松村彦次郎 : ウィキペディア(Wikipedia)

松村 彦次郎(まつむら ひこじろう、1927年6月30日『声優名鑑』、634頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783 - 2006年7月5日)は、日本の俳優、声優。東京府出身。千葉農業専門学校農芸化学科卒業。

人物

1951年11月、劇団ぶどうの会入団。1961年2月、ぶどうの会を脱退し、山田肇、篠原大作、花形恵子などともに劇団風を創立。同劇団の経営責任者でもあった。1982年に劇団風が解散した後、グループ82を設立。

その後、フリーランスを経て、プロダクション・エムスリー、希楽星に所属していた。テレビドラマ、舞台、アニメ、洋画吹き替え等で幅広く活躍した。1996年、宮沢賢治作品の一人芝居で「イーハトーブ賞」を受賞した。

2006年7月5日、脳出血のため埼玉県戸田市の病院で死去した。79歳。

出演

テレビドラマ

  • ここに人あり(第143回)夏ミカン(1960年6月22日、NHK)
  • のぞみ(1960年7月1日、NHK)
  • 澪(1960年8月26日、NHK)
  • 生き甲斐(1960年9月2日、NHK)
  • オタスの森(1960年11月6日、NHK)
  • 美しき侍(1961年1月22日、NHK)
  • 海と鯨と男たち(1961年2月10日、NHK)
  • 青年 第一部 維新編 渦潮 〈坂本竜馬伝〉(1961年、NHK)
  • 松本清張シリーズ・黒の組曲 第14話「偶数」(1962年7月5・6日、NHK)
  • 良太の村(1964年 - 1966年、NHK学校放送 小学3年向け・社会)
  • 鞍馬天狗(1969年、NHK)
  • 赤ひげ(NHK)
    • 第14話「虎落笛」(1973年)
    • 第19話「ひとり」(1973年)
    • 第40話「約束」(1973年)
  • 火曜日の女シリーズ「ガラス細工の家」(1973年、日本テレビ / ユニオン映画)
  • 大河ドラマ(NHK)
    • 国盗り物語(1973年) - 溝尾庄兵衛
    • 勝海舟(1974年) - 松平容保
    • 元禄太平記(1975年) - 間十次郎
    • 風と雲と虹と(1976年) - 佐野八郎
    • 花神(1977年) - 諏訪忠平
    • 草燃える(1979年) - 伏見広綱
    • 獅子の時代(1980年) - 平松商店主人
    • 峠の群像(1982年) - 榊原采女
    • 徳川家康(1983年) - 黒屋甚九郎
    • 山河燃ゆ(1984年) - 梅津参謀総長(梅津美治郎)
    • 春の波涛(1985年) - 座元
  • 松本清張シリーズ・愛の断層(1975年11月1日、NHK土曜ドラマ) - 署長
  • 手帳(1976年、TBS系日曜劇場)
  • 砂の器(1977年、フジテレビ系ゴールデンドラマシリーズ) - 国語研技官
  • 松本清張おんなシリーズ・張込み(1978年4月2日、TBS系日曜劇場)
  • 悪女について(1978年、ANB系)
  • 翔べ! 必殺うらごろし 第13話「手が動く! 画家でないのに絵を描いた」(1979年、ABC / 松竹) - 浮世亭
  • そば屋梅吉捕物帳 第15話「遠山桜を狙う奴」(1980年、12ch) - 森下久蔵
  • 大江戸捜査網 第565話「妖艶やわ肌刺青針」(1982年、テレビ東京 / 三船プロ) - 信濃屋徳兵衛
  • 北の国から(1981、FNN系) -渡辺医師
  • 松本清張シリーズ・けものみち(1982年1月、NHK土曜ドラマ) - 医師
  • おしん(1983年、NHK) - 商店街の役員
  • 序の舞(1984年、テレビ朝日系)
  • 宮本武蔵(1984年、NHK) - 吾助
  • 流れ星佐吉 最終話「さよなら大興行」(1984年、KTV / 松竹)
  • 太陽にほえろ!(第651回)号泣(1985年、NTV系)
  • 真田太平記(1985年、NHK) - 生駒親正
  • 愛の嵐(1986年、フジテレビ系)
  • まんが道(1986年、NHK) - 高田啓三(島田啓三)
  • まんが道・青春篇(1987、NHK)
  • Big Bird in Japan (1988年、NHK)
  • 火曜サスペンス劇場「殺意の爪」(1989年8月8日、NTV系・エイジェント21)
  • 外科医有森冴子 第1シリーズ 第2話「あぶない外科医」(1990年4月21日、NTV系)
  • 尼さん探偵名推理3(1991年11月16日、ABC土曜ワイド劇場)
  • 忠臣蔵 風の巻・雲の巻(1991年12月13日、FNN系) - 原惣右衛門
  • 約束の夏(1992年、FNN系) - 竹中常務
  • 殺人回廊(1992年2月4日、NTV系火曜サスペンス劇場)
  • 七人の女弁護士(第3シリーズ)(1993年2月18日、テレビ朝日系)
  • 大人のキス(1993、NTV)
  • かりん(1993年、NHK)
  • 松本清張スペシャル・状況曲線(1994年11月26日、テレビ朝日土曜ワイド劇場)
  • 輝け隣太郎(1995年、TBS系日曜劇場)
  • 蔵(1995年、NHK)
  • 天までとどけ 5〜8(1996年 - 1999年、TBS) - 岩松
  • 黄落(1997年5月1日、テレビ東京系)
  • 左手に告げるなかれ(1997年12月12日、FNN系)
  • さしすせそ!?(1997年、TBS)
  • ウルトラマンコスモス 第36話「妖怪の山」(2002年3月9日、毎日放送) - 奥日高村の長老
  • 温泉若おかみの殺人推理 下呂温泉〜飛騨高山(2002年4月13日、テレビ朝日土曜ワイド劇場)
  • 太陽と雪のかけら(2002年9月2日 - 11月1日、TBS)
  • 警視庁科学捜査研究所・文書鑑定の女2(2004年2月7日、テレビ朝日土曜ワイド劇場)

映画

  • 教室二〇五号(1974年) - 校長先生

舞台

  • 朗読劇・北越雪譜(1974年)- 演出(小津美和子と共同演出)
  • 道成寺(1988年、三百人劇場) - 男客C
  • ロスメルスホルムの白い馬(2002年、シアターΧ)

吹き替え

洋画

海外ドラマ

  • インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険(フロイト)
  • 刑事コロンボシリーズ
    • ロンドンの傘(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)
    • 断たれた音(ジャック・クラスチェン)
    • さらば提督(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)
  • 三国志演義(陶謙恭祖)
  • ヤングライダーズ(メディシンマン、町長、ドック)
  • 名探偵ポワロ 第25話「スペイン櫃の秘密」(バーゴイン)

テレビアニメ

  • 赤胴鈴之助(1973年)
  • 侍ジャイアンツ(1973年)
  • 荒野の少年イサム(1973年)
  • 宇宙戦士バルディオス(1980年) - クラン
  • スペースコブラ(1983年) - ドクター
  • TEXHNOLYZE(2003年) - ファシリティの老人

劇場アニメ

  • 老人Z(1991年) - 高沢喜十郎

OVA

  • 世界の光 親鸞聖人(1992年) - 法然
  • GOLDEN BOY さすらいのお勉強野郎(1995年) - うどん屋の主人

ラジオドラマ

  • タイフォイド・メアリー(1980.3.15、NHK・FM)
  • 飛騨の石室(1975.05.23、NHK・FM)

朗読

  • 『松村彦次郎 詩を演ずる』 銀座みゆき館劇場
    • 第一回(1989.6.21-0625)山本太郎・岡崎清一郎・草野心平の詩
    • 第二回(1990.6.6-10)
    • 砂と星のあいだに(1990.10.16-19、青山円形劇場)青山演劇フェスティバル
    • 第三回(1991.6.5-09)
    • 第四回 金子光晴/詩(IL,若葉のうた)(1993.6.21-27)15編の詩。最後、菊田守「満月」。
    • 第五回 宮沢賢治・高見順(1994)
    • 第六回(1995)
    • 第七回(1997)
    • 第八回 講演・たばこの害/これもまことだ(1997.6.18-22)アントン・チェーホフ、正宗白鳥
    • 第九回(1998)
    • 第十回(1999.6.30-7.4)
  • 朗読ひとり芝居「宮沢賢治―光と風の中の修羅」(1996.9.23、宮沢賢治イーハトーブ館)宮沢賢治学会第7回定期大会「ポランの広場」 宮沢賢治生誕百年記念・劇団「双子座」特別公演・千葉剛(東京農業大学教授)脚本
  • 朗読劇 宮沢賢治「鹿踊りの始まり」(1998.7.20、草野心平記念文学館)開館一周年特別企画展『宮沢賢治展』
  • 宮沢賢治「原体剣舞連」(1998.10.25、秋田桂城短期大学 秋田県大館市)宮沢賢治学会地方セミナーin秋田おおだて 「大館曲げわっぱ太鼓の会」と共演
  • 日本詩人クラブ東京大会<東京詩祭2000><日蘭詩人交流>2部<ポエトリ・リサイタル>(2000.10.14、池袋サンシャインシティプリンスホテル)
  • 山波言太郎特別講演「ファンタジーよりおもしろい 現代に生きる 宮沢賢治の霊の世界」(『宮沢賢治の霊の世界』出版記念)(2001.9.23、銀座ヤマハホール)語り/松村彦次郎、歌/青木由有子
  • 『松村彦次郎・詩を語る』 銀座みゆき館劇場
    • (1)(2000)
    • (2)(2001)
    • (3)折口信夫「死者の書」を読む<其の一>」(2002)
    • (4)折口信夫「死者の書」を読む<其のニ>」(2003.6.27)

その他

  • 世界まるごとHOWマッチ(TBSテレビ)※声の出演

劇評

  • 斉藤一也「劇評宮沢賢治・高見順の「詩を演ずる」松村彦次郎」賢治研究 第64号 46-47頁 宮沢賢治研究会 94年9月

出典

外部リンク

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