スティーブ・カレル : ウィキペディア(Wikipedia)

スティーヴ・カレル(Steve Carell, 1962年8月16日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、コメディアン、脚本家、映画プロデューサー。

来歴

1962年8月16日、マサチューセッツ州コンコードに生まれる。父親は電気関連のエンジニアであった。イタリア、ドイツ、ポーランドの血を引くhttp://ethnicelebs.com/steve-carell。学生時代より即興劇団で活動し 、オハイオ州グランヴィルのデニソン大学を卒業Some Famous History Majors Website Retrieved July 21, 2010後、シカゴのコメディ劇団セカンド・シティに参加。在籍時はいくつかのコメディ劇団との共演舞台に立った。その後、脚本家兼俳優としていくつかのテレビ番組の仕事をする。

彼の名前を最初に広く知らしめたのはコメディ・セントラルのコメディ・ニュース番組『ザ・デイリー・ショー』のレギュラー出演である。1999年より番組にレポーターとして参加し、彼の番組出演は2005年まで続いた。

映画は1991年の『カーリー・スー』でデビュー(この当時のクレジットは「Steven Carell」となっている)。その後はテレビ中心の活動であった。2003年のジム・キャリー主演の『ブルース・オールマイティ』では、ジム・キャリー演じる主人公のライバルのエヴァン役を演じる。2004年にも同じくニュース番組を舞台としたウィル・フェレル主演のコメディ映画『俺たちニュースキャスター』で間抜けなウェザーキャスターのブリックを演じる。フェレルとは翌年の『奥さまは魔女』でも共演した。

2005年、『40歳の童貞男』で主演を務める。脚本と製作総指揮も兼任したこの作品は、2600万ドルの制作費に対し、全米だけでも1億ドルを越える興行収入を稼いだ。また、同年春よりスタートし秋から第2シーズンが開始されたNBCの主演テレビシリーズ『ジ・オフィス』(BBC作品のアメリカ版)もヒット作となり、ゴールデングローブ賞を受賞、彼自身と作品はエミー賞の候補にもなっている。翌年には、アカデミー作品賞にノミネートされた『リトル・ミス・サンシャイン』では、自殺未遂を図ったゲイの叔父という暗い役を演じて高評価を得た。

2009年11月、経済誌『フォーブス』が「アメリカのテレビ界で最も稼いでいる男性」のランキングを発表し、2008年6月から2009年6月までの収入が2,100万ドル(日本円で約18億9000万円)で5位にランクインした。

2011年10月、経済誌『フォーブス』が「テレビ界で最も稼いでいる俳優」のランキングを発表し、2010年5月から2011年5月までで1,500万ドル(日本円で約11億4,000万円)を稼いで3位にランクインした。

2014年公開の『フォックスキャッチャー』で第72回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)、第87回アカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされた。

フィルモグラフィー

映画

日本語題原題 役名 備考 吹き替え
1991 カーリー・スーCurly Sue テシオ カメオ出演
1998 ワイルド・スモーカーズHomegrown パーティの客 クレジットなし
2003 ブルース・オールマイティBruce Almighty エバン・バクスター 岩崎ひろし
2004 俺たちニュースキャスターAnchorman: The Legend of Ron Burgundy ブリック・タムランド 内田夕夜
スリープオーバー(DVD題)Sleepover ジョン・シャーマン 日本劇場未公開BS題『ちょっぴりオトナになりたくて』CS題『スリープオーバー/パンツをねらえ!』
2005 メリンダとメリンダMelinda and Melinda ウォルト・ワグナー
奥さまは魔女Bewitched アーサー叔父さん 長島雄一
40歳の童貞男The 40-Year-Old Virgin アンディ・スティッザー 兼脚本・製作総指揮 島田敏
2006 リトル・ミス・サンシャインLittle Miss Sunshine フランク・ギンズバーグ 岩崎ひろし
森のリトル・ギャングOver the Hedge ハミー 声の出演 石原良純
2007 エバン・オールマイティEvan Almighty エバン・バクスター 日本劇場未公開 島田敏
無ケーカクの命中男/ノックトアップKnocked Up 本人役 カメオ出演(クレジットなし)
40オトコの恋愛事情Dan in Real Life ダン・バーンズ 日本劇場未公開
2008 ホートン/ふしぎな世界のダレダーレHorton Hears a Who! ネッド・マクドッド 声の出演 小森創介
ゲット スマートGet Smart マックスウェル・スマート 兼製作総指揮 横島亘(ソフト版)江原正士(テレビ朝日版)
2010 デート & ナイトDate Night フィル・フォスター 日本劇場未公開 安原義人
怪盗グルーの月泥棒 3DDespicable Me フェロニアス・グルー 声の出演 笑福亭鶴瓶
奇人たちの晩餐会 USADinner for Schmucks バリー・スペック 飛田展男
2011 ラブ・アゲインCrazy, Stupid, Love カル・ウェーヴァー 兼製作 島田敏
2012 エンド・オブ・ザ・ワールドSeeking a Friend for the End of the World ドッジ・ピーターソン
31年目の夫婦げんかHope Springs バーニー・フェルド 郷田ほづみ
2013 プールサイド・デイズThe Way, Way Back トレント 日本劇場未公開 島田敏
俺たちスーパーマジシャンThe Incredible Burt Wonderstone バート・ワンダーストーン 兼製作日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
怪盗グルーのミニオン危機一発Despicable Me 2 フェロニアス・グルー 声の出演 笑福亭鶴瓶
俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨークAnchorman 2: The Legend Continues ブリック・タムランド 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
2014 フォックスキャッチャーFoxcatcher ジョン・エルテール・デュポン アカデミー賞主演男優賞ノミネートゴールデングローブ賞 映画部門: 主演男優賞ノミネートMTVムービー・アワード: 最優秀変身賞ノミネート 飛田展男
アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day ベン・クーパー 日本劇場未公開キッズ・チョイス・アワード 映画部門: 主演男優賞ノミネート (吹き替え版なし)
2015 ミニオンズMinions フェロニアス・グルー(幼少期) 声の出演カメオ出演 笑福亭鶴瓶
ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気Freeheld スティーブン 日本公開は2016年11月 (吹き替え版なし)
マネー・ショート 華麗なる大逆転The Big Short マーク・バウム 飛田展男
2016 カフェ・ソサエティCafé Society フィル (吹き替え版なし)
2017 怪盗グルーのミニオン大脱走Despicable Me 3 フェロニアス・グルードルー・グルー 声の出演 笑福亭鶴瓶(グルー)生瀬勝久(ドルー)
バトル・オブ・ザ・セクシーズBattle of the Sexes ボビー・リッグス 島田敏
30年後の同窓会Last Flag Flying ラリー・シェパード(ドク) (吹き替え版なし)
2018 ビューティフル・ボーイBeautiful Boy デヴィッド・シェフ 飛田展男
バイスVice ドナルド・ラムズフェルド 岩崎ひろし
マーウェンWelcome to Marwen マーク・ホーガンキャンプ 堀内賢雄
2020 スイング・ステートIrresistible ゲイリー・ジマー 飛田展男
2022 ミニオンズ フィーバーMinions: The Rise of Gru グルー 声の出演ポストプロダクション 笑福亭鶴瓶
2023 アステロイド・シティAsteroid City モーテルの支配人 飛田展男
2024 ブルー きみは大丈夫IF ブルー 声の出演ポストプロダクション 宮田俊哉
怪盗グルーのミニオン超変身Despicable Me 4 グルー 声の出演ポストプロダクション 笑福亭鶴瓶

テレビ

日本語題原題 役名 備考 吹き替え
1996-2011 サタデー・ナイト・ライブSaturday Night Live Gary 声の出演計13話出演
2005-2011, 2013 ジ・オフィスThe Office マイケル・スコット 計149話出演計2話脚本計3話監督
2011 人生短し…Life's Too Short 本人 第1シーズン第4話「スティーヴ・カレルとスカイプする」
2012 ザ・シンプソンズThe Simpsons ダン・ギリック 声の出演第24シーズン第5話「Penny-Wiseguys」
2013 ウェブセラピーWeb Therapy ジャクソン・ピケット 計3話出演
2016-2019 アンジー・トライベッカAngie Tribeca 原案・製作総指揮・脚本・監督
2019 The Kelly Clarkson Show 本人 計1話出演
2019-2021 ザ・モーニングショーThe Morning Show ミッチ・ケスラー 計13話出演 斧アツシ
2020-2022 スペース・フォースSpace Force マーク・ネアード 計17話出演兼原案・製作総指揮 島田敏

日本語吹き替え

主に担当しているのは、以下の二人である。

島田敏
『40歳の童貞男』で初担当。最も多く吹き替えており、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』にカレルが本人役でカメオ出演した際にも吹き替えを担当した。
飛田展男
『奇人たちの晩餐会 USA』で初担当。島田の次に多く吹き替えている。

この他にも、岩崎ひろし堀内賢雄郷田ほづみ安原義人内田夕夜なども声を当てている。

また、『怪盗グルー』シリーズに限っては笑福亭鶴瓶が吹き替えを担当している。

参照

外部リンク

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