ステファーヌ・リドー : ウィキペディア(Wikipedia)

ステファーヌ・リドーStéphane Rideau、1976年7月25日 - )はフランスの俳優。ステファン・リドーとも表記される。

略歴

1976年にロット=エ=ガロンヌ県アジャンで宅配ドライバーの父と専業主婦の母の間に生まれる。

1993年にラグビーの試合でプレイしているところをスカウトに見出され、アンドレ・テシネ監督の映画『野性の葦』(1994年)のメインキャストに抜擢される。同作はセザール賞最優秀作品賞を受賞するなど高く評価され、リドーも同賞のにノミネートされる。

1996年には、『野性の葦』で共演したガエル・モレルの監督作品『フルスピード』に主演する。

2000年に主演した映画『夏の終わり』が国際的に評価されるものの、この作品で演じた同性愛者役のイメージで役柄が固定化することを避けるため、この作品以降、同性愛者役でのオファーを全て断る。それまで同性愛者を演じたのは、実際には数回のみだったにもかかわらず、同性愛俳優のレッテルが貼られていることに疑問を感じ、パリでの生活は快適なものではなくなって行くが、同性愛者役そのものに不満を言う(同性愛者役を否定する)ことはなかった。2001年には再びテシネ監督と組んだ主演映画『Loin』でイメージチェンジをはかるなど、俳優としての仕事を続けるものの、パリでの生活のストレスから逃れるため、故郷アジャンに戻って娘と暮らすようになると、2000年代半ばには実質的に休業状態となる。数年のブランクの後、2007年ころから仕事を再開する。

なお、2009年に受けた同性愛者向けメディアのインタビューにおいて、「同性愛者の役を演じることをとても自慢に思う ()」と述べる一方で、自分が同性愛者ではなく、異性愛者であることを明言している。

親友ガエル・モレルが監督を務めた2011年の映画『Notre Paradis』(英題:Our Paradise)で、若さを失うとともに客を取れなくなった男娼の主人公を演じ、再び同性愛者役に挑んでいる。

主な出演作品

  • 野性の葦 Les Roseaux sauvages (1994)
  • フルスピード À toute vitesse (1996)
  • ホームドラマ Sitcom (1998)
  • Les passagers (, 1999)
  • 夏の終わり Presque rien (2000)
  • Loin (, 2001)
  • Le Clan (, 2004)
  • Le Cadeau d'Elena (, 2004)
  • Un barrage contre le Pacifique (, 2008)
  • Notre Paradis (, 2011)
  • ビタルとアリックス La fille du patron (2015)
  • マイ・エンジェル Gueule d'ange (2018)
  • マーダー・ミー・モンスター Muere, monstruo, muere (2018)
  • ル・パシヤント -ある患者の記憶- Le Patient (2022) ※テレビ映画

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/24 00:20 UTC (変更履歴
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