。

ドラマ制作部長時代に、土曜の深夜ドラマ枠を立ち上げ『水球ヤンキース』では山崎賢人、吉沢亮、間宮祥太郎などの若手を輩出。また、従来の月9枠や木10枠イメージを一新するような『鍵のかかった部屋』や『ラスト♡シンデレラ』、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』、『信長協奏曲』等を手がける。

その後、映画事業局の統括として。『帝一の國』、『地獄の花園』、『マスカレードホテル』、「マスカレードナイト」や、『コンフィデンスマンjp』、『翔んで埼玉』、『東京リベンジャーズ』、『ワンピースGOLD』、「ワンピースRED」、『沈黙のパレード』、『Drコトー診療所」など数多くの映画を仕掛け、ドラマ制作センターの統括としても、「silent」、「風間公親 教場0」等を仕掛ける。

編成制作局局長職ドラマ映画制作センター室長

フジテレビとプロダクションIGと共同で立ち上げた映画制作会社である株式会社FILM代表取締役社長、兼、株式会社マイシアターDD取締役。

テレビドラマ

  • 若者のすべて(1994年) - 演出
  • 輝く季節の中で(1995年) - 演出
  • まだ恋は始まらない(1995年) - 演出
  • ロングバケーション(1996年) - 演出
  • 翼をください!(1996年) - 演出
  • 深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!(1998年) - プロデュース
  • 海猿 UMIZARU EVOLUTION(2005年) - 企画
  • 逃亡者 木島丈一郎(2005年) - プロデューサー
  • 誰も守れない(2009年) - プロデューサー
  • 外交官 黒田康作(2011年) - 企画

映画(プロデュース)

  • ときめきメモリアル (映画)(1997年)
  • 踊る大捜査線 THE MOVIE(1998年)
  • GTO(1999年)
  • スペーストラベラーズ(2000年)
  • ホワイトアウト(2000年)
  • 冷静と情熱のあいだ(2001年)
  • 踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)
  • 海猿(2004年)
  • ローレライ(2005年)
  • 春の雪(2005年)
  • 県庁の星(2006年)
  • LIMIT OF LOVE 海猿(2006年)
  • シュガー&スパイス 風味絶佳(2006年)
  • アンフェア the movie(2007年) - エグゼクティブプロデューサー
  • 少林少女(2008年)
  • 容疑者Xの献身(2008年)
  • 誰も守ってくれない(2009年)
  • アマルフィ 女神の報酬(2009年)
  • 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!(2010年)
  • THE LAST MESSAGE 海猿(2010年)
  • アンダルシア 女神の報復(2011年)
  • ロック 〜わんこの島〜(2011年) - エグゼクティブプロデューサー
  • アンフェア the answer(2011年) - エグゼクティブプロデューサー
  • BRAVE HEARTS 海猿(2012年) - チーフプロデューサー
  • 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年) - 協力プロデューサー
  • 真夏の方程式(2013年)-エグゼクティブプロデューサー
  • そして父になる(2013年) - 企画協力
  • アンフェア the end(2015年) - エグゼクティブプロデューサー
  • 信長協奏曲(2016年) - エグゼクティブ・プロデューサー
  • いぬやしき(2018年) - エグゼクティブプロデューサー
  • 人魚の眠る家(2018年) - エグゼクティブプロデューサー
  • マスカレード・ホテル(2019年) - エグゼクティブプロデューサー
  • マチネの終わりに(2019年)-エグゼクティブプロデューサー
  • 弱虫ペダル(2020年)-エグゼクティブプロデューサー
  • シグナル((2021年)-エグゼクティブプロデューサー
  • マスカレード・ナイト(2021年)-エグゼクティブプロデューサー
  • 沈黙のパレード(2022年)-エグゼクティブプロデューサー
  • Drコトー診療所(2022年)-製作統括

受賞歴

  • 第7回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞(鈴木雅之、中江功、石坂理江子と共に)(『まだ恋は始まらない』)
  • 2006年度 日本アカデミー賞会長功労賞
  • 2010年度 藤本賞奨励賞

出演

  • 踊る大捜査線 カメオ
  • 映画の達人 ゲスト

関連項目

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/05/29 06:34 UTC (変更履歴
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